現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > SUV人気にステーションワゴンが逆襲!? 復活の兆しが見え始めた訳

ここから本文です

SUV人気にステーションワゴンが逆襲!? 復活の兆しが見え始めた訳

掲載 更新 4
SUV人気にステーションワゴンが逆襲!? 復活の兆しが見え始めた訳

■ステーションワゴンは機能面で優れたボディタイプ

 昨今人気のジャンルといえば明確にSUVだと思います。トヨタは「ライズ」に始まり、「ヤリスクロス」「RAV4」「ハリアー」と、リリースするSUVすべてがホームラン級の大ヒット車になっています。

ドキッ…惚れるほどキレイ!? 美しすぎるステーションワゴン5選

 割高な価格設定にしたホンダ「CR-V」のみ伸び悩むものの、マツダ「CX-5」やスバル「フォレスター」、モデル末期の日産「エクストレイル」まで売れています。

 そんななか、寂しい状況になってしまったのがステーションワゴンです。

 20年ほど前に全盛期を迎えたステーションワゴンながら、2003年にフルモデルチェンジした4代目スバル「レガシィツーリングワゴン」の頃から衰退。売れないジャンルは新車も出なくなります。

 直近の国産ステーションワゴンは、「マツダ6」とトヨタ「カローラツーリング」、ホンダ「シャトル」くらいになってしまいました。このままステーションワゴンは忘れ去られてしまうのでしょうか。

 と思っていたら、スバル新型「レヴォーグ」の注目度が驚くくらい高いといいます。考えてみたら輸入車の場合、依然としてステーションワゴンの販売比率はけっこう大きいのです。

 BMW「3シリーズツーリング」やボルボ「V60」の人気も上々です。なぜ人気があるのかといえば、走行性能と実用性のバランスを考えると、ステーションワゴンはすべてのジャンルでもっとも優れているからでしょう。とにかく使い勝手が良い。

 車高が低いため、高さ制限のあるタワーパーキングも問題なし。重心も低いから高速安定性良い。

 空気抵抗と車重はSUVよりずっと有利なため、同じエンジンなら動力性能高くて燃費も良く、ラゲッジスペースだってSUVより前後方向に長いから結果的に広い。

 客観的に評価すると、ステーションワゴンはもっとも機能的なボディタイプだと思います。

 猫も杓子もSUV一辺倒の状況を見たクルマ好きが、次の相棒としてステーションワゴンを視野に入れているということなんでしょう。

 確かにSUVとステーションワゴンを首都高などで乗り比べると、明らかに曲がる楽しさが違います。新型レヴォーグのプロトタイプをサーキットで試乗したけれど、やはり素直です。

■「SUV×ステーションワゴン」のクロスオーバーがアツい!

 SUVとステーションワゴンの美味しいトコロを組み合わせているのが、ボルボのクロスオーバーでしょう。

 ステーションワゴンのボディをそのまま使い、足回りの変更で車高を高くしている。見た感じはステーションワゴンより押し出しが効いており、SUVと並べたって存在感で負けていない。使い勝手は文句なしです。

 乗ってもSUVのような背が高い感じは薄く、より限りなくステーションワゴンに近い乗り味です。ボルボによれば、「V60も『V90』もクロスオーバーの販売シェアは高いです」といいます。

 このあたり、めざといのがトヨタ。すでに欧州でカローラのステーションワゴンに「トレック」というクロスオーバーモデルを追加しました。車高を上げるだけでまったくイメージが変わります。

 そもそもスバルだってアメリカの稼ぎ頭は「アウトバック」で、レガシィの背を高くしたステーションワゴンだったりします(ツーリングワゴンは作るのをやめてしまった)。

 マツダもマツダ6のクロスオーバーモデルを作ったら素晴らしくかっこいいと思う。世界的なヒットになることでしょう。新型レヴォーグのクロスオーバーも、作ったら売れるんじゃないでしょうか。

※ ※ ※

 現在世界規模で厳しい燃費規制が進行中です。なかでも燃費規制の先頭に立っているヨーロッパは、SUVの売れ行き増加で平均燃費が悪化しています。このままだと基準達成も難しいでしょう。

