現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産「新型エルグランド」初公開か!? 元祖「キング・オブ・ミニバン」ようやくの“全面刷新”に期待大! 次期「超高級ミニバン」の姿を徹底分析!

ここから本文です

日産「新型エルグランド」初公開か!? 元祖「キング・オブ・ミニバン」ようやくの“全面刷新”に期待大! 次期「超高級ミニバン」の姿を徹底分析!

掲載 39
日産「新型エルグランド」初公開か!? 元祖「キング・オブ・ミニバン」ようやくの“全面刷新”に期待大! 次期「超高級ミニバン」の姿を徹底分析!

■高級ミニバンのパイオニアはこの先「どうなる」!?

 日産は2024年3月、新たな経営計画「The Arc」を発表し、2024年度から2026年度にかけおよそ3年間で30車種の新型車投入や、電動化の推進などについて明らかにし、映像で各モデルのシルエットも公開しました。
  
 そのなかには「次期型エルグランド」を想起させるラージミニバンの姿も含まれていましたが、果たしていつ頃、どのようなカタチで登場するのでしょうか。

【画像】めちゃカッコいい! これが次期「エルグランド」!? 画像で見る(30枚以上)

 日産「エルグランド」の現行モデルが登場したのは、2010年8月のことで、デビューからすでに14年目に突入しています。

 一時期はモデル廃止の可能性もウワサされていたエルグランドですが、2023年10月開催の「ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)」では、次期型エルグランドを思わせるようなコンセプトカー「ハイパーツアラー」が出展されるなど、どうやら次期型のプロジェクトは進んでいる様子。

 では次期型エルグランドはどのようなモデルになるのか、特にパワートレインに注目して考えてみましょう。

 高級ミニバンコンセプトであるハイパーツアラーは、全個体電池を搭載するBEV(バッテリーEV:電気自動車)として出展されました。

 全固体電池は、より多くの電力を蓄えられるうえ急速充電にも強く、劣化もしにくいことなどから次世代のバッテリーとして期待が高まっているものです。

 ただ、とある国産車メーカーのパワートレイン開発エンジニアは、全個体電池について次のように話します。

「現在多くの自動車メーカーが研究開発している全個体電池ですが、量産化にはまだ開発時間が必要という認識です。

 たとえ実用化されたとしても、初期段階ではコストがかかりすぎることから、ごく一部の高級車への採用にとどまるのではないでしょうか」

 今後3年以内に登場するクルマとして、The Arcでチラ見せされたミニバンらしきモデルがもし新型エルグランドだとするならば、少なくとも全個体電池を採用するBEVとして登場する可能性は少ないと考えられます。

 では新型エルグランドのパワーユニットはどうなるのでしょうか。

■一刻も早く「e-POWER」の新型エルグランドを!

 現行エルグランドには、2.5リッター直列4気筒と、3.5リッターV型6気筒の2種類のガソリンエンジンが用意されています。

 どちらもマイルドハイブリッドでもダウンサイジングターボでもない、ひと世代前のエンジンがデビュー以来搭載されており、新型エルグランドに搭載するならば、どちらも早急な刷新が必要といえます。

 真っ先に浮かぶのが最新型「エクストレイル」に搭載されるハイブリッドパワートレイン「e-POWER」(VC TURBO)です。

 可変圧縮比システムが備わった1.5リッター直列3気筒ターボエンジンで発電するe-POWERシステムですが、2WD車はフロントに最高出力150kW(204PS)、最大トルク330Nmのハイパワーモーターを、e-4ORCE(4WD)車ではさらに、リアに最高出力100kW(136PS)、最大トルク195Nmのモーターを搭載しており、その走りは爽快そのもの。

 カタログ燃費もで19.7km/L(WLTCモード燃費)と申し分なく(4WDは18.4km/L)、現行エルグランドの3.5リッターエンジンの置き換えとしては十分でしょう。

 自動車税も、3.5リッター車の5万7000円から、一気に3万4500円(1.5リッター~1.0リッタークラス)へグッと安くなります。

 ただ、現在最大のライバルであるトヨタ「アルファード」は、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンのFF車(税込540万円~)が売れ筋のひとつとなっています。

