現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 消える意味がわからないほど「使えた」! いまこそ復活すべきクルマの装備たち

ここから本文です

消える意味がわからないほど「使えた」! いまこそ復活すべきクルマの装備たち

掲載 更新 63
消える意味がわからないほど「使えた」! いまこそ復活すべきクルマの装備たち

 この記事をまとめると

■クルマの装備の進化は必ずしも便利さが増すわけではない

ボンネットを開けたら「あれ? ない……」 最近のクルマから消えた装備3つ

■人によっては好きな音楽が聴けないなどの弊害も起こる

■今回は消えた装備のなかでも今残っていれば便利だと思うものをピックアップ

 よくなるはずなのにデチューンとなったケースを振り返る

 新型車はあらゆる点でアップデートされ、すべてが良くなっているはずだ。しかし、一部の新型車では、先代オーナーが「なぜこの機能がなくなったんだ?」と思える改変や、今思えば、かつてあったあの機能、装備を復活させてほしいという気持ちがこみあげてくることもあったりする。自動車メーカーが新車を開発するにあたっていろいろ事情はあるにせよ、とくに”なくなった機能、装備”を重宝していた人にとっては、なんとも残念なことと言っていい。

 まずは、1995~2006年に販売されていた、マツダのミニバン、ボンゴ・フレンディにあったオートフリートップというモデル(装備)だ。当時のダイキョー・ベバスト製のポップアップ式テントをルーフを備え、ミニバンのルーフ上に2階の部屋ができるというもの。

 その”部屋”には、小さな子供なら立てる室内高と、大人ふたりが就寝できるスペースがあり、車内からのアクセス性、就寝時でも車内から小物の受け渡しができる小窓の設置など、じつによくできた、普段はミニバンとして使いやすい5ナンバーサイズのメーカー純正のキャンピングカーだったのである。

 今のアウトドアブーム、車中泊ブームにまさにうってつけの1台であり、当時の愛用者、ファンが復活を切望して当然と言っていい。もっとも、今ではミニバンを持たないマツダに望むことはできないが、他メーカーが実現してくれればうれしいではないか!

 アウトドアにはフィッシングも含まれる。そのフィッシングファンにかつて絶大なる支持を得ていたクルマの装備がある。それは、ずいぶん前になるが、スバルのRV風ステーションワゴンのレガシイ・ランカスターのラゲッジルームに用意されたカーゴファンである。

 そう、ラゲッジルーム内を換気してくれる装備で、釣果の魚をラゲッジルームに置いて持ち帰る際の生臭さを解決してくれるための装備だった。ファンのノイズが気になるため廃止されたと記憶しているが、いまなら静音ファンでの実現もできそうで、アウトドア派、フィッシングファンにとってかなり重宝しそうな装備と言えそうだ。

 さすがにワゴンのカタチをしたスポーティカーのレヴォーグには不釣り合いかも知れないが、フォレスターやアウトバックにはぴったりと思える。

 AV機器も進化しすぎるとそれはそれで不便な場合も

 マイナーチェンジでなくなった機能で、しかし復活してほしいと思えるのが、三菱エクリプスクロスの後席6:4分割スライド機構だ。後席は左右別々に約20cmスライドし、6:4分割の片側、または両側を最前端にセットすることで、ラゲッジスペースの奥行が後席最後端位置の約760mmから約960mmまで拡大できる(後席背後に凹はできるが)だけでなく、前席背もたれと後席座面先端のすき間がほとんどなくなり(前席のシートスライド位置による)、荷物やペットがフロアに落ちる心配が減少するなど、後席を前方にスライドしたときの凹部分を解決できれば、なかなか使い勝手が良かったのである。

 おそらく、あまり使う人がいなかったからか、繰り返しになるが、後席を前方スライドしたときの凹部分の評判が悪かったためか、なくなってしまった。ちなみにわが家では、宿泊を伴う愛犬(大型犬と小型犬の2頭)連れのドライブ旅行でかつてのエクリプスクロスを使ったことがあるのだが、愛犬を2頭乗せた後席を最前端位置にセットし、愛犬にとって安定・安心なドライブを楽しんだ経験がある。

