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ディフェンダー、シアンFKP37、ホンダe、フランクフルトモーターショーで話題をさらった超個性派モデル3選

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ディフェンダー、シアンFKP37、ホンダe、フランクフルトモーターショーで話題をさらった超個性派モデル3選

 最近のモーターショーの例に漏れず、今年のフランクフルトモーターショーも地元ドイツ以外のメーカーの多くが参加を見送っていた。もちろんそれ自体はとても残念なことで、モーターショーの勢い自体にも大きな影響を及ぼしていたのは間違いない。しかし逆に、そんな状況下であえて参加しているということは、何かしらアピールしたいニューモデルがあるということで、参加したひとつひとつのメーカーのブースを見ると、多くが例年と同等か、むしろそれ以上の活気が感じられた。

ランドローバーの本格オフローダー「ディフェンダー」

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 地元ドイツ勢以外で最も大きな注目を集めていいたのはジャガー&ランドローバーが世界初公開したディフェンダー。ジープラングラー、メルセデスベンツGクラスと同系統の多くのSUVとは一線を画す本格派のオフローダーである。

 クーペルックのものをはじめより乗用車に近いスタイリングを持つSUVが増えたが、新型ディフェンダーはスクエアで旧来からのオフローダーらしいフォルム。細部の処理はかなり現代風で、ランドローバーディスカバリーの後継車と言われても違和感がないほど洗練された。このあたりは歴代のイメージを色濃く残すラングラーやGクラスとは若干趣が異なり、ディフェンダーの方がより新しいものに見える。

デザインだけでなく構造自体も進化。これまでのスチール製フレーム構造からほかの多くの最新のランドローバーモデル同様、アルミ製のモノコックに変更。ただし、ボディ剛性は従来モデルの3倍ほどに上がっているという。先代同様、“90”と呼ばれるショートホイールベース版とロングホイールベースの“110”という2つのボディが設定され、90は前3+後3の6人乗りか前2+後3の5人乗り、110は3+3の6人乗りのほかに2+3+2の3列シートを持つ7人乗りも用意される。

コイルスプリングもしくは空気バネを備えたシャシーは最大で291mmという驚異的な最低地上高のおかげで最大90cmまでなら水の上を走りことも可能だという。また高いオフロード性能を維持しつつも優れたオンロード性能を与えたことも新型の特徴だと開発陣は胸を張る。エンジンは直列4気筒と直列6気筒のガソリンターボと直列4気筒のディーゼルターボのほかに、追ってプラグインハイブリッドも設定される予定だ。先代は限定もしくは短い期間でしか導入されなかったが、おそらく新型は日本でもカタログモデルとして継続販売されることになるだろう。



自社初の電動化パワートレインを搭載したランボルギーニ「シアンFKP37」

 スーパースポーツカーメーカーとして唯一しっかりとしたブースを構えたランボルギーニは自社初の電動化パワートレーンが与えられたスーパースポーツ、シアンFKP37をお披露目した。ちなみにFKP37はフランクフルトモーターショー直前の2019年8月にこの世を去ったフォルクスワーゲングループの元会長で現在のフォルクスワーゲンに多大なる影響を与えたフェルディナント・カール・ピエヒの頭文字と生誕年の1937年を表している。

 ランボルギーニのトップモデル、アヴェンタドールがベースだが、ルーフラインにこそ面影を残すもののデザインは全面的に変更。各所にカウンタックのイメージを盛り込んだというそのスタイリングは前衛的でアヴェンタドールよりも力強い。

 運転席の後ろに縦置きされたパワートレーンはアヴェンタドールと同形式の6.5ℓV12自然吸気にモーターを1つ追加。785psのエンジンに34psのモーターを組み合わせることでシステム最高出力はランボルギーニ最強となる819psを発生する。最高速度は350km/h以上で、0-100km/h加速は2.8秒。加速性能はランボルギーニ史上最強で、70-120km/h加速はアヴェンタドールの最速モデルSVJよりも1.2秒も速い。これは出力の向上もさることながら、蓄電装置にバッテリーではなく電気を素早く出し入れできるキャパシタを用いていることも大きいだろう。キャパシタの重量は34kgしかないので、電動化で懸念される重量の増加に対しても貢献している。販売台数はランボルギーニの創業年である1963年に因み63台。数多の限定スーパースポーツカーの例に漏れず、発表時点ではすでに完売となっている。



ホンダは電気自動車専用モデル“ホンダe”の市販モデルを公開

 日本メーカーで唯一参加したホンダは電気自動車専用モデル“ホンダe”の市販モデルをお披露目した。街乗りにターゲット絞ったコンパクトモデルである。初代シビックを彷彿とさせるスタイリングはシンプルかつ愛らしさが適度に盛り込まれたなかなかの力作。インパネもデザイン自体は初代シビック風だが、メーターとサイド・カメラ用のモニターを合せて5つの液晶パネルが並ぶなど先進的なイメージも兼ね備える。

 モーターはリアに搭載され、後輪を駆動。出力は136psと154psの2種類が用意されるが、最大トルクはどちらも315Nmとなっている。リチウムイオンバッテリーの容量はリーフよりも少ない35.5kWh。街乗りと割り切りバッテリーの容量を小さくすることで軽量かつ安価な値段設定を実現している。欧州での販売開始は2020年夏。日本にも導入される予定で、東京モーターショーで初公開される。



取材・文/編集部

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