 アルファードに対抗するならば、新型エルグランドにも廉価なパワートレインが必須。既存の2.5Lのガソリンエンジンを流用するか、パワーや燃費が足らなければ、マイルドハイブリッドシステムを追加するのもいいかもしれません。

 2021年、ホンダの純正アクセサリーなどを扱うホンダアクセスが行った「クルマ選びとクルマの利用に関する調査」(自家用車を持っている20~69歳1000人が対象)によると、次にクルマを購入するときに重視するポイントのトップ3は、「価格」「燃費の良さ」、そして「運転のしやすさ」だったといいます。

 つまりは、どれほどカッコ良くて走りが良いクルマであっても、価格の高さや燃費の悪さで諦めることがあるということです。

 新型エルグランドも、廉価グレードはコストアップを極力抑えつつ、内外装デザインや先進装備などを強化するのが、最善だと考えられます。

 コンパクトカーの「ノート/ノートオーラ」やエクストレイル、コンパクトSUV「キックス」のようにe-POWER専売には絞らず、セレナと同じく、ガソリンエンジン車とe-POWERの2ユニット体制とするのが、ラージミニバンを求める顧客が求める姿なのではないでしょうか。

※ ※ ※

 2023年6月にフルモデルチェンジしたアルファードや兄弟車「ヴェルファイア」の販売動向、そして海外への輸出需要の高さを見ていても、ラグジュアリーミニバン市場は今後も高い需要が見込めることがわかります。

