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旧車? いいえ新車です! ベントレーが本気で作った100年前のクルマ「スピードシックス」1号車が納車されました

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旧車? いいえ新車です! ベントレーが本気で作った100年前のクルマ「スピードシックス」1号車が納車されました

スピードシックスが現代に蘇る

ベントレーは1930年以来となる「スピードシックス」の納車がまもなく実施されると発表しました。12台生産されるスピードシックスの第1号車は8カ月かけて手作業で製作され、米国在住ですでに「ブロワー コンティニュエーションシリーズ」を保有している顧客のために、クラシックなパーソンズ・ネーピアグリーン仕様で製作されました。

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当時の姿と性能を忠実に再現

ベントレー「スピードシックス コンティニュエーションシリーズ」の初となる顧客向け車両が完成し、間もなく米国に輸送される。マリナーの顧客であるジョン・ブレスロー氏は、12台生産されるスピードシックスの第1号車を受け取る最初の人物となる。

およそ1年前に製作を依頼されたこのスピードシックスは、ブラックペイントのシャシーの上にパーソンズ・ネイピアグリーンのボディワークが映えるモデルである。スピードシックスの象徴的な顔にはクローム仕上げの保護メッシュ付きツイン・ラウンド・ヘッドランプが装備され、ラジエター上に大きな数字の「4」が描かれている。

コクピットもエクステリア同様、1930年のル・マンに参戦し、優勝を飾ったスピードシックスの仕様を忠実に再現している。赤を基調とした深みのある茶色のラストレザーとカーペットは、エクステリアのパーソンズ・ネイピアグリーンと自然にマッチしている。

プロジェクトの開始にあたり、マリナー・クラシックチームはイングランド・ハンプシャー州ビューリーにあるナショナル・モーター・ミュージアムを訪れ、5種類のパーソンズ・ペイントを確認した。エンジンは6.5Lの直列6気筒で当時と同じ205hpを発揮する。現代の技術を使用すればより高い出力を達成することも可能であったが、チームの目的は、1930年当時の姿と性能を忠実に再現することであった。

スピードシックスは、ベントレー史上最も成功したレーシングカーであり、歴史上最も重要なベントレーのひとつとみなされている。1920年代後半のオリジナルモデルと同じ製造工程を採用したスピードシックスは、ベントレーのオーダーメイドおよびコーチビルド部門であるマリナーによる戦前のコンティニュエーションシリーズの第2弾である。

第1弾として発表されたブロワーが24時間耐久イベントに参加

これに先んじてコンティニュエーションシリーズ第1弾として発表された「ブロワー」は、最新のレーザースキャンデータとオリジナルの図面を組み合わせて手作業で製作された。1930年のル・マン24時間レースで、ベントレーの主要なライバルであったメルセデス・ベンツを故障寸前まで追い込んだことで有名なブロワーは、低い信頼性ながらも圧倒的な速さを誇ったモデルである。

1924年にベントレーがル・マンで初優勝を飾ったことを記念して、2024年にベンジャフィールド・レーシングクラブは、ポルトガル・アルガルヴェのサーキットで24時間耐久イベントを開催した。このイベントには25台のベントレーが参加し、87人のクラブ会員がドライバーを務めた。その中の1台には、ブロワーのコンティニュエーションシリーズも含まれていた。この車両は、24時間レースで完走した初のクルー製ブロワーとなり、世界初の戦前コンティニュエーションシリーズを支えるエンジニアリングの質の高さを再認識させることとなった。

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スピードシックスは1929年から1930年までに182台が製造され、1929年、1930年とル・マン24時間レースを制したベントレーにとって誇り高きモデルである。コンティニュエーションシリーズは当時のモデルを現代に新車として蘇らせるプロジェクトで、オリジナル部品のスキャニングなどを行い、時には当時の製造方法を採用して車両を再生するユニークな試みである。レストモッドではなく、新車として販売する点がこのプロジェクトの最大の特徴だ。

スーパーチャージャーを積んだ4.5Lのブロワーを第1弾、スピードシックスを第2弾として発表したが、W.O.ベントレーが最後に手がけ、100台だけ生産された名車「8リットル」や、現代の「コンチネンタルGT」のデザインの元となった「Rタイプ コンチネンタル」など、まだコンティニュエーションシリーズとして話題になりそうなベントレーを象徴するモデルは存在する。新車生産はPHEVやBEVに舵を切り、新しいマーケットの開拓を急ぐが、このようなビスポークの可能性を広げる活動は、小さい規模ながらも今後ベントレーのビジネスを支えるひとつの柱となるのではないだろうか。

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みんなのコメント

1件
  • 寝る間も惜しまず
    当時の部品はピストンリング一つとっても素材や精度、サイズなど今のものとは全く別物だろうし、今の部品を使用せず古い技術を再現するのはとても難しいことだと思う
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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