現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「セダンにマッドガード」「灰皿」「回転シート」ってあぁ懐かしや! 昭和オヤジ感涙のほぼ絶滅装備6選

ここから本文です

「セダンにマッドガード」「灰皿」「回転シート」ってあぁ懐かしや! 昭和オヤジ感涙のほぼ絶滅装備6選

掲載 15
「セダンにマッドガード」「灰皿」「回転シート」ってあぁ懐かしや! 昭和オヤジ感涙のほぼ絶滅装備6選

 この記事をまとめると

■昭和~平成初期のクルマにはユニークな装備が数多く用意されていた

日本人が大好きなサンルーフ! 「まるで障子」「音声で色が変わる」 変わり種サンルーフのクルマ6選

■喫煙者が多かったことから灰皿は鉄板装備であった

■いまではオプションですら用意されていないアイテムも多い

 昭和に愛された懐かしの装備を振り返る

「昭和を懐かしむ」、「オジさんあるある」というノリでは語りたくはないが、気がつくと「どこへいっちゃったんだ」的な装備なども少なくない。そのようなものをいくつか見てみたい。

 女性仕様車

 日本ではいまだに「軽自動車=女性」のようなイメージが残っている。その軽自動車ではかつて売れ筋モデルには決まって「女性仕様車」が設定され、そしてこぞってテレビコマーシャルなどの宣伝では各界で活躍する女性が起用されていた。軽自動車だけではなく、カローラサイズぐらいまでのコンパクトモデルでもその傾向がお約束であった。

 たとえばいまでも「AE86」で有名なトヨタ・スプリンタートレノシリーズでも「XL リセ」という女性仕様車が設定されていた時期があった。アピールしていた装備をみると、チルトステアリング、回転数感応型パワーステアリング(当時は全車標準装備ではなかった)、リモコンドアミラー、シート上下アジャスター、運転席バニティミラー、明るい内装色などが挙がっていた。

 灰皿&シガーライター

 インパネの「一番いい場所」にあったのが灰皿とシガーライター。CS放送で昭和時代のドラマを見れば、ホームドラマですらタバコを吸うシーンが頻繁に出てくるほど世のなかには喫煙者が多かった。そんな昭和時代のマストアイテムである灰皿は、令和のいまでは消え去り、シガーライターはなくなったものの、「アクセサリーソケット」として挿入口が残っているモデルもまだまだ多い。灰皿が消える前には、灰皿をタバコを吸わない人向けに「小物入れ」として使える間仕切りのようなアクセサリーが用意されていた。単純に灰皿として使わずに小銭を入れるという人も多かったようだ。

 ブロンズガラス&ティンテッド(ぼかし)ガラス

 いまどきのモデルでは、ミニバンなどを中心にサイドウインドウが「プライバシーガラス」として、黒いガラスになっていることも多いが、昭和後期や平成前期ではホワイトのボディカラーでは全面ブロンズガラス、そのほかのボディカラーでは「フロントぼかしガラス」などとも呼ばれ、フロントウインドウ上部を青などで着色することで高級感が演出されることが多かった。いずれも、「高級車」でよく採用されていたものなのだが、昭和後期や平成前期では大衆車と呼ばれるクラスでも広く採用されるようになった。

 いまではほとんどの機能が絶滅……

 助手席ウォークイン機構

 メーカーによって呼称が異なっていたとも記憶しているが、 2ドアモデルで広く採用されていた機構。助手席の座面後ろにペダルがあり、これを踏むと助手席背もたれが前へ倒れ、シートが1番前まで一気にスライドし、後席乗員の降車負担軽減を図るというもの。助手席背もたれ上部などにレバーがあり、このレバー操作でも助手席背もたれを前に倒し、シートを一番前にスライドさせることで後席への乗車負担軽減も図っていた。

 なかにはリクライニングはさせずに、座面ごと前へ助手席が倒れるという機構のモデルもあった。トヨタGR86では現在でもウォークイン機構が採用されているほか、「2ドアクーペ」や「2ドアセダン」、「3ドアハッチバック」のラインアップが多かったころは便利装備として広く注目されていた。

