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スカイライン400Rが月販18台!? 改善期待ポイント3選

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スカイライン400Rが月販18台!? 改善期待ポイント3選

 2019年7月に日産が現行スカイラインの改良と同時に導入された400R。「俺たちのスカイラインがきたゼ」と息巻いたが……2022年10月の販売台数は18台。鍛え直しましょう!

※本稿は2022年12月のものです
文/渡辺陽一郎、ベストカー編集部、写真/NISSAN、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年1月10日号

スカイライン400Rが月販18台!? 改善期待ポイント3選

■「V6、3Lツインターボ」をあだ花にしたくない

2013年登場のスカイライン。さすがに基本設計は古いが、V6、3Lツインターボ搭載の400Rがそこにいる事実。これだけでもファンはうれしいのよ、実際

 スカイラインの一番の特徴は「セダンであること」だ。最近の日産はセダンを次々と廃止(シーマまでも……)。今ではセダンが個性派に変わっている。そのスカイライン、運転するとセダンのよさを実感できる。

 全高が1440mmの低重心、後席とトランクスペースの間に骨格を設けたセダンボディによる高剛性。この2つの要素で走行安定性が優れている。乗り心地は硬めだが粗さを抑えた。

 代表グレードの400Rでは、V6、3Lターボの最高出力が405馬力に達する。実用域から高回転域まで滑らかに吹き上がり、4.5LのNAに匹敵する性能を発揮する。

 後輪駆動だから前後輪の重量配分も優れ、操舵角に対して正確に曲がる。トランクスペースが居住空間から分離しているため、後輪が路上を転がる時に発生するノイズも小さい。

■ここを鍛え直したい!

「装着されて当然の装備を、まずは採用すべし」と渡辺氏

 スカイライン全体で見ると設計の古さが散見される。そして、V6、3.5Lハイブリッドを廃止して、3Lエンジンのみになった。

 アイドリングストップも備わらない。環境性能への関心が高いご時世、ハイブリッドの廃止はいただけない。ずばり、e-POWERなどを追加する必要がある。

 スカイライン400Rでいうと、走りをこれ以上鍛え直すと別キャラになりそうゆえ、安全装備面を盛っていく、鍛え直し策を提案したい。

 長距離を移動する機会も多いと思われるユーザーに向け、疲労を抑えて安全性も向上しているプロパイロット2.0を2019年に採用したのに……、気づけば廃止している。

 現時点の運転支援機能は、インテリジェントクルーズコントロールで、先行車に合わせて車間距離を自動制御するだけ……という寂しいもの。路上の白線を検知する操舵支援も行えず、その機能は軽自動車のデイズが装着するプロパイロットよりも低い。これではイカンでしょう!

 さらに、衝突被害軽減ブレーキを作動させるインテリジェントエマージェンシーブレーキも古い。検知できる対象は4輪車のみで、歩行者や自転車には対応しない。つまり安全装備もデイズを下まわる、という事実! 販売が落ち込むのは必然の流れだ。

 スカイライン400Rがまず行うべきは、装着されて当然の装備を採用すること。衝突被害軽減ブレーキは、夜間まで含めて歩行者や自転車を検知できるタイプに進化させる。

 また、プロパイロットはセレナで割安になった2.0を復活させ、充実したセンサーを安全性の向上にも役立てる。

 スカイラインはフェアレディZと並ぶ、日産の象徴。粗末に扱うべきではない。

(ここまでのTEXT/渡辺陽一郎)

■鍛え直し策もういっちょ!

室内もほら、こんなにきれいだし

 もとはスカイライン400R専用だったV6、3Lツインターボが新型Zに搭載されて大人気に。なんだか悔しい……。だったらその人気にあやかり、少し外観を変えて「Zセダン」を名乗れば勢いがつきそうだ。スカイラインは次期モデルで出直す!

(TEXT/編集部)

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