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【AT免許でJAF公認に参戦】アウディもレーシングスーツもレンタル! 開幕2連勝は27歳シミュレータ上がりでした

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【AT免許でJAF公認に参戦】アウディもレーシングスーツもレンタル! 開幕2連勝は27歳シミュレータ上がりでした

敷居が低いワンメイクレース

「2023 Audi A1 Fun Cup」は、アウディのエントリーモデルといえる「A1」を使用したワンメイクレースだ。今シーズンは筑波サーキットで開幕し、残り3戦は富士スピードウェイが舞台となる、年間4戦のシリーズ戦だ。参加ドライバーは「ヘルメットひとつ」でサーキット入りするだけでレースに参戦することができる。ライセンスさえ持っていれば、レース初心者でも参加可能なユニークなレースといえる。

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リアルなレース経験はほぼゼロの若者が挑戦

Hitotsuyama Racingが主催する「Audi A1 Fun Cup」はJAF 公認のワンメイクレース。使用するのは、N1規定に準じて製作されたマシン「アウディA1 1.4 TFSI」。エンジンは1389ccターボエンジン(最高出力約150ps/最大トルク250Nm)、トランスミッションはS-tronicパドルシフトを使用するため、AT限定免許でもレース参戦が可能となる。

今回ここでピックアップするのは、今シーズン、A1 Fun Cupで実車レースデビューをした近藤 匠選手。14台(内、新規参戦ドライバー9名)がエントリーした3月末の開幕戦がデビュー戦となったが、「雨で怯えながら」も雨のレースをポール・トゥ・ウィンで制している。そして第2戦のステージとなった「憧れ」の富士スピードウェイでも開幕戦に引き続いてポール・トゥ・ウィンを達成した。

そんな近藤選手は27歳。幼少のころからレースは好きだった。幼児期から親に連れられてレース観戦。レーシングヒーローは本山哲選手で、歴代のミニカーをそろえてもいる。JTCC(全日本ツーリングカー選手権)も好きでFF車でレースすることへの憧れもあった。

秋葉原にあるレーシングシミュレータープロショップ「D.D.R(誰でもレーサー)AKIBA本店」の店長であった近藤選手は、レース経験のあるアルバイトのメンバーから運転を学んだ。シミュレーターはもちろん、徐々に実車の走行経験を積んできていた。

最近では、いわゆるeモータースポーツ出身レーシングドライバーという肩書をちらほら見かけることも多くなってきたが、とはいえ、レーシングカートをかじった程度の経験がある人も多い。近藤選手は、そのシミュレーターショップの業務もあって、レーシングカートの走行会とか、練習会やイベントのようなところでは乗っているが、リアルなレース経験はほぼゼロ。

そんな経験を経てリアルでレースをやってみたいなと思い立ったものの、レーシングカートなどを調べてみると、わざわざ自分で車両を購入してレースをすることについては「ちょっと無理かな~」と感じたそう。そんな折に見つけたのが、A1 Fun Cupだった。

AT限定免許でもレース参戦が可能

「Audi A1 Fun Cup」の魅力は、ATのため限定免許であっても楽しめること。そしてJTCCのレースで憧れたFF駆動車であることから気になっていた。たまたま転職した先の職場でそんな相談をしたところ、応援してくれる話になり、当初は予算面では厳しかったはずだが、ととんとん拍子で参戦に至った。

といってもレース初心者、サーキット1年目である。

「まわりのみんな絶対速いじゃん」と予想していたのは、思っていた通りだったようで、開幕戦はなんとか優勝できたものの、全く余裕はなかったと話す。それでも、近藤選手の強みはシミュレーター。雨の走行はシミュレーター内で体験できるものでもなく「まだリアルの限界がどこにあるのかわからない」といいつつも、シミュレーターで自分の中に蓄積してきたテクニックの引き出しを少しずつ使っていく走りできっちりとタイムを出してくる。

近藤選手は今回の予選セッションで走り出した計測1周目の1コーナーの様子を振り返る。

「ドライと同じ感じでブレーキを踏み始めたら、あと少しで砂利に埋まるかってところまでコースアウトしてしまって焦りました」

今回の勝因については次のようにコメント。

「今回のレースでは、セーフティカーが導入されたレースでした。通常はリスタートの際に、全車との差をギリギリに詰めて再スタートとなりますが、セーフティカーがピットに戻った後はどうしていいかわからず……。とりあえずグリーンフラッグが出たのでアクセルを踏んでいきましたが、後ろの選手もどうしたらいいかわかってなかったみたいで……。後続車がリスタートの際に出遅れた分の差が今日の勝因でした」

とはいえ、結果は結果。ダントツの強さで勝っていることに異論はないだろう。まだまだ、A1で楽しいレース人生が進んでいきそうな気配である。

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