 回転対座シート&フルフラットシート

 まだ「ミニバン」というものが一般化しておらず、「ワンボックスワゴン」などと呼ばれていたモデルに人気があったころにマスト装備だったのが、中席が回転して後ろを向くことで最後列シートと対座できるものと、運転席から中席、後席の背もたれを倒すことでフルフラットにできる機構。

 しかし、対座させた場合、進行方向の反対側を向く中席に座ると、「クルマ酔いしやすい」といった話も聞いたことがある。中席と後席だけでフルフラットにすることができるのも一般的であり、走行中には子どもたちがゴロゴロ寝そべって車内で過ごすといったこともでき、便利とされていた。

 国内ミニバンの先駆的モデルである初代トヨタ・エスティマ派生の、「エスティマ・ルシーダ&エミーナ」でも回転対座だけではなくフルフラットシート機構も採用する仕様があり人気を博していた。

 マッドガード

「泥よけ」などとも呼ばれたマッドガードは、雨天時走行などでボディへの泥はねを抑止する実用効果のほか、大衆車クラスでは上級グレードで標準装備になるケースもあったりして憧れ的装備であったと認識している。筆者の家では1981年に4代目でシリーズでは最後のFRとなるトヨタ・カローラセダン1500GL(四ツ目ライト前期型)が納車された。ただし、標準状態ではマッドガードは未装備(SEとGTに標準装備)だった。

 しばらく乗っていると、法定点検のタイミングで父親がディーラーオプション(標準装備のものと同じ)のマッドガードを装着させていた。装着すると、あるのとないのとでは見栄えがまったく異なり、「ちょっとグレードアップしたな」と、当時少年だった筆者も感じていたことを覚えている。

