ダイハツ・ロッキーのOEMとして登場し、いま大人気のトヨタ・ライズ。2020年上半期の自販連乗用車ブランド通称名別順位で、ライズは58,492台(上半期第1位)を売り上げており、17,455台のロッキー(21位)に3倍近い差をつけている。
ライズが好調に売れる中、トヨタの販売現場は、OEM販売に対し何を思うのか。その思いを取材した。
SUVとコンパクトカー 現在に繋がる系譜を生み出した2007年のモデルたち10選
文:佐々木 亘
写真:TOYOTA、DAIHATSU、NISSAN
【画像ギャラリー】ロッキー/ライズだけじゃない!! トヨタ・ダイハツの登録車OEMを一挙紹介!!
ダイハツOEMで盤石となったトヨタラインナップ
ヤリスクロスが販売され、トヨタのコンパクトカーラインナップ、SUVラインナップは、さらに強化された。この盤石の体制の一端を支えるのが、ダイハツからOEM供給されるクルマたちだ。
2020年上半期で、ライズは5万8492台(上半期第1位)を売り上げており、1万7455台のロッキー(21位)に3倍近い差をつけている
大ヒット中のコンパクトSUV・ライズ、そしてコンパクトカー・ルーミー、どちらも完成度は高い。ヤリスとライズ・ルーミーを比べた際に、操作系統の違いこそあれ、音や質感などの差異は僅かだ。軽自動車だけでなく、コンパクトカーでもダイハツの技術力は高い。
ダイハツがトヨタの完全子会社となり4年余りが経過する。親子の関係性から生み出される「良品廉価」なクルマ達は、ダイハツの商品企画力を、トヨタの技術力が後押しした形だ。メーカー同士の親子関係から生み出されるOEMを、販売現場はどう受け止めているのだろうか。
販売は好調、ライズは大歓迎、でも戸惑いの色も
販売現場で話を聞くと、ライズやルーミーに対する評価は上々だ。これまでもダイハツOEMの取り扱い経験が豊富なネッツ店、カローラ店では、ライズの完成度の高さと売れ行きを絶賛している。OEMに対する違和感もなく、順調に販売している印象だ。
OEM車を取り扱う経験の少なかったトヨタ店・トヨペット店でも、ライズの売れ行きは大歓迎されていた。ただし、順調に販売を進める中で、顧客からは「ライズにはトヨタセーフティセンスは付いていないの?」 「スマートアシストとトヨタセーフティセンスは何が違うの?」といった声が出ることもあるという。
こういった質問には丁寧に説明すれば、理解を得られるというが、一部、トヨタの販売現場では、ダイハツのOEM車を気構えて販売する姿が垣間見えた。
ざっくり言うと、トヨタとダイハツの距離がさらに近づき、主にトヨタ側がもっと熱心に(純正トヨタ車と同じくらい)ライズを売り込めば、ライズは今よりもさらに販売を伸ばすポテンシャルがある、と感じている。
OEMを上手く取り扱う日産と三菱
OEM車を取り扱う中で、OEM元と受け手、そして販売現場の意思疎通は必要不可欠である。その中で、上手にOEMの仕組みを構築し、前向きに取り組んでいる印象があるのが、日産と三菱だ。
2020年2月に発表されたルークスはeKスペースと兄弟車となる
両社の間には株式会社NMKVという合弁会社があり、三菱のeKシリーズと日産のデイズ・ルークス等では、NMKVを通じて、両者の意見がしっかりと入り込み、商品企画が行われている。どちらかが主体ではなく、横の関係で双方が歩み寄るスタイルだ。
ルークスに搭載される安全装備の総称は日産インテリジェントモビリティ、eKスペースでは三菱e-Assistと、それぞれのメーカーで従来使われてきた名称を、そのまま使用している。日産のプロパイロットは、三菱ではマイパイロットと呼び変える。
こういった細かな取り組みが、販売現場やユーザーからの疑問を少なくし、販売しやすいクルマへと変えていく。OEMを製造販売していく上での、見本となるカタチがここにある、と、筆者は感じた。
次期型では、パッソ・ブーン時代と同じような協力体制を!!
パッソ・ブーンを発表した2004年、トヨタとダイハツの関係は、現在の日産・三菱に似ていた。両者の協力体制で作られ、販売現場にも認知されたパッソは、ダイハツ・ブーンとしても、好調に販売された経緯がある。
小さなクルマが得意なダイハツと販売のトヨタ、両社の協力タッグで造り出されるクルマは、今後も日本市場に大旋風を巻き起こすだろう
軽自動車やコンパクトカーといった「小さなクルマ」には、スペースの制約、価格の制約というものが、ミドルサイズ・ラージサイズのクルマよりも大きくかかってくる。その分、商品開発は難しくなるが、ダイハツの新しいものを創り出す企画力は、非常に高いレベルにある。
ここに、トヨタのきめ細やかな配慮、そしてお客様からの声をまとめ、ぜひ次期型ライズ(もしくは改良型ライズ)には、改善をおり込んでいただきたい。
小さなクルマが得意なダイハツと販売のトヨタ、両社の協力タッグで造り出されるクルマは、今後も日本市場に大旋風を巻き起こすであろう。
【画像ギャラリー】ロッキー/ライズだけじゃない!! トヨタ・ダイハツの登録車OEMを一挙紹介!!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
車の「“E”ナンバー」一体何者? 「見れたら超ラッキー!」なすごいナンバーが存在! 「Y」や「わ」でもない「めちゃ珍しい標板」の正体は
一部改良アルファード/ヴェルファイア11月23日から受注再開!? だいぶがっかり!? 注目の廉価版アルファードXはHEVのみで510万円から!
新車204万円! 7人乗れる「“最安”ミニバン」に反響殺到!? 「すごい安い」「これしかない!」 国産「ダントツで安い」けど“これで十分”! トヨタの「お買い得車」とは
なぜ? 10歳児童に「過失100%」判決! 信号無視でクルマに衝突事故で。 「子どもだからといって無責任ではない」声も!? 何があったのか
トヨタ新型「ランクル“ミニ”!?」初公開! まさかのスズキ製な“カクカク”デザイン「SUV」! 主張強めなタフスタイルの「ジムニーランド 70Y0.70」とは
「車線減少の手前で抜かされそうになり、負けじと加速したら鳴らされました。私が悪いんですか?」投稿に回答殺到!?「どっちもどっち」「いちいち喧嘩売るなよ」の声も…実際法律では誰が悪いのか
なぜ? 10歳児童に「過失100%」判決! 信号無視でクルマに衝突事故で。 「子どもだからといって無責任ではない」声も!? 何があったのか
【早くも1万台超え】安価でも豪華装備、業界もザワつく大穴SUV「フロンクス」の “強みと弱点”
高すぎる「クルマの税金」が大変化? 「二重課税」や「ガソリン税」解消なるか! もはや“旧すぎる”「複雑な自動車税制」現状の課題は? 電動化の今こそ「変わるチャンス」か
一部改良アルファード/ヴェルファイア11月23日から受注再開!? だいぶがっかり!? 注目の廉価版アルファードXはHEVのみで510万円から!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント