■魅力的な新型車の開発は企画から発売まで何年かかる?
日本では年間に何台もの新型車が発売されています。次々と発売する魅力的なモデルは見ているだけでも楽しいものです。
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ところで、1台のクルマを開発するのにはどのくらいの期間がかかるのでしょうか?
まず前提として新車開発は、年単位の計画で行われます。企画部門と開発の中心になるスタッフが「どういったクルマが作りたいか」をまとめ、それをもとに開発がスタートします。
そこからクルマのボディサイズや室内の広さなど、パッケージングの組み立てから入り、デザイン、設計、そして実験やテストを繰り返して「商品」として磨かれていきます。
その期間のひとつの目安となるのが、クルマのフルモデルチェンジのタイミングです。近年では少し長くなる傾向にありますが、主力モデルはだいたい4年から5年でフルモデルチェンジすることが多いです。
次期型とその次の型を並行して開発することは基本的にはないので、開発にかかる期間は長くて大体4年ということになります。
実は、スズキの公式サイトにある子供向けの疑問解決コーナーに開発期間の疑問に対する答えが書いてあります。
「新車の開発にかかる時間は? 全く新しい自動車を企画してから工場で生産されるまでには、およそ3年くらいかかっていました。最近では技術が進んで、開発期間はどんどん短くなってきていますが、新しい自動車を開発する時にはその開発期間の長さを考え、少なくとも5~10年先を考えて開発しています」(スズキ公式サイトより引用)
スズキの公式サイトには、クルマ開発の目安は3年だということが記載されています。また、技術が進んだことで近年の開発期間は短くなってる傾向にもあるようです。
CAD(設計をコンピューター上で行うこと)や、解析技術が進化したことで開発時に実際の試験を行う必要が減ったこと、また車体の基本構造やパワートレインを広く共用化することも開発期間の短縮につながっているのです。
特に、昔は実際にぶつけてみないと正確にわからなかった衝突試験も、解析技術が高まったことによりコンピューター上での仮想実験をするだけで、ほぼ正確に衝突時の車体の潰れ方がわかるようになってきています。
これにより、昔は何台も実車を潰していた衝突実験も、今では「コンピューター解析どおりにつぶれるか確認をするため」に行うけで済むようになったといいます。
■10年以上先も見据えた開発もある
しかし、どのクルマも開発期間が短くなったとは一概には言えません。開発期間が短いクルマがあるいっぽうで、開発が長いクルマもあるのです。たとえば現行型のスバル・インプレッサは「開発期間は4年ですが、クルマの骨格となるプラットフォームはそれより前から開発が進んでいました」とスバルのエンジニアは言います。
まとめると、プラットフォームやメカニズムなど、すでに新たな開発が終了しているモデルとプラットフォームやエンジン・部品などを共用するクルマは開発期間が短くなるのです。
いっぽうで新規開発のプラットフォーム初採用モデルや、新技術のハイブリッドやEVなど、新しいパワートレインを搭載するクルマは開発に時間がかかる傾向にあります。新しいメカニズムが多い分だけ走行実験や様々な煮詰めが必要だからです。
ちなみにスポーツカーは、専用プラットフォームを使うことが多かったり、走りを磨くために走行実験を多くこなすケースが多いので開発期間は長めの傾向です。
また、具体的な車両開発の前に「先行開発」と呼ばれる開発もあります。これはどのクルマに搭載されるかはわからないけれど、将来のための技術を開発する動きです。
長いものは10年もしくはそれ以上に時間をかけて研究開発を重ねる技術も存在します。ときには何らかの問題がネックとなり実際の車両には搭載されずに消えていく技術もあります。
自動車メーカーには15年以上先に発表するクルマのおおまかな企画を考えている部署もあるそうです。その「構想段階」まで含めると、ときには「開発期間15年以上」ということになるのです。
様々なエンジニアがかかわって世の中に登場する新型車。今年はどんな魅力あるクルマが登場するのでしょうか。
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