ホンダ・モーター・ヨーロッパは6月30日、『ホンダ・シビック・タイプR リミテッドエディション』が2020年シーズンのWTCR世界ツーリングカー・カップで、オフィシャルセーフティカーを務めると発表した。
シビック・タイプR リミテッドエディションは、ホンダのモータースポーツにおける長年の提携パートナーで、シビック・タイプR TCRやNSX GT3の開発・製造を担うJASモータースポーツのミラノ本社で発表された、新型シビックにラインアップされるふたつのタイプRモデルの内のひとつだ。
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日本では200台が限定発売されるこのリミテッドエディションは“タイプR”に起源に立ち返り、車両の軽量化やBBS製20インチ鍛造アルミホイールやミシュラン製ハイグリップタイヤなどの専用装備によって、ピュアスポーツ性能がさらに高められたモデルとなっている。フロントに搭載される2.0リットルVTECターボエンジンの最高出力は320ps、最大トルクは400Nmをマーク。0-100km/h加速は5.7秒というタイムを記録している。
そんなシビック・タイプRの限定車は初代TYPE Rを想起させる“サンライトイエローII”という特徴的なカラーリングが施されるが、WTCRのセーフティカー仕様のシビックも同系色がベースカラーに選ばれた。全体のリバリーは生産車両の背後にある“攻撃的な哲学”に触発されたものになっており、ブラックとレッドを効果的に差し込んだこのデザインは、ホンダのツーリングカープログラムの公式デザインを数多く設計したベルギーのアーティスト、バノフ氏が手掛けている。
「ホンダはFIAワールド・ツーリングカーの競技において豊富な歴史を有しており、このカテゴリーに対する長年のコミットメントは他に類を見ないものだ」と語るのは、WTCRのプロモーターであるユーロスポーツ・イベントのフランソワ・リベイロ代表。
「そのため、ホンダとシビック・タイプR リミテッドエディションをWTCRのオフィシャルセーフティカーパートナーに迎えることができて光栄に思っている」
「その優れた安全性、スポーティでダイナミックな走り、そして手頃な価格はWTCRの理念に完全に合致している」
新型コロナウイルスの蔓延により開幕が延期されている2020年のWTCRは9月12~13日、オーストリアのザルツブルクリンクで開幕。以後、11月までにニュルブルクリンク(ドイツ)、スロバキアリンク(スロバキア)、ハンガロリンク(ハンガリー)、モーターランド・アラゴン(スペイン)、アドリア・インターナショナル・レースウェイ(イタリア)という6つの地域で全16戦が行われる予定だ。
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