 その後もしばらくはカローラクラスでは上級グレードのみ標準装備というケースが目立っていた。いまではオプションでも存在しないモデルが主流となっているようだ。

 生活環境の変化(いまでは喫煙するひとは肩身が狭いなど)や、法規上の問題などでかつてはもてはやされたものが消えていくのはやむを得ないこと。「あのころはこんな装備があったなぁ」と懐かしむことができるのも、オジさん世代の特権と思い、筆者は思いをはせることがある。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「百恵の、赤い靴。」 なんのクルマのコピーかわかります? クルマCMの迷コピー謎コピー傑作選│1970年代~1980年代編【10年前の再録記事プレイバック】
「百恵の、赤い靴。」 なんのクルマのコピーかわかります? クルマCMの迷コピー謎コピー傑作選│1970年代~1980年代編【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
デュアリスはなんでヤリスクロスになれなかったのか
デュアリスはなんでヤリスクロスになれなかったのか
ベストカーWeb
「デートカーとかウケる」とか笑わないで! 「アラ古希」「アラ還」の昭和オヤジがデートしまくった鉄板モテ車たち
「デートカーとかウケる」とか笑わないで! 「アラ古希」「アラ還」の昭和オヤジがデートしまくった鉄板モテ車たち
WEB CARTOP
GT-FOUR が帰って来る! トヨタ『セリカ』が19年ぶり「GR」で復活か?
GT-FOUR が帰って来る! トヨタ『セリカ』が19年ぶり「GR」で復活か?
レスポンス
125cc以下のバイク、2025年4月から原付免許で運転可能に、ルール紛らわしさも[新聞ウォッチ]
125cc以下のバイク、2025年4月から原付免許で運転可能に、ルール紛らわしさも[新聞ウォッチ]
レスポンス
「前、見えてないでしょ!」知らないとマズい「運転の姿勢」 “ヤンキー運転”は何が問題? 正しい運転姿勢とは
「前、見えてないでしょ!」知らないとマズい「運転の姿勢」 “ヤンキー運転”は何が問題? 正しい運転姿勢とは
くるまのニュース
銀座の「KK線」廃止発表に反響多数!? 「寂しい」「ついにこの時が…」 異色の「無料高速」なぜ廃止? 首都高とは全然違うワケ
銀座の「KK線」廃止発表に反響多数!? 「寂しい」「ついにこの時が…」 異色の「無料高速」なぜ廃止? 首都高とは全然違うワケ
くるまのニュース
インフィニティの最上位SUV『QX80』新型、中東発売へ…約1900万円から
インフィニティの最上位SUV『QX80』新型、中東発売へ…約1900万円から
レスポンス
SUVの「フォード・マスタング」と「ヒョンデ・ツーソン」となぜか似てる見た目の2台が北米で人気! 売れる秘密はデザインにあり!?
SUVの「フォード・マスタング」と「ヒョンデ・ツーソン」となぜか似てる見た目の2台が北米で人気! 売れる秘密はデザインにあり!?
WEB CARTOP
ダイハツ新型「タント」発表! めちゃ車内が広い「新・軽ハイトワゴン」に反響殺到! もっと“装備充実”に進化した「新しい軽自動車」145万円から!
ダイハツ新型「タント」発表! めちゃ車内が広い「新・軽ハイトワゴン」に反響殺到! もっと“装備充実”に進化した「新しい軽自動車」145万円から!
くるまのニュース
スバル新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディד水平対向”じゃないエンジン採用! 安全性向上&4WDも用意の「プレオ プラス」どんな人が乗る?
スバル新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディד水平対向”じゃないエンジン採用! 安全性向上&4WDも用意の「プレオ プラス」どんな人が乗る?
くるまのニュース
【クルマの通知表】スズキらしいアイデアを満載した世界戦略コンパクト、新型スイフトの軽量・高機能ポイント
【クルマの通知表】スズキらしいアイデアを満載した世界戦略コンパクト、新型スイフトの軽量・高機能ポイント
カー・アンド・ドライバー
N-BOX JOY登場でスペーシアギア・デリカミニ・タントファンクロスと「四天王」が出そろった! スーパーハイト軽クロスオーバー4台の「買い」はドレ?
N-BOX JOY登場でスペーシアギア・デリカミニ・タントファンクロスと「四天王」が出そろった! スーパーハイト軽クロスオーバー4台の「買い」はドレ?
WEB CARTOP
ホンダ「新型リード125」に反響多数! 「リード」ってサイコー! 排気量も価格も凌駕するリードの魅力とは? “ロングセラー”の裏には「進化の歴史」が
ホンダ「新型リード125」に反響多数! 「リード」ってサイコー! 排気量も価格も凌駕するリードの魅力とは? “ロングセラー”の裏には「進化の歴史」が
くるまのニュース
ホンダ “ワン”ダフルな新型「SUV風ミニバン」&「軽ハイトワゴン」実車展示! 「アウトドアテイスト」を取り入れた“愛犬家”に人気なクルマとは?
ホンダ “ワン”ダフルな新型「SUV風ミニバン」&「軽ハイトワゴン」実車展示! 「アウトドアテイスト」を取り入れた“愛犬家”に人気なクルマとは?
くるまのニュース
ついに我らのホンダがキタァァァァ! 2024年のホンダはN-BOX頼みじゃない! ヒット車連発の背景とは?
ついに我らのホンダがキタァァァァ! 2024年のホンダはN-BOX頼みじゃない! ヒット車連発の背景とは?
WEB CARTOP
新型BMW1シリーズのデザインをプロが切る! コンセプトカー「ノイエクラッセ」の要素を見事にブレンドした手法に拍手!!
新型BMW1シリーズのデザインをプロが切る! コンセプトカー「ノイエクラッセ」の要素を見事にブレンドした手法に拍手!!
WEB CARTOP
日本のミニバンとはまるで異なる──新型メルセデス・ベンツV220d EXCLUSIVE long Platinum Suite試乗記
日本のミニバンとはまるで異なる──新型メルセデス・ベンツV220d EXCLUSIVE long Platinum Suite試乗記
GQ JAPAN

みんなのコメント

15件
  • pop********
    レースのシートカバー
    レースカーテン
    懐かしい

    でも、アナログ時計は復活して欲しいなぁ
  • ko2********
    助手席ウォークインは昭和関係なくね?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.6399.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

238.8759.0万円

中古車を検索
GR86の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.6399.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

238.8759.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村