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「さすが元祖ハイブリッドカー」と絶賛!! プリウスPHEVが飛び抜けてお薦めな理由とは

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「さすが元祖ハイブリッドカー」と絶賛!! プリウスPHEVが飛び抜けてお薦めな理由とは

 先日、トヨタ新型「クラウンスポーツ」と新型「クラウンエステート」に、PHEVが設定されることが発表となった。もちろんこれらについても非常に楽しみではあるのだが、PHEVとしての総合力において、すでに登場している新型プリウスPHEVに敵うことはないのではないか、と筆者は考えている。

 デザインのよさや0-100km/h加速6.7秒の俊足も魅力なのだが、それ以上に魅力的なのが「軽さ」だ。

「さすが元祖ハイブリッドカー」と絶賛!! プリウスPHEVが飛び抜けてお薦めな理由とは

文:吉川賢一
写真:TOYOTA、MAZDA、MITSUBISHI、LEXUS

現在は実にたくさんのPHEVが登場している

 普段の買い物などはEV走行のみで、遠出をする際にはエンジンも使いながら、少量のガソリンで走行するPHEVは、バッテリーEVの弱点である「航続距離と充電時間」を解消しながら、通常のハイブリッドカーよりも、走行中CO2排出量をさらに抑える手段として有望なパワーユニットをもつクルマだ。

 トヨタは、冒頭で紹介した新型クラウンスポーツ(2023年冬)や新型クラウンエステート(2024年)、新型プリウスPHEVの他にも、RAV4(2020年)やハリアー(2022年)にもPHEVモデルを用意している。RAV4とハリアーは同じシステムを搭載しており、総電力量18.1kWhのリチウムイオンバッテリーで、EV走行(換算)距離はおよそ95kmだ。レクサスにも、NX450h+とRX450h+がラインアップされている。

ハリアーのプラグインハイブリッドモデル(Z)。最大1,500W(AC100V)の外部給電システムや後席シートヒーター、床下透過表示機能付パノラミックビューモニターが標準装備となる

 ほかの国産メーカーのPHEVといえば、三菱「アウトランダーPHEV」がある。駆動用バッテリーの総電力量は20kWh、EV走行距離は83km、AC100V電源や、V2Hにももちろん対応している。価格は484.1万円(M)~570.5万円(P)だ。また同じく三菱の「エクリプスクロスPHEV」は、バッテリー総電力量が13.8kWh、EV走行距離は57kmと、少し心許ないスペックだが、価格は386.3万円~465万円とPHEVとしては安価だ。

 マツダからも「CX-60 PHEV」が登場している。2.5Lガソリンエンジンに17.8kWhの容量のバッテリーを積み、EV走行距離は75km。急速充電対応、V2H機能も搭載されている。価格は539万円~626.4万円と高めだ。輸入メーカーまで広げると、MINI、BMW、メルセデス、フェルクスワーゲン、ボルボ、シトロエン、ジャガー、ランドローバー、ポルシェなどから、現在はたくさんのPHEVが登場している。

CX-60 PHEV Premium Modern 4WDのエクステリア。エンジン縦置きのFRベースの4WDということで、大いに話題となった

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PHEVは車体が大きくなるため、重い

 PHEVを通してメーカーが目指しているのは、「CO2発生量を抑えながら、走行距離をどれほど稼げるか」という点だ。1度の満充電で300~400km程度しか走り続けられないバッテリーEVとは違い、ガソリンエンジンも使えるという安心感は、本当に心強い。

 ただ、大容量の駆動用バッテリーと同時にエンジンも搭載する必要があるため、PHEVはどうしても車体は大きくなりがち。そのため、駆動用バッテリーを床下へ配置してもスタイリングをごまかせるSUVタイプが主流となっている(欧州メーカーでは、セダンやステーションワゴンのPHEVもあが、Eクラスや5シリーズ以上の大型車がメイン)。

 大きくなることで懸念されるのが「車両重量の増加」だ。重量アップは、運動性能や動力性能、燃費性能など、様々な面においてデメリットとなる。RAV4を例に挙げれば、2.0Lガソリン車(4WD)は車両重量1630kg、2.5Lハイブリッド(E-Four)は1700kgであるのに対し、PHEV(4WD)は1920kgと、ガソリン車比で290kg、だいたい大人4人分(1人70kg相当)も重たくなっている。他のPHEVも、アウトランダーPHEV5人乗りは2010kg、CX-60は2040kg(ガソリン車は1680kg)と、いずれもミドルクラスSUV のはずなのに、車重が2トンを超えてしまっている。

 強力な出力のモーターを積んでいるため、PHEVに「加速の遅さ」を感じることはなく(むしろ速すぎるほどだ)、低重心化によって、走りに重厚感が出るので、PHEVの魅力のひとつとして好意的に受け止められているが、環境にいいとされる乗り物がこれでいいのか、と疑問に思う。

プリウスPHEVはなんと車両重量1570kg。1920kgのRAV4 PHEVよりも、350kgも軽量だ

プリウスPHEVは、環境性能の高いクルマの本質をついている

 その点、プリウスPHEVはなんと車両重量1570kg(ハイブリッド2WDは1420kg)。プリウスPHEVは、大きくなりがちな車体を、床面をかさ上げして車内が狭くなることもなく、全高を上げてエクステリアに影響を及ぼすこともなく、見事なパッケージングを成立させてきた。

 これは、高出力かつ小型バッテリーを開発したり、PHEV専用に燃料タンクをつくったり、駆動用バッテリーを避けるために排気管の経路を緻密に設計したりなど、設計担当の努力によるもの(プリウスの設計担当者によると、(リアモーターを置くスペースがないため)さすがにPHEVの4WDはつくれなかったそう)。

 車重が軽いことによって、プリウスPHEVは実に走りが軽快。軽やかな身のこなしからは、軽さの恩恵を十二分に感じられ、PHEVの中ではダントツで楽しい。他のPHEVは大抵が4WD車でもっとパワフルな加速をするが、プリウスPHEV程度の動力性能があれば、十分だと思う。むしろ、4WD制御の力によって無理やり曲がる重量級PHEVよりも、断然いい。

 そして、やはり最大のメリットは、電費も燃費もよくなることだ。これこそが、環境性能の高いクルマの本質ではないだろうか。さすがは元祖ハイブリッドカー「プリウス」だ。プリウスPHEVは数多くあるPHEVのなかでも、ダントツに評価されるべきPHEVだ。

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みんなのコメント

37件
  • 苦戦してるみたいね
    クラウンもそうだけどサ
    プリウスが500万円て倍の価格だよな
    安くて燃費がいいからウケたんだけどね
    そのうちプリウスの1.6ℓターボ車でそう
  • コスパが悪すぎ! 
    PHVでも400万円以下にいてくれないと!
    普通に他の車種への選択が出るよね。
    しかも狭いし、頭が日除けに当たるし。
    ドライビングポジション悪いですよ。
    死角が多くて、巻込み事故や縁石への乗り上げ事故が増えそう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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