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【このクルマなんぼ?】この希少なGT-R(R34)の特別モデルはGT-R史上過去最高額で落札される可能性がある その想定落札金額とは?

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【このクルマなんぼ?】この希少なGT-R(R34)の特別モデルはGT-R史上過去最高額で落札される可能性がある その想定落札金額とは?

日産スカイラインR34 GT-Rが50万ユーロ(約7,100万円)近くの金額で落札?この希少なMスペック ニュルは285台中34台目のもので、オークションでGT-R史上、最高額で落札されるかもしれない。

「日産スカイラインGT-R」の価格は、上昇の一途をたどっている。しかし、「スカイラインGT-R」はもはやJDM(Japanese Domestic Model=日本市場モデル)の象徴として例外ではなく、近年では「トヨタ スープラ」など他のモデルも非常に高い価値を持つようになってきている。オリジナルカーが6桁の金額で取引されることは、もはや珍しいことではないのだ。

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しかし、「R34 GT-R」の最も希少な特別仕様車は、今や伝説的な存在であるだけでなく、他のスーパーカーよりも高価であることもあるので、極端な異常値も存在しえるバージョンとも言えよう。

「R34 GT-R Zチューン」のオリジナルモデルには、7桁の金額を支払うコレクターもいるかもしれない。それほど高価なのが、366台しか製造されなかった「GT-R Mスペック」だ。「Mスペック」は、最終的に「VスペックII」からカーボンボンネットを取り除き、シートヒーターなどの快適装備を追加したものである。

そして、現在、さらに希少な「日産スカイラインR34 GT-R Mスペック ニュル」が、オークションプラットフォーム、「bringatrailer.com」に出品されている。2002年モデルから生産された「R34 GT-R」の最後の1台で、ニュル(ニュルブルクリンクの略)はちょうど285台が生産された。今回紹介するのは、今や伝説となった外装色「ミレニアムジェイド(JW0)」の285台中35番目に生産された1台だ。

R34 GT-Rの中古車

「R34」は中古車として豪シドニーから提供されている。最初の日本人オーナーは、2002年に75,000ユーロ(約1,065万円)相当でスカイラインを新車で注文し、2020年まで保有した後、オーストラリアに売却し、現時点で走行距離はわずか44,172kmの状態で提供されている。

「Mスペック ニュル」の特別装備は、主にエンジンに関係するものだ。ボンネットの下にはもちろん、伝説の直列6気筒「RB26」がトップバージョンの「RB26DETT」として搭載されている。この暗号のような名前は、エンジンシリーズ(RB)、2.6リッターの排気量(26)、2つのオーバーヘッドカムシャフト(D=DOHC、Dual Overhead Camshaft)、電子制御インジェクション(E)、ツインターボ充電(TT)から構成されている。

「ニュル」では、ブロックを強化し、ターボチャージャーを大型化、ブースト圧を高めた「N1」仕様が採用された。外観では、ゴールドのバルブカバーがN1バージョンであることを認識させる。「R34 GT-R」の出力は、公式には280馬力と発表されている。

しかし、それが大げさに控えめな表現であることは公然の秘密だ。当時の自主規制(紳士協定)により、日本の主要自動車メーカーはすべて最高出力280馬力と表記していたが、元ワークスではそれ以上の出力を持つ車も少なくなかった。また、「ニュル」の特別装備として、標準の「R34 GT-R」にはない、300km/hのスピードメーターが搭載された。

「R34 GT-R Mスペック ニュル」は、標準仕様でも十分に特別な存在だが、最初のオーナーは、ニスモの工場でスカイラインを改造した。いわゆる「スポーツリセッティングパッケージ」を後付けしたのだ。このパッケージには、強化クラッチ、ニスモの文字が入った大型インタークーラー、R-Tuneエアインテーク、カーボンインテーク、チタンエキゾーストシステムが含まれる。

さらに、ニスモはサイドスカート、フロント&リアエプロン、カーボンスポイラーセイバーからなるオリジナルボディキットと18インチ5スポークLMGT4ホイールを装着した。簡単に言うと、これはニスモRチューンからエンジンの詳細なアップグレードを除いたものだ。

しかし、それだけではない。販売に向けて、2002年型「R34」は再び日本のニスモに送られ、すべての部品が新品に交換されたため、実質的に新車のような状態になっているのだ。そのため、今回は完璧なコンディションで提供するための努力は惜しまなかったと言えるだろう。

スピードメーターの走行距離は44,172km

オークションに出品された300枚以上の写真を見れば、事故や再塗装のない「GT-R」が実質的に完璧な状態であることがわかる。運転席のアウターボルスターに最小限の摩耗が見られるのみだ。それ以外は、走行距離44,172kmの痕跡を残していない。

さらに、ニスモの請求書を含む書類一式が付属している。2020年のオークション資料の原本まである。この「R34 GT-R Mスペック ニュル(限定285台中34号)」に多くのコレクターの関心が集まっているのもうなずける。

残り5日、現在の最高入札額はすでに45万ドル(約6,000万円)を超え、入札合戦はまだまだ続く。

このスカイラインは50万ユーロ(約7,100万円)の大台を突破するのだろうか?

2020年10月には、走行距離わずか6,817kmの「日産スカイラインR34 GT-R Mスペック ニュル」が26万6,600ユーロ(約3,785万円)相当で落札された。その2年後、「ニュル」はついに50万ユーロ(約7,100万円)の大台を突破するかもしれない。というわけで、「日産スカイラインGT-R」の価格は、一方向(上)にしか向かっていないのだ!

Text: Jan Götze Photo: bringatrailer.com

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みんなのコメント

10件
  • 日本にはまだ沢山のGT-Rがある。
    大切に扱って、少しでも海外流出を防ぎたいですね。
  • 歴代全グレードのスカイラインってカッコいい。
    V35以外。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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