 また、後席を前方スライドすることで発生するラゲッジスペース前端の凹部分は、リヤドアからアクセスできる、キャリーケースを置くのにちょうどいいスペースであることも発見。というわけで、SUVとしては希少な後席スライド機構がなくなったのは、個人的にも残念無念なのである。

 車内で好きな音楽を聴く方法は、かつてはカセットテープ、MD、CDなどだった。今ではディスプレイオーディオの採用例も少なくなく、スマホと車載オーディオをスマートにBluetooth接続して聴く人も、若い世代を中心に増えているはずだ。とはいえ、ダウンロードだけでなく、モノ、カタチとしてあるCDそのものが販売されているのも事実。昭和生まれの筆者は、今でもCD、SDカードで車内での音楽を楽しんでいる世代であり、CDジャケットを部屋のディスプレイに使う趣味さえあるほどだ。

 そんな時代ゆえ、メーカー純正のオーディオに、CDスロットがないのも一般的になってしまった。一例を挙げると、超人気、バカ売れ状態の新型ホンダ・ヴェゼルの工場オプションのオーディオにはCDスロットなし。Apple CarPlay、Android AutoでスマホとオーディオをBluetooth接続し、音楽を聴くわけだ。が、スマホは持っていても、スマホに音楽を入れていない筆者のような昭和人間にとっては、うれしくない。

 CDスロットよ、復活してくれ!! と叫びたくなる。が、裏技!? があった。それは、ホンダ純正アクセサリーのギャザスのオーディオを組み込むことで、CDスロットが利用できるのである。逆に、Apple CarPlay、Android Autoは使えないのだが、CD派への選択肢があるのはうれしい限りである。

 最後は、世界のコンパクトカーの基準であり続けるVWゴルフ8である。あらゆる点で進化した最新型だが、じつは今もゴルフ7に乗っている筆者がモノを申したいことがある。それは、最新のトヨタ車などが不採用にしているアイドリングストップ機構にまつわる機能だ。

 真夏のご近所走行では、基本的にエンジン、専用バッテリーの負担、そしてエアコンの効き(アイドリングストップすると送風になる)を考慮し、OFFにしているのだが、そのスイッチの場所がゴルフ7とゴルフ8では大きく異なるのだ。ゴルフ7ではシフターの左側にスイッチがあり、面倒なくON/OFFできたものが、ゴルフ8ではデジタルコクピット内にあり、インフォテイメントシステムでON/OFFを切り替えることになる。

 階層が比較的深く、ワンタッチではできなくなり、不便を感じたのである。このアイドリングストップ機構は、いったんOFFにしてもエンジンOFFで意地悪く!? リセットされるため(ONになる)、その都度、操作することになり、その点ではゴルフ7のスイッチのほうが便利だったというわけだ。デジタルコクピットなのだから、ヴォイスコントロールでON/OFFできればGOODなのだが……そうはいかない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
motorsport.com 日本版
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
くるまのニュース
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
バイクのニュース
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
レスポンス
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
レスポンス
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
VAGUE
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
くるまのニュース
 専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
WEB CARTOP
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
モーサイ
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
motorsport.com 日本版
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
AutoBild Japan
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
くるまのニュース
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
レスポンス
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
VAGUE
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ベストカーWeb
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
レスポンス

みんなのコメント

63件
  • ダラダラした記事で読む気にならんわ。
  • カーゴファンが釣果の魚をラゲッジルームに置いて持ち帰る際の生臭さを解決してくれるって、釣った魚むき出しで持って帰る人ってそんないるか?
    普通クーラーボックスに入れてるから匂わんだろ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

277.3352.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

149.9444.9万円

中古車を検索
エクリプスクロスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

277.3352.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

149.9444.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村