2020年末に一部改良されたマツダ ロードスター。今回はパワートレーンなどに変更はないが、インテリアやボディカラーに新色を採用したソフトトップとRFに試乗してみた。
白い本革インテリアが映える「ホワイトセレクション」
マツダ ロードスターが「ユーノス ロードスター」として登場してから、既に30年以上が過ぎた。「継続は力なり」の言葉どおり、いまや貴重になった日本のスポーツカー(それもライトウエイトスポーツとして)、確固たる地位を築いている。それゆえ、コアなファンは多いし、「ロードスターBROS」のようなワンメイクの専門誌も愛読されている。
●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)
現行型のNDロードスターも、発売以来5年半を経過した。リトラクタブルハードトップのRFも、発売から4年を過ぎた。普通のクルマだったら、そろそろフルモデルチェンジの噂も出てくるのだが、ロードスターに関しては新型の登場はもう少し先のようだ。それでも、「最新は最良」を目指して、イヤーモデル的に年次改良が行われている。
というわけで、2020年末に商品改良が行われた最新のロードスター、ソフトトップとRFに試乗してみることにした。試乗車は、ソフトトップがSレザー ホワイトセレクション、RFがVSホワイトセレクション。いずれも今回の商品改良で追加設定されたグレードで、インテリアのナッパレザーに新色のピュアホワイトを採用したもの。
今回の商品改良は、4代目ロードスターのコンセプトである「人生を楽しもうーー Joy of the Moment, Joy of the Life」をさらに深め、ロードスターとともに過ごすカーライフを通じて、ユーザーの人生がより輝くものになることを目指し、内外装色を新たに追加し、オープンカーならではの、幌とボディ、インテリアのカラーコーディネーションの楽しさを広げている。したがって、パワートレーンのスペックや内外装の意匠などに関しては変更はない。
まずはソフトトップモデルから。ボディカラーは新色で「ディープクリスタルブルーマイカ」という濃紺。深みのある色合いで、光の反射によって微妙に色が変わって見える美しいボディカラーだが、少しの雨とかでも汚れが目立ちそうだから、マメにクルマを磨く人でないとオススメしにくい。
いつ乗っても、どこで乗っても、ロードスターは楽しい。130psそこそこのエンジンパワーでも約1トンの軽量ボディには十分だし、街中はスイスイ、ワインディングはヒラヒラ、そしてハイウエイもスーッと走ってくれる。ソフトトップの開閉はワンタッチだから、信号待ちの間にクルマから降りずにできる。エアロボードのおかげで風の巻き込みも少ないから、髪の長いパッセンジャーが嫌がらなければ、ハイウエイでもオープンエアドライブが楽しめる。
エンジン排気量+500ccの余裕。ロードスターRFにも試乗
とはいえオープンは、夏は暑い、冬は寒い、春は花粉症持ちにはツライ、秋は長雨や台風・・・と、日本ではオープンエアドライブを楽しめる期間は少ない。それに年をとってくるとオープンは気恥ずかしい。それでも、たまにはサンルーフよりも開放感を味わいたいというゼイタクな人のために登場したのが、RFだ。
まず、クローズドのクーペスタイルがいい。これがオリジナルではないかと思えるほど、デザインが決まっている。電動でハードトップをオープンにしてもタルガトップ風だから、周囲の視線を浴びることも少ないだろう。もちろん、ハイウエイ走行でも風の巻き込みは少ないが、オープン感覚は十分に味わえる。
車両重量はソフトトップより約100kg重いが、エンジンは2Lの184psだから、走りっぷりに問題はない。パワーウエイトレシオは、今回の試乗車ではソフトトップが7.73kg/ps、RFが5.98kg/psだから、十分以上にパワフル。さすがに軽快感はソフトトップに譲るが、RFでも重さを感じることはなく、小気味良いタッチのマニュアルシフトを駆使して走るのは楽しい。
ギア比はファイナルも含めて両車とも同じ。6速100km/h走行でのエンジン回転数は約2500rpmといったところ。したがって低速域でのピックアップやトルク感はRFのほうが上だが、ソフトトップの1.5Lでも遜色はない。むしろ、50ps以上ものパワー差があるとは思えないほど活発だ。となれば、ソフトトップにRFの2Lエンジンを搭載すれば、かなりのホットモデルが期待できるのだが、それは本来のロードスターが目指しているものではなくなってしまうのだろう。
ピュアホワイトのインテリアは明るく、ダーク系のボディカラー(RFはマシーングレープレミアムメタリック)ともマッチしていて、ロードスターに上質感や高級感をプラスしている。ただし汚れが目立つから、新しいデニムを履いて乗ったり、車内での飲食は控えたほうが良さそうだ。
軽快な走りに上質感を加えたロードスター。次は、どんな進化を見せてくれるのだろうか。(文:Webモーターマガジン編集部 篠原政明/写真:井上雅行)
※ロードスター ホワイトセレクションに関しては、「ロードスターブロス Vol.19」でも紹介しています。
マツダ ロードスター Sレザーパッケージ ホワイトセレクション 主要諸元
●全長×全幅×全高:3915×1735×1235mm
●ホイールベース:2310mm
●車両重量:1020kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1496cc
●最高出力:97kW(132ps)/7000rpm
●最大トルク:152Nm(15.5kgm)/4500rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・40L
●WLTCモード燃費:16.8km/L
●タイヤサイズ:195/50R16
●車両価格(税込):320万9800円
マツダ ロードスターRF VSホワイトセレクション 主要諸元
●全長×全幅×全高:3915×1735×1245mm
●ホイールベース:2310mm
●車両重量:1100kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1997cc
●最高出力:135kW(184ps)/7000rpm
●最大トルク:205Nm(20.9kgm)/4000rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・45L
●WLTCモード燃費:15.8km/L
●タイヤサイズ:205/45R17
●車両価格(税込):377万6300円
[ アルバム : ロードスター ホワイトセレクション はオリジナルサイトでご覧ください ]
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