フェラーリ社は、最高経営責任者(CEO)に、半導体メーカー、STマイクロエレクトロニクス社のアナログ、MEMS(マイクロ・エレクトロメカニカル・システムズ)およびセンサー・グループ(AMS)のプレジデントを務めるベネデット・ビーニャを指名したことを発表した。
2020年12月、フェラーリ社CEOを務めたルイス・カミッレーリが退任、ジョン・エルカーン会長が、暫定的にCEOの役割を担っていた。
フェラーリ社カミッレーリCEOが突然の退任。エルカーン会長が暫定的に業務を引き継ぎ
イタリア出身、現在52歳のビーニャは、ピサ大学で物理学を専攻。1995年にSTに入社し、MEMSビジネスを立ち上げた。現在、STにおいて最も収益性の高い事業を展開するAMSを率い、STグループの執行委員会のメンバーでもある。
エルカーン会長は、「彼は、我々の業界の変化の多くを推進するテクノロジーに対して深い理解を持ち、イノベーション、ビジネス構築、リーダーシップに関するスキルを備えている。それらによって、これからのエキサイティングな時代において、フェラーリ、そしてその情熱とパフォーマンスのユニークなストーリーが、さらに強化されるだろう」とコメントした。
フェラーリはまた、ビーニャが担う役割の優先事項は、「フェラーリが、世界で最も美しく、高度な技術を持つ自動車のメーカーとして、リーダー的地位を確立し続けるための仕事」であると述べている。
「彼は半導体産業の中心で26年間働き、比類のない知識を身につけた。半導体産業は自動車産業を急速に変化させており、彼の知識は、次世代技術の応用を開拓するフェラーリの能力を強化することになるだろう」
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