マルク・マルケス(グレシーニ)はMotoGPフランスGPの初日プラクティスを13番手タイムで終了。予選Q2への直接進出を逃す結果となり、今シーズン最も苦しんだ1日だったと彼は語った。
予選Q1とQ2の振り分けを決めるプラクティスで、マルケスは序盤にクラッシュしてしまった。怪我などはなく走行にも復帰したが、マルケスはその後リズムを欠いてしまったのか、なかなかタイムを縮めることができなかった。
■ポイントリーダーのマルティン、初日最速で予選へ。母国戦クアルタラロも奮闘10番手|フランスGPプラクティス
セッション終盤のアタックは黄旗の影響も受け、最後のアタックもミスで断念。最終的に13番手タイムとなり、予選はQ1からの出走となった。
マルケスはフランスGP初日を振り返ると、今シーズンでも特に厳しい1日となったと振り返っており、リヤのフィーリングが欠けてしまっていることが問題だと明かした。
「金曜日が厳しいものになったのは(今年は)これが初めてだ。これまではかなり楽だったし、ペースも良くてQ2には楽に行けていたからね」
マルケスはそう語った。
「だけど、より苦戦してしまった初の金曜になったというのは事実だし、起きてしまったことだ」
「それで今は自分たちの行動を理解して反応し、このライディングスタイルのどこで苦戦しているのかを解明し、明日に向けて改善を試みる時だ」
「フロントをプッシュしすぎていて、リヤのフィーリングが無いんだ。それで苦戦してしまっている。だからリヤのフィーリングを良くする方法を理解することが必要だ」
「このバイクは特にリヤのフィーリングや、リヤからポテンシャルを多く引き出すことが必要とされている。そうできなければ、苦しんでしまうことになる。それが今日起きたことだよ」
マルケスはプラクティス中にターン12で転倒しているが、これはマシンと”格闘して”乗っていたことの結果だと彼は考えている。
「今回の転倒は、(ドゥカティでは)初めてのオーバーライドによるものだった」
「映像を見てもらえれば分かると思うけど、バイクと格闘していたんだ。十分にスムーズに乗れていなくて、ラインも綺麗にとれていなかったし、あのクラッシュではバンクさせすぎていた」
「ラインをキープするのに苦労していて、やりすぎてしまった。だから良く分析して、明日に向けて改善できるやり方を理解しなくちゃいけない」
転倒後に使用していたスペアマシンとの間で何か違いがあったのかも気になるところだが、マルケスは「1台目と2台目のバイクはとても似ていた」と答えた。
「今朝(FP1)と比較すると大きく違っていたけどね。今朝、僕らはあることを試して、その方向に進むことを決めていた」
「今はいくつかクエスチョンマークが浮かんでいると思う。一歩下がって、明日に向けてより深く理解しようとしていくことになる。というのも、今朝は最初のコースインで問題ないと感じていたし、このライディングスタイルでのベストランだったし、よりスムーズだったからだ」
「だから、どうする必要があるか考えてみよう」
なお2025年シーズンの自らの動向に関する噂が、フランスGPで気を散らす要因になっているのではないかという指摘もあったが、マルケスはこれを一蹴した。
「僕はもう13~14年はMotoGPにいるんだ。だからプレッシャーは感じていない。今回は金曜日に初めて苦戦したけど、それは起こりうることだし、今が反応する時だよ」
「ここル・マンで苦戦するのは予想していなかったけど、起きてしまった。だからどこでロスしているのか、何をする必要があるのかを理解しなくちゃいけない」
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