 SUVより燃費の良いステーションワゴンのクロスオーバーはひとつの解決策になると思います。

 日本勢もステーションワゴンの見直しを考えてみたらいいんじゃないでしょうか。

こんな記事も読まれています

アレイシ・エスパルガロ、今季限りでMotoGP引退。カタルニアGPで発表
アレイシ・エスパルガロ、今季限りでMotoGP引退。カタルニアGPで発表
motorsport.com 日本版
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年5月20日時点
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年5月20日時点
カー・アンド・ドライバー
後方車両の接近が「耳」で直感的にわかる、ヤマハの新技術「感覚拡張HMI」のねらい…人とくるまのテクノロジー展 2024
後方車両の接近が「耳」で直感的にわかる、ヤマハの新技術「感覚拡張HMI」のねらい…人とくるまのテクノロジー展 2024
レスポンス
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車公開!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルとは
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車公開!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルとは
くるまのニュース
【バイクにとってはマジで危険!】「動物飛び出し注意」の標識は想像以上にバリエーション豊富
【バイクにとってはマジで危険!】「動物飛び出し注意」の標識は想像以上にバリエーション豊富
WEBヤングマシン
世界最古のバイクの公道レース「マン島TTレース」が今年も開催 2024年5月27日から
世界最古のバイクの公道レース「マン島TTレース」が今年も開催 2024年5月27日から
バイクのニュース
新型EVミニバンは航続337km、フォード『Eトランジット・カスタム』新型…欧州発売
新型EVミニバンは航続337km、フォード『Eトランジット・カスタム』新型…欧州発売
レスポンス
コネクテッドサービスと安全装備が充実しても補助金使えば200万円から! 一部改良で「ekクロス EV」はさらに人気街道まっしぐら
コネクテッドサービスと安全装備が充実しても補助金使えば200万円から! 一部改良で「ekクロス EV」はさらに人気街道まっしぐら
WEB CARTOP
セナカラーでモナコ戦うマクラーレン、あえて”パパイヤカラー”残した理由を明かす
セナカラーでモナコ戦うマクラーレン、あえて”パパイヤカラー”残した理由を明かす
motorsport.com 日本版
自工会、取引適正化の自主行動計画に「コスト上昇分を全額転嫁」を明記
自工会、取引適正化の自主行動計画に「コスト上昇分を全額転嫁」を明記
日刊自動車新聞
アリデヴェルチ、V10!4台のランボルギーニ ウラカン(STO、ステラート、スパイダー、テクニカ)との最後の旅
アリデヴェルチ、V10!4台のランボルギーニ ウラカン(STO、ステラート、スパイダー、テクニカ)との最後の旅
AutoBild Japan
東名~下田直結「伊豆縦貫道」全通へ”最後の難所”進行中!?「天城峠道路」事業化で「クネクネ峠越え」ついに解消近し
東名~下田直結「伊豆縦貫道」全通へ”最後の難所”進行中!?「天城峠道路」事業化で「クネクネ峠越え」ついに解消近し
くるまのニュース
[ハーレー試乗インプレ] 2024 ロードグライド:過去最大の開発費を投入。ブランドを代表する新モデルがお値段据え置き!?
[ハーレー試乗インプレ] 2024 ロードグライド:過去最大の開発費を投入。ブランドを代表する新モデルがお値段据え置き!?
WEBヤングマシン
【人とくるまのテクノロジー展 2024】今と未来の技術トレンドをチェック…来場者数2割増でスタート
【人とくるまのテクノロジー展 2024】今と未来の技術トレンドをチェック…来場者数2割増でスタート
レスポンス
第4世代はついにハイブリッドを採用!? ベントレー新型「コンチネンタルGT」まもなく世界初公開
第4世代はついにハイブリッドを採用!? ベントレー新型「コンチネンタルGT」まもなく世界初公開
VAGUE
1年中高温多湿で道路が冠水するような大雨も降る! クルマに過酷なタイなのに美しい旧車だらけなワケ
1年中高温多湿で道路が冠水するような大雨も降る! クルマに過酷なタイなのに美しい旧車だらけなワケ
WEB CARTOP
ホンダ「フュージョン」ベースのコンプリートマシン コンプリート車両「ベスグライド」の礎を築いたモデルとは?
ホンダ「フュージョン」ベースのコンプリートマシン コンプリート車両「ベスグライド」の礎を築いたモデルとは?
バイクのニュース
マツダから新しい「CX-5」登場! ミドルSUVがついに全面刷新!? どんなカタチで導入される? 自社ハイブリッド搭載に期待へ
マツダから新しい「CX-5」登場! ミドルSUVがついに全面刷新!? どんなカタチで導入される? 自社ハイブリッド搭載に期待へ
くるまのニュース

みんなのコメント

4件
  • レボーグだけはない。

    400万という価格に見合わない
  • 流行の形って
    セダン→ワゴン→ミニバン→SUV→ワゴン?

    基本構造としてはSUVよりワゴンのほうが走行性能は高いだろうけど、今はSUVも搭載技術で如何様にでも化けるからね~

    V60CCは良かったですよ、一部V90と部品共用してるから乗り味もゆったり楽しめる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

619.0679.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.7699.0万円

中古車を検索
V60の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

619.0679.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.7699.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村