この記事をまとめると
■日本のほとんどのタクシーは乗客を4名までしか乗せられない
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■乗車定員が5名では団体ののインバウンドに1台で対応することは難しい
■多人数乗車に対応するJPNタクシーのロングホイールベース版があれば使い勝手が良くなると感じる
5名以上の団体で行動しているインバウンドも多い
報道によると、日本政府観光局が2024年7月もインバウンド(訪日外国人旅行客)が300万人を超えたと発表、これで4カ月連続の300万人超えとなったとしているとのこと。
インバウンドといっても、どこから来ているのかなど、その内訳がさまざまなのは当たり前。また、ひとり旅、カップル、友人同士のグループなどなど、そのメンバー構成もじつに多彩なものとなっている。東京都内を歩いていれば、たくさんのインバウンドの皆さんを見かける。そのなかで筆者は、大勢を引き連れたインバウンドのグループが目立っていると感じる。日本のタクシーは、いまは運転手を除けば最大4名乗車の車両がほとんど。筆者がよく見かけるのは、1台のタクシーでは乗り切れない、5名以上のグループである。
都市部でメインになりつつあるトヨタJPNタクシーは、そのスタイルから3列シートで乗客ベースで最大6名まで乗ることができそうに見えるが、実際は2列シートで最大4名までしか乗客を乗せることができない。
先日、インドネシアの首都ジャカルタへ出張に行ったときは、現地で合流した日本人と計5名で移動することがあった。インドネシアでは、とくに首都ジャカルタではほとんどのタクシー車両が、トヨタの新興国向け小型MPV(多目的車)「アバンツァ」をベースにした営業専用車「トランスムーバー」となる。
最新型は先代モデルと比べるとかなりサイズアップしているが、JPNタクシーとほぼ同サイズ。
しかしながら、トランスムーバーは折り畳み式の3列目シートを備えている。普段は折りたたんで2列シート仕様としており、空港から乗るときなどは大きな旅行用スーツケースを余裕で積むことができる広大なラゲッジルームとなっているのだ。
折り畳める3列目シートがあれば問題も解決
ちなみにJPNタクシーのラゲッジスペースは、「クラウン・コンフォート(セダン型タクシー)+α」程度の容量しかない。2~3人のインバウンドが、都心から成田空港までを結んでいるスカイライナーの東京側発着駅となる京成上野駅に乗りつけたときのJPNタクシーを見ると、所せましと荷物が満載されているのをよく見かける。
話をトランスムーバーに戻すと、タクシーを呼んだときに「5人乗りますよ」とボディランゲージで伝えると、運転士が運転席から降りてきて3列目シートを出してくれた。ボディサイズが小さいので、3列目はあくまでエマージェンシー的な扱いとはなるが、こういうときはありがたい。
ならばノア&ヴォクシーのようなスタイルの本格ミニバンタクシーにすればいいのかと思えば、そこまで日常ユースで多人数乗車するケースは少ないので、インドネシアのトランスムーバーくらいの車両、つまりトヨタ・シエンタやホンダ・フリードあたりのクルマが調度よいのではと思う。
そこで提案したいのが、JPNタクシーのロングホイールベース版「JPNタクシー L」の設定である。基本的には日本でもタクシーは少人数乗車が当たり前なので、実際に使用する事業者に標準ホイールベースかロングホイールベースかの選択肢を与えるというもの。
ただし、そこまで多様化するほどタクシー車両(とくに法人タクシー)のニーズはないので、モデルチェンジを行った際に、安全運転支援デバイスの充実とともにホイールベースを延長して折り畳み式の3列シートを持たせてはどうだろうか。
※写真は3列目シートを折りたたんだ状態のトヨタ・シエンタ
インドネシアのトランスムーバのように通常は3列目シートを折りたたんでおけば、インバウンド(少人数乗車のとき)の大きくてたくさんある手荷物もガンガン積むことができる。インバウンドは、都内に限らずお土産などの買い物もよく行っており、大きな荷物を抱えている光景もよく目にするので、単に多人数乗車できるだけではなく、荷物も積めるようになっていたほうが、よりおもてなし度が高まるといえよう。
多人数乗車できるというよりは、ラゲッジスペースの拡大ということに主眼をおいてロングホイールベース化させれば、ユニバーサルデザインタクシーとしての使い勝手もよくなりそうなので、タクシーとしての利便性はさらに向上するのではないだろうか。
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みんなのコメント
車内は荷物を置くスペースも不足しがち、
記事を書いた人は、JAPANタクシーの事を、お調べになりましたか?疑問です。