現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【人気のアウディ入門モデル】アウディQ2 1.0 TFSIへ試乗 フェイスリフト

ここから本文です

【人気のアウディ入門モデル】アウディQ2 1.0 TFSIへ試乗 フェイスリフト

掲載 更新 3
【人気のアウディ入門モデル】アウディQ2 1.0 TFSIへ試乗 フェイスリフト

Q2オーナーの半数は初めてのアウディ

text:James Disdale(ジェームス・ディスデイル)

【画像】Q2 ライバル小型SUVと比較 全129枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


競争が激しくなるばかりの、コンパクト・クロスオーバー。どの自動車メーカーも人気にあやかろうと、新モデルの投入を続けている。

その1台、アウディQ2も堅調だ。2016年の発売以来、毎年1万7000台ほどを販売し、アウディの中で最も人気なSUVとなっている。

特に注目すべきは、Q2のオーナーの半数が、初めてのアウディとして選んでいること。プレミアム・ブランドの、大切な入り口をなしている。

この人気を持続させるべく、アウディはQ2にフェイスリフトを施した。メインターゲット層に響くように、デザインはよりシャープに、テクノロジーはより先進なものへとアップデートされている。

アダプティブ・クルーズコントロールや、車線維持支援システムもオプションで選べるようになった。これは年齢層を問わず、歓迎されるはずだ。

スタイリングの変更は控えめ。違いを確認するには、フェイスリフト前のQ2と並べる必要があるかもしれない。

フロントバンパーは、下部のグリルと両脇のエアインテークを大型化。LEDヘッドライトは、Q2全体で標準装備に。アダプティブ・ヘッドライトは、最上級のフォアシュプルング・グレードで標準。ほかのグレードではオプションとなる。

リアバンパーにも手が入った。下部左右には、5角形のグリル風デザインが与えられたことが特徴だろう。ボディには新色が追加され、アルミホイールにも新デザインが加わっている。

自然な機敏さで、想像以上に活発に走る

インテリアでは、エアコンの丸い送風口に手が入り、シフトレバーのグリップは四角いものへ変更。筆者の場合、フェイスリフト前の方が握りやすく感じた。シートやドアパネルには、新しいファブリックが採用されている。

メーターパネルは、12.3インチ・モニターによるバーチャル・コクピットを採用。英国ではエントリー・グレードを除き、標準装備となる。

MMIインフォテインメント・システムは、ロータリーコントローラーと物理ボタンで操作するタイプ。ひと世代前の仕様ながら、タッチモニターだけでの操作より、直感的に扱える。

残りの部分は、フェイスリフト前と同じ。車内は4人家族に不足ない広さがあり、プレミアムな雰囲気が漂う。

ドライビング体験も従来どおり。運転しやすくまとまりに優れるが、魂が熱く沸き立つことはない。可変レートのステアリング・レシオはクイックではないものの、設定は良く、自然な機敏さをQ2に与えている。

ステアリングホイールを切り増ししていくほど、反応が良くなっていく。フロントタイヤのグリップ力は驚くほどで、高い速度を保ってコーナーを旋回していく。ブレーキ制御によるトルクベクタリング・システムの介入も、強すぎない。

引き締められた姿勢制御も、走りに良い影響を与えている。得られる充足感は控えめながら、Q2は想像以上に活発に走る。

シャープな容姿に質感の高いインテリア

乗り心地は少し硬め。試乗車は、今となっては小径な部類の17インチ・ホイールを履いていたが、市街地での路面の乱れを吸収しきれずにいた。とはいえ、十分に快適と呼べる範囲。スピードが増すほど、滑らかさを増していく。

エンジンも素晴らしく、110psを発揮する3気筒ガソリンターボはスムーズで充分パワフル。選びたくなるユニットといえる。

馬力的には穏やかでも、2000rpmから20.4kg-mという最大トルクを発生するから、想像以上にたくましい。苦労せずに、1405kgのボディの速度を乗せていく。追い越し加速で、もどかしい思いをすることはないだろう。

3気筒らしい、ビートの効いたサウンドも魅力。遠くから聞こえるターボの響きも、走りの魅力を高めていると思う。6速マニュアルの変速フィールも、正確で好ましい。

このカテゴリーには、よりドライバーへの訴求力の強いモデルも存在する。より安価に、広びととした車内や充実した装備が得られるモデルもある。

それでも、シャープなスタイリングと質感の高いインテリアを持つアウディQ2は、充分に惹かれる内容を持つ。フェイスリフト後のQ2も、アウディの入り口として、これまでの人気を保てると感じた。

アウディQ2 1.0 TFSI テクニック(欧州仕様)のスペック

価格:2万3300ポンド(314万円)
全長:4191mm
全幅:1794mm
全高:1508mm
最高速度:196km/h
0-100km/h加速:11.2秒
燃費:16.7km/L(予想)
CO2排出量:135g/km(予想)
乾燥重量:1405kg
パワートレイン:直列3気筒999ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:110ps/5500rpm
最大トルク:20.4kg-m/2000-3500rpm
ギアボックス:6速マニュアル

