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【最新モデル試乗】魅力は走りと低燃費。ルノー・キャプチャーE-TECHハイブリッドの先進フィール

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【最新モデル試乗】魅力は走りと低燃費。ルノー・キャプチャーE-TECHハイブリッドの先進フィール

ルノー独自技術、E-TECHハイブリッドにキャプチャー登場

 ルノーのE-TECHラインアップにキャプチャーが加わった。E-TECHは輸入車としては稀有なフルハイブリッドモデル。アルカナが韓国、ルーテシアがトルコ、そして今回紹介のキャプチャーがスペインと、生産国による物流状況の影響かデビューのタイミングが分かれた。

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 3台のメカニズムは基本的に同一。最も車両重量が軽く、WLTCモードで25.2km/リッターと現時点で輸入車トップの燃費をアピールするルーテシアは、他の2モデルに対してエンジンと駆動用モーターの出力値がわずかに控えめだが、1.6リッターユニットを採用し、駆動用モーターの間にトランスミッションを挟み込んだシステム構成はいずれも共通。キャプチャーのエンジン出力は94ps、メインとサブのモーター出力は、それぞれ49㎰/20㎰になる。WLTCモード燃費は22.8km/リッターだ。

 ボディサイズは全長×全幅×全高4230×1795×1590mm。1590mmという全高はアルカナとほとんど変わらないものの、全長と全幅はひと回り小ぶりだ。駆動輪はフロント2輪に限られるものの、最低地上高は170 mm。SUVらしく余裕あるスペックを示している。

 ドライバーズシートでポジションを決めると、SUVならではのアイポイントの高さを実感。後席のヒール段差(フロア面からシート座面)が比較的大きい点も、やはりSUVらしい。

 室内パッケージは優秀。後席は6対4の分割可倒式で前後に 160mmのスライド量を持つため、大人2名が快適に長時間を過ごせる。必要に応じて足元空間とラゲッジスペースの割合をアレンジできるのは便利だ。ただし数字上のラゲッジ容量は純エンジン仕様の536リッターに対して440リッターと、わずかに狭い。

走りはEV感覚。力強い高速性能は魅力たっぷり

 走りの感覚はちょっと独特。アルカナ、ルーテシアの場合と同様に、最初はモーターの力で静かで滑らかにスタートを切った後、バッテリーの充電状態に余裕がある限りは、EV走行を続けようとする。
 走行速度が高まるとエンジンが始動するが、ショックはなく、メーターの表示に目をやらなければまず気づかない。なかなか見事だ。

 高速道路のクルージングはエンジン主体で行われ、その際の挙動にいわゆる「ラバーバンド感」が伴わないのは、アルカナ、そしてルーテシアのドライブの際にも感じられた。これは大きな美点といえる。
 一方、上り坂に差し掛かったりして走行負荷が増えた場合には一段下のギアへと「キックダウン」が行われるが、ギア比のステップ比が大きめのため、エンジン回転の上昇幅が目立つ。当然、ノイズレベルも跳ね上がる。この部分はウイークポイントといえばいえそうだ。

 ルノーは現在のところ、「充電インフラなどを考慮してプラグイン(外部充電)モデルの日本への導入は考えていない」という。欧州車の場合、ピュアEVを念頭に置いた電動化一辺倒と思える中にあって、ルノーの戦略は、これはこれで見識といえるのではないだろうか。

ルノー・キャプチャーE-TECHハイブリッド 主要諸元と主要装備

グレード=Eテックハイブリッド・レザーパック
価格=マルチモードAT 389万円
全長×全幅×全高=4230×1795×1590mm
ホイールベース=2640mm
トレッド=フロント:1555×リア:1540mm
車重=1420kg
エンジン=1597cc直4DOHC16V(無鉛プレミアム仕様)
最高出力=69kW(94ps)/5600rpm
最大トルク=148Nm(15.1kgm)/3600rpm
メインモーター最高出力=36kW(49ps)/1677~6000rpm
メインモーター最大トルク=205Nm(20.9kgm)/200~1677rpm
サブモーター最高出力=15kW(20ps)/2865~10000rpm
サブモーター最大トルク=50Nm(5.1kgm)/200~2865rpm
駆動用バッテリー総電力量=1.2kWh
WLTCモード燃費=22.8km/リッター(燃料タンク容量48リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路:20.4/24.1/22.8km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トーションビーム
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=215/55R18+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.4m

主要燃費改善項目=ハイブリッド/可変バルブタイミング/アイドリングストップ/充電制御/電動パワーステアリング/マルチモードAT
主要装備=アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)/レーンセンタリングアシスト/レーンキープアシスト/アクティブエマージェンシーブレーキ/360度カメラ/前後パーキングセンサー/ブラインドスポットワーニング/リアクロストラフィックアラート/オートハイビーム/トラフィックサインレコグニッション/前席&サイド&カーテンエアバッグ/LEDヘッドライト/プライバシーガラス/18インチアルミ/本革巻きステアリング/ステアリングヒーター/レザーシート/前席シートヒーター/10.2インチフルデジタルインスツルメントパネル/7インチマルチメディア(スマートフォンミラーリンク機能付き)/オートAC/アンビエントライト/自動防眩式ルームミラー/LEDマップ&ルームランプ/ルノーマルチセンス(走行モード切り替え)/アンビエントライト(8色)/オートライト/雨滴感知式ワイパー/電子制御ドッグクラッチマルチモードAT
ボディカラー:ブランナクレメタリック/ノワールエトワールメタリック

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みんなのコメント

2件
  • 雑誌やライターが絶賛しているキャプチャーにハイブリッド加わって商品力が高まりました。
    自分も試乗した事あるけど本当に良い車ですが、一番のウィークポイントはディーラーの少なさ、県に一つ位は作って欲しい。
  • youtubeで十年落ち○ンツ400h 中古価格200万程度でマイルドハイブリッドエラーが出て修理見積りが500万とかで、ただでさえ電子部品の信頼性が低く部品の高い外国車の電動車は故障イコール廃車になりかねない。それに伴ってリセールも低くなると予想され日本人は増々外国車買わなくなるでしょう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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