現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > アゲ系アルトにエッセのフィアット化! やり過ぎだけど面白い最新「軽ハッチ」カスタムの世界

ここから本文です

アゲ系アルトにエッセのフィアット化! やり過ぎだけど面白い最新「軽ハッチ」カスタムの世界

掲載 更新 1
アゲ系アルトにエッセのフィアット化! やり過ぎだけど面白い最新「軽ハッチ」カスタムの世界

リフトアップから旧車風、スポーツまであらゆるスタイルにマッチ

 自動車メーカーの中でも売れ筋のジャンルである軽自動車は、ニーズの多様化もあって車種ラインアップが着々と増えている。今まではワゴンRやムーヴといったハイトワゴン系が人気だったが、最近は1BOXやクロスオーバーSUV、2シーターオープンなど個性的なスタイリングを持つ軽自動車も支持されている。その一方で軽自動車では昔から馴染みのある「ハッチバック」が、カスタマイズ業界で注目を集めていることはご存じだろうか。例えばスズキならアルト、ダイハツならミラやエッセといった全高が低くてコンパクトなボディを持つカテゴリーだ。

激レアな「360cc軽自動車」が大集合で本気レース! 「サブロクミート」がオヤジには胸熱すぎた

 なぜ人気かというと、新車時の車両販売価格がそれほど高いわけではないため、中古車は比較的手頃な価格で流通している。車種によっては4ナンバーの商用モデルも設定されており、快適装備は乏しくても自動車税が5ナンバー車よりも割安であることから、あえて4ナンバーを選ぶという人も多い。ユーザー層も免許を取って初めての愛車として選ぶ若者から、子どもが大きくなってミニバンが必要なくなり、自分用のおもちゃとして買い換える年輩まで幅広い。

 またハッチバックはカスタマイズ業界でも盛り上がっており、以前取り上げた軽トラックと同じくスタイリング自体がシンプルであることから、どんな仕様に振ってもカッコ良く決まる。今回はハッチバックをベースとした、カスタマイズの一例をご紹介しよう。

レトロ系ハッチで旧車風カスタムを楽しむ

 お金に余裕があればケンメリやジャパンなどのリアル旧車をイジりたいところだが、中古車の値段がますます高騰し、実際に買ってもかなりの維持費がかかる今となっては簡単には手を出すことができない。そこで肩の力を抜いてゆる~くイジれる軽自動車の出番。イカツさや存在感は本物の旧車にはかなわないけれど、カスタマイズ次第でそれっぽい仕様に近付けることは可能。

 その中でもコンパクトなボディを持つ軽ハッチバックは、少々すばしっこいボーイズレーサー的なスタイルを表現するにはもってこい。特にダイハツ・ミラジーノのようなクラシカルにアレンジしたモデルは、旧車で定番のカスタマイズが違和感なくハマる。小振りなスポイラーを付けてレトロなホイールをセットするだけで、懐かしい雰囲気を楽しむことができる。

 手頃な値段で買えるL700型ミラジーノを、少ない手数で懐かしいヤンチャスタイルに仕上げたのがKLC(http://www.klc-div.com)。デモカーは自社ブランド「Y’s(ワイズ)」の小振りなチンスポと、ダックテール形状のリアウイングを装着。ウイングはリアゲートに穴を開けてリベットで取り付けているように見えるが、このリベットはダミー。実際は両面テープで貼り付けるだけとお手軽。当時テイストが強まるイエローのヘッドライトカバーも自社のアイテムだ。メッキを多用したレトロなミラジーノの魅力を生かしつつ、ワルっぽいスタイリングに仕上がる。

リフトアップでイカツく&かわいく決める

 ジムニーや軽トラなど、軽自動車界では大ブームのリフトアップスタイル。全高が低いハッチバックは車高の低さが際立つという理由でローダウンが人気だが、リフトアップも似合うことを証明してくれたのが軽自動車用チューニングパーツを得意とするシュピーゲル(https://www.spiegel.co.jp)。ベースは現行型のHA36型スズキ・アルト。愛くるしいスタイリングや充実した安全装備など、魅力がたっぷり詰まった1台だ。

 キモとなる足まわりは、自社のオリジナル車高調「アップバースト」でリフトアップ。車高を上げて肉厚のブロックタイヤを履かせることで、コンパクトなアルトが力強いフォルムに大変身。リフトアップのベースとしては珍しい車種だけに、高い注目度が得られるだろう。またしっかりと安定した走りを楽しむことができるのも、車高調ならではのメリット。オフロードを走る機会が多い人にもお勧めだ。