こんな記事も読まれています

[空飛ぶクルマ]6輪車で登場か!? 実用化なれば結構アリかも!! でも意外な欠点とは?
[空飛ぶクルマ]6輪車で登場か!? 実用化なれば結構アリかも!! でも意外な欠点とは?
ベストカーWeb
自動車界の生きた化石、モーガン「4/4」に中学時代から憧れて…念願かなって16年前に購入!「オリジナルのまま乗り続けるのが目標です」
自動車界の生きた化石、モーガン「4/4」に中学時代から憧れて…念願かなって16年前に購入!「オリジナルのまま乗り続けるのが目標です」
Auto Messe Web
定年間近のクルマ好きの方から「定年後にポルシェ911を買いたい」と聞かれてマジレスした話
定年間近のクルマ好きの方から「定年後にポルシェ911を買いたい」と聞かれてマジレスした話
旧車王
家の中で愛車を楽しむ!クルマを飾れるギャラリー付きマンション誕生 東京・千歳船橋
家の中で愛車を楽しむ!クルマを飾れるギャラリー付きマンション誕生 東京・千歳船橋
グーネット
シトロエン ありがとう「C3」! 日本販売ラストを飾る限定車「メルシー!」は人気カラー採用
シトロエン ありがとう「C3」! 日本販売ラストを飾る限定車「メルシー!」は人気カラー採用
グーネット
ホンダ ポータブル電源「パワーポッド e:」発売 着脱バッテリーで長時間の連続使用も可能に
ホンダ ポータブル電源「パワーポッド e:」発売 着脱バッテリーで長時間の連続使用も可能に
グーネット
ポルシェ 新型「タイカン」六本木ヒルズで初公開!大谷翔平選手とのコラボキャンペーンも
ポルシェ 新型「タイカン」六本木ヒルズで初公開!大谷翔平選手とのコラボキャンペーンも
グーネット
まるで走りはスーパーサルーン! アストン マーティンDBX707へ試乗 タッチモニター獲得で誘引力UP
まるで走りはスーパーサルーン! アストン マーティンDBX707へ試乗 タッチモニター獲得で誘引力UP
AUTOCAR JAPAN
なぜホンダ新型「ヴェゼル」は純正のタイヤ銘柄が増えた? 辛口モータージャーナリストがFFと4WDの走りの進化を検証します
なぜホンダ新型「ヴェゼル」は純正のタイヤ銘柄が増えた? 辛口モータージャーナリストがFFと4WDの走りの進化を検証します
Auto Messe Web
マクラーレン育成ボルトレートが初優勝。マシントラブル相次ぐ一戦に/FIA F2第7戦レース2
マクラーレン育成ボルトレートが初優勝。マシントラブル相次ぐ一戦に/FIA F2第7戦レース2
AUTOSPORT web
マツダ、ヤマハ、ホンダ、スズキの「認証不正」どうなった?  調査結果を国交省が公表! マツダは同日にコメント発表
マツダ、ヤマハ、ホンダ、スズキの「認証不正」どうなった? 調査結果を国交省が公表! マツダは同日にコメント発表
くるまのニュース
クルマの「怒り顔」 20選 意外と好印象? 不機嫌そうに見えるデザイン
クルマの「怒り顔」 20選 意外と好印象? 不機嫌そうに見えるデザイン
AUTOCAR JAPAN
アウトバーンは130キロで走行しても遅くて流れを止めることも!? 安全かつスムーズな走り方をドイツ在住ジャーナリストが解説【みどり独乙通信】
アウトバーンは130キロで走行しても遅くて流れを止めることも!? 安全かつスムーズな走り方をドイツ在住ジャーナリストが解説【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
2024年F1第11戦オーストリアGP予選トップ10ドライバーコメント(1)
2024年F1第11戦オーストリアGP予選トップ10ドライバーコメント(1)
AUTOSPORT web
2024年F1第11戦オーストリアGP予選トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第11戦オーストリアGP予選トップ10ドライバーコメント(2)
AUTOSPORT web
乗るなら目立つブラックキャブ! 石油王が好んだ特注オースチン・タクシー(1) ベースは定番のFX4
乗るなら目立つブラックキャブ! 石油王が好んだ特注オースチン・タクシー(1) ベースは定番のFX4
AUTOCAR JAPAN
ペニンシュラ・ホテルが現オーナー 石油王が好んだ特注オースチン・タクシー(2) 日産リーフの部品でEV化
ペニンシュラ・ホテルが現オーナー 石油王が好んだ特注オースチン・タクシー(2) 日産リーフの部品でEV化
AUTOCAR JAPAN
ブリヂストン 無敵となるか?!GR86/BRZ Cup用ハイグリップスポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」を発売
ブリヂストン 無敵となるか?!GR86/BRZ Cup用ハイグリップスポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」を発売
Auto Prove

みんなのコメント

3件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

417.0526.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

155.0479.8万円

中古車を検索
Q2の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

417.0526.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

155.0479.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村