新しいプリウスはホットハッチか？ ゴルフGTIとスペックを比較してみた

スポーティに進化したプリウス。ならばゴルフGTIと比べてみよう
11月にフルモデルチェンジを行ったトヨタのハイブリッド車「プリウス」。これまでのエコを前面に押し出したキャラクターから、新型ではエモーショナルなスポーツハッチへとイメージを一新してきた。特にパワーをセリングポイントとしてアピールしているところはこれまでとは大いに異なり、プラグインハイブリッド（PHV）仕様は223ps、新たな2.0Lハイブリッド仕様は196psものシステム出力を発揮するという。

こうなるとファンとして気になるのはコンパクトな新型プリウスの高性能車としての実力。そこで今回は、FFホットハッチの代名詞フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」と新型プリウスの実力を比較し、はたしてプリウスはホットハッチを名乗れるモデルなのか掘り下げてみたい。なお、PHVは充電設備が必要となるなどユーザーが限られるため、今回はより一般的なハイブリッドで比べていく。

ゴルフGTIほどコンパクトではないが車重は意外に重くなさそう
ホットハッチの要件が何かは人それぞれだと思うが、コンパクトなボディサイズと刺激的なパワーユニット、そして相対的に軽いボディといったところが重要だろう。そこで、これらのポイントについて両モデルを見ていく。

まず、ゴルフGTIは全長4295mm×全幅1790mm×全高1475mm、パワーユニットは2.0L直4ガソリンターボ（245ps/370Nm）、車重は1430kgとなる。次に、プリウスは 全長4600mm×全幅1780mm×全高1420mm、パワーユニットは2.0Lガソリンエンジン＋モーターのハイブリッド（システム総合出力196ps）、車重は概ね1400kg程度の模様だ。

これらの数値を比べると、プリウスの方がかなり長く、逆に全高は低いことに気づく。これはもちろん、空気抵抗を減らすために伸びやかな一筆書きフォルムを採用しているためで、エアロダイナミクスと流麗な見た目という点ではプリウスに分があるが、コンパクトさをより感じられるのはゴルフGTIだ。

もっとも、小回り性能を表す最小回転半径についてはゴルフGTIの5.1mに対し、先代プリウスも全く同じ値となっていたため（新型の最小回転半径は現状不明）、実は新型でも両者にさほど差はないかもしれない。

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パワーウエイトレシオはGTIには敵わない
次にパワーユニットについては、ゴルフGTIが最高出力で2割強勝っており、パワーウェイトレシオについてもゴルフGTIが5.84kg/ps、新型プリウスが7.14kg/ps（車重1400kgの場合）と、この部分を見ればゴルフGTIの方が刺激的な走りが味わえそうだ。

さすが元祖ホットハッチと称賛を送りたいところだが、実はプリウスも発進加速からトルクフルなモーターによるアシストを受けるため、体感的にはそれほど差はないと思われる。さらに、ハイブリッドはバッテリーとモーターなどにより重量が嵩んでしまうが、新型プリウスはゴルフGTIよりも軽い車重に抑えられているようで、この辺りからもスポーティな走りを追求した開発陣の意気込みが伝わってくる。

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加速力では十分に刺激が味わえそう
具体的に0-100km/h加速を見ると、ゴルフGTIが6.3秒と発表されており、対するプリウスはPHVが6.7秒とされるがハイブリッド版のほうは現状情報がない。ただ、PHVとHVは最高出力の差が30ps弱ある一方、重量はハイブリッドの方が150kg程軽い（先代ベース）ので、新型のハイブリッド仕様も7秒台のダッシュ力はあるはずだ。

これらの数値からわかることは、新型プリウスのハイブリッドは十分にホットハッチと呼べそうなポテンシャルを内に秘めているということ。あとは気になるお値段がゴルフGTIの486万2000円をどの程度下回ってくるかだが、ネットの予想では2.0L ハイブリッド仕様は約350万円がスタート価格と言われており、この点も要注目だ。

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Comments

リアからの写真を並べて比較してごらんよ。これがホッチハッチか？失礼にもほどがある。

スペックではわからん良さがGTIにはある。
Rよりはライトな走行性が