 商用向けのアルトバンは70万円台から購入でき、ベース車を安く買って浮いたお金をカスタマイズ費用に充てるということも可能。他と被りたくない人は、ハッチバックでリフトアップするというのはいかがだろうか。

遊び心あふれるフェイスチェンジテクニックに注目

 軽自動車はバンパーやヘッドライトなどを丸ごと交換して、全く別モノのクルマに見せるフェイスキットも人気。こちらのクルマはルパン三世の愛車としてもおなじみの2代目フィアット・500かと思いきや、実は2005年~2011年に販売されたダイハツ・エッセ。「シンプルでおしゃれなカジュアルミニ」をコンセプトとした、ミニマムなハッチバックである。

 滋賀県で中古車ショップを営むケーズマート(https://ks-mart.jp/)は、エッセをフィアット・500風に変身させるキットを開発。良質な中古のエッセにパーツを組み込み、コンプリートカーとして販売している。エッセのイメージを徹底的に消すため、フロントバンパーはフェンダーと一体成型。ヘッドライトやウインカーなどの灯火類も純正を使わず、つぶらな丸型形状を採用して実車フィアットの雰囲気に近付けている。

 リアまわりも小さなミニ純正テールランプをセットしたリアバンパー、純正に被せるリアゲートパネルで印象をガラッと変えた。

 本物のフィアット・500は年式を考えると故障などのトラブルも想定されるが、比較的年式が新しいエッセなら安心感も高い。キュートでスタイリッシュなクルマに乗りたい人にも最適と言える。

プレーンなミラ・トコットにスポーツテイストを注入

 自動車メーカーが本気で作ったコンセプトカーにも注目したい。ダイハツが東京オートサロン2019で発表したのは、プレーンでスクエアなフォルムを持つミラ・トコットをホットハッチ風味にモディファイした、「ミラトコットスポルザVer.」。大きな開口部を持ったフロントバンパーや大きなルーフエンドスポイラー、ディフューザー形状のリアバンパーなどスポーティなエアロパーツで武装。さらに往年のミラ・TR-XXやシャレード・デトマソにも設定があった、赤×黒の2トーンカラーで走りのムードを盛り上げる。

 内装も手を抜かず、シートやドアトリムなどを外装と同じく赤×黒でコーディネート。カーボン風にアレンジしたパネル類や赤のプッシュスタートスイッチなど、細かいところまで凝っている。

 あくまでもコンセプトカーであるため現時点では市販化のアナウンスはないが、現在新車で買える軽ホットハッチはアルトワークスくらいなので、対抗馬として販売すれば売れそうだ。関係者の方、ご覧になってましたらぜひご検討を。

モータースポーツでも活躍する軽ハッチバック

 S660やコペンといった2シーターのスポーツモデルに限らず、軽ハッチバックでもスポーツ走行を楽しむことができる。軽オンリーの耐久レースやジムカーナではアルトやミラが活躍しているし、ヴィヴィオやトゥデイなどの旧規格車も未だに現役。軽自動車の中では車重が軽いため競技ベースに最適で、チューニングパーツも多く出回っている。また非力なNAエンジンでも、ドライバーのテクニックで十分カバーできる点も魅力的。各地でNAだけのレースも開催されており、非常に盛り上がっている。

 地元のサーキットなどで開催される走行会に、黒のJA4型ホンダ・トゥデイで積極的に参加しているというHさん。エンジンはNAをベースにキャブ化した上で、ヨシムラのGSX-R用キャブやハイカムなどを導入。ビート用のエキマニやワンオフで製作したマフラーによって抜けも良く、大幅なレスポンスアップを実現。

 外装もGTマシン風のワイドフェンダーやオーナーの自作というリアディフューザーなど、中身に相応しい作り込み。追加メーターがスマートにインストールされたダッシュボードも自作というから驚きだ。ここまで気合いを入れて作り込むと、気持ち良いほど楽しく走れるだろう。

 このように、軽ハッチバックは様々なスタイリングが似合うと言うことをお分かり頂けただろうか。あまりお金をかけずに思いっきり遊べるクルマが欲しい人は、ぜひご検討を。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
レスポンス
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
Auto Messe Web
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
motorsport.com 日本版
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
AutoBild Japan
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
AUTOCAR JAPAN
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
くるくら
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
くるまのニュース
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
バイクブロス
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
バイクブロス
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
くるまのニュース
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
バイクのニュース
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ベストカーWeb
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
Auto Messe Web

みんなのコメント

1件
  • 「ミラジーノは本家のクラッシックMINIのパクリか?!」と思うほどw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

106.5125.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

3.0308.0万円

中古車を検索
アルトの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

106.5125.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

3.0308.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村