 1997年登場の初代エルグランドで高級ミニバン市場を開拓した日産としても、いつまでもアルファードやヴェルファイアの後塵を拝しているわけにはいかないでしょう。

 再びエルグランドを「キングオブミニバン」へと引き上げる施策が仕込まれるはずであり、新型エルグランドには大いに期待したいところです。

こんな記事も読まれています

「ガソリン代が安くて最高!」 日本一「燃費のいいクルマ」ってどれ? “財布に優しい”国産車トップ3とは
「ガソリン代が安くて最高!」 日本一「燃費のいいクルマ」ってどれ? “財布に優しい”国産車トップ3とは
くるまのニュース
アンダー250万円の日産「コンパクトカー」なぜ人気? 加速感イイのがポイント? 「NOTE」の魅力とは
アンダー250万円の日産「コンパクトカー」なぜ人気? 加速感イイのがポイント? 「NOTE」の魅力とは
くるまのニュース
マツダ新型「CX-5」登場へ! “ロータリー”搭載? 高出力化? 「自社製ハイブリッド」搭載の「大人気SUV」どうなるのか
マツダ新型「CX-5」登場へ! “ロータリー”搭載? 高出力化? 「自社製ハイブリッド」搭載の「大人気SUV」どうなるのか
くるまのニュース
トヨタ「シエンタ」の最大ライバル! 全面刷新のホンダ「新型フリード」初公開! 大人気「小型3列ミニバン」どっちが好き? アンケートの結果とは
トヨタ「シエンタ」の最大ライバル! 全面刷新のホンダ「新型フリード」初公開! 大人気「小型3列ミニバン」どっちが好き? アンケートの結果とは
くるまのニュース
トヨタ「アルファード」が欲しい! けど“現行”は高すぎ… 「先代アルファード」なら200万円程度で買える!? 狙い目の「お買い得中古車」とは
トヨタ「アルファード」が欲しい! けど“現行”は高すぎ… 「先代アルファード」なら200万円程度で買える!? 狙い目の「お買い得中古車」とは
くるまのニュース
日産新型「商用バン」登場! “次期型エルグランド”風マスクがカッコイイ! 斬新グリル&ライトの新型「インタースター」約600万円から 仏で発売
日産新型「商用バン」登場! “次期型エルグランド”風マスクがカッコイイ! 斬新グリル&ライトの新型「インタースター」約600万円から 仏で発売
くるまのニュース
マツダ「新型“NE”ロードスター」どんなクルマに!? 直4継続? 俊足な「2シーターオープンカー」の今後とは
マツダ「新型“NE”ロードスター」どんなクルマに!? 直4継続? 俊足な「2シーターオープンカー」の今後とは
くるまのニュース
5ナンバーサイズの「小型ミニバン」なぜ異様に売れる? トヨタ「シエンタ」&ホンダ「フリード」が絶大な支持を集める理由
5ナンバーサイズの「小型ミニバン」なぜ異様に売れる? トヨタ「シエンタ」&ホンダ「フリード」が絶大な支持を集める理由
くるまのニュース
ホンダ「新型プレリュード」25年頃に登場へ “22年ぶり復活”する「スペシャリティモデル」 そもそもどんなクルマだった? 5世代に渡る歴史とは
ホンダ「新型プレリュード」25年頃に登場へ “22年ぶり復活”する「スペシャリティモデル」 そもそもどんなクルマだった? 5世代に渡る歴史とは
くるまのニュース
最強「V8エンジン」の爆音が轟く! 670馬力の新型「FRスポーツカー」実車公開に驚きの声! ツインターボ搭載の爆速「シックスパック」にも期待大!
最強「V8エンジン」の爆音が轟く! 670馬力の新型「FRスポーツカー」実車公開に驚きの声! ツインターボ搭載の爆速「シックスパック」にも期待大!
くるまのニュース
大人“6人”乗れるレクサス「高級ミニバン」初公開! 1500万円の豪華仕様、反響は?
大人“6人”乗れるレクサス「高級ミニバン」初公開! 1500万円の豪華仕様、反響は?
くるまのニュース
ホンダが新型「和製スーパーカー」発売へ 超低い“2ドアモデル”26年登場!? 新シリーズ30年までに7車種投入
ホンダが新型「和製スーパーカー」発売へ 超低い“2ドアモデル”26年登場!? 新シリーズ30年までに7車種投入
くるまのニュース
ホンダが「すごいSUV」実車公開! 24年夏登場のスタイリッシュマシン! 約2年ぶり復活の「CR-V」青山に登場
ホンダが「すごいSUV」実車公開! 24年夏登場のスタイリッシュマシン! 約2年ぶり復活の「CR-V」青山に登場
くるまのニュース
マツダが「謎のSUV」実車展示! SUVシルエットに「Coming Soon…」 正体は? 名古屋に登場!?
マツダが「謎のSUV」実車展示! SUVシルエットに「Coming Soon…」 正体は? 名古屋に登場!?
くるまのニュース
ホンダ「VTEC×ターボ×四輪駆動」! 全部盛りの「新型タイプS」実車公開に「欲しい!」の声! 4.5リッター級の「超高性能モデル」新型TLX NY登場!
ホンダ「VTEC×ターボ×四輪駆動」! 全部盛りの「新型タイプS」実車公開に「欲しい!」の声! 4.5リッター級の「超高性能モデル」新型TLX NY登場!
くるまのニュース
ホンダ新型「最高級ミニバン」500万円超でもコスパ最強! 「ライバル車より良い!」の声も!? 新型「オデッセイ」への反響は?
ホンダ新型「最高級ミニバン」500万円超でもコスパ最強! 「ライバル車より良い!」の声も!? 新型「オデッセイ」への反響は?
くるまのニュース
アンダー200万円! トヨタの「快適小型SUV」何が良い? デビュー“4年”でも売れまくり! 「ヤリスクロス」の魅力は?
アンダー200万円! トヨタの「快適小型SUV」何が良い? デビュー“4年”でも売れまくり! 「ヤリスクロス」の魅力は?
くるまのニュース
“V8”システム搭載!? トヨタ最新型「ヴェルファイア」公開! ド迫力の超ベタベタ仕様に驚きの声も! ガンメタボディもカッコイイ「特殊仕様」に注目
“V8”システム搭載!? トヨタ最新型「ヴェルファイア」公開! ド迫力の超ベタベタ仕様に驚きの声も! ガンメタボディもカッコイイ「特殊仕様」に注目
くるまのニュース

みんなのコメント

39件
  • Kou
    この写真じゃ、何も分からない。
    釣りネタです。
  • rosshi
    最近の日産はコンセプトモデルから市販するまでの期間が長すぎて他社メーカーにいつも先を越されて飽きられる節が多いのでさっさと売り出さないと。
    その辺日産はどう思っているのか疑問である。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408.2837.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0569.0万円

中古車を検索
エルグランドの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408.2837.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0569.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村