■災害緊急避難としての車中泊に集まる注目
2019年3月2日(土)~3日(日)、日産自動車は横浜にある本社ギャラリーにて、一般募集した希望者4組を対象にした車中泊イベント「#日産でやってみよう車中泊」を実施した。
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イベントには、クルマ旅専門家の稲垣朝則氏、災害リスクアドバイザーの松島康夫氏を招いて、実際にお客さんが日産本社ギャラリーの展示車の中で1泊2日の車中泊を体験するというもの。
「日産自動車はこれまで、走る、曲がる、止まるといったクルマ本来の魅力を優先的に伝えてきましたが、しかし昨今、災害時の避難場所として車中泊が注目されております。クルマの用途としてそうした災害対策に使えるということを広める意味でも、今回のイベントが意義深いものになればと思います」とは主催した日産自動車広報部、志水純之氏。
参加者はこれまであまり車中泊になじみのないファミリー層が中心だったが、「もしものために体験しておきたかった」、「最近リーフを購入したのだけど、いざというときのために知っておきたいと思って参加しました」と、今回の車中泊体験に前向きだった。
上述のクルマ旅専門家・稲垣氏によると、「災害時の車中泊は、長いあいだやむをえない緊急避難としての【引き算】の選択肢だった。けれどきちんと準備を整えて知識をもてば、その【引き算】の数を減らせることができる。もちろん最重要要素である【生き延びること】を目的としたエコノミー症候群対策や食料調理方法なども伝えたいが、それ以外にも、車中泊ならではの【楽しさ】も伝えていきたい」と意欲を語った。
日産グローバル本社ギャラリーは本来毎晩20時に閉鎖されるが、今回は車中泊する参加者がギャラリーに泊まり込み、ワークショップでレトルト食品の調理も体験。夜を明かして翌日朝8時半に解散となる。
大変楽しそうでなにより勉強になるし、(キャンプといえば定番の)虫もいないし遠くまで行く必要もないので、インドア派にも勧められるイベント。これ、成功したら全国の各ディーラーでも実施できるのでは。そんなわけで、ぜひ次回もまた開催してほしい。
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