■デビューから40年近く経った今も語られる7代目「クラウン」の名フレーズ
2022年7月15日、トヨタの高級車「クラウン」の新型モデルが発表される予定です。1955年の初代から数え、今回のフルモデルチェンジで16代目となります。
【画像】これが新型クラウン? 「いつかはクラウン」新時代到来!? 先行デザインを見る!(49枚)
その16代目となる新型クラウンの特設サイトではオープニングムービーで「いつかはクラウン?」というフレーズが登場。クラウンの名キャッチコピーともいえますが、いつから使われているのでしょうか。
「いつかはクラウン」とは、1983年に登場した7代目モデルのキャッチコピーとして採用され、いまもなおクラウンの本質を語る代名詞として知られる名フレーズとなっています。
1983年にフルモデルチェンジした7代目クラウンは、6代目まで続いていた2ドアハードトップを廃止。4ドアハードトップをメインに、4ドアセダン、そしてステーションワゴンとバンの4つのボディタイプを設定しました。
外観上では、Cピラー(後席後ろの柱)に採用した「クリスタルピラー」が最大の見どころ。ドアミラーの採用もこのモデルからです。
開発テーマは「世界最高級のプレステージサルーン」。6代目クラウンの威風堂々としたスタイリングイメージは継承しつつも、より洗練されたクリーンなボディラインへと変化したのも印象的でした。
エンジンラインナップは、2.8リッター 直列6気筒DOHC「5M-GEU」型を筆頭に、2リッターSOHCターボ、2リッターSOHC、2.4リッターターボディーゼルおよびディーゼルの6機種が幅広く用意されていました。
また1984年には2.8リッターのフラッグシップモデルが3リッターに拡大。さらに1985年のマイナーチェンジ時には、2リッターターボモデルにかわり、国産乗用車初のスーパーチャージャー搭載モデルが追加されています。
上級グレードの「ロイヤルサルーン」系にはセミトレーリングアーム式リアサスペンションを採用し、クラウン独自のペリメーター型フレームと組み合わせた「フルフレーム四輪独立懸架」とし、上質な乗り心地と操縦性を確保しています。
さらに最上級の「ロイヤルサルーンG」には、ABSの前身となるスキッドコントロール装置「四輪ESC」も採用するなど、走行性能や先進安全機能も向上しています。
室内についても、前席に電動8ウェイ式マルチアジャスタブルパワーシートを、後席にも左右独立でスライドリクライニングできるリアラウンジパワーシートをそれぞれ採用するなど、豪華さに磨きをかけていました。
このように7代目クラウンは、「いつかはクラウン」のキャッチコピーを具現化するべく、すべての面で最高峰・最高級を目指した高級車となったのです。
※ ※ ※
ちなみに「いつかはクラウン」のキャッチコピーは、次の8代目クラウンのマイナーチェンジ時(1989年)にも再び採用されています。
日本のバブル景気真っ只中に登場し、トヨタの大衆モデル「カローラ」や、高級車「マークII」などに次ぐ販売記録を出したほどの人気モデルであったことも手伝い、華やかな時代のムードとともに人々の記憶へ残ったようです。
そして、前述の特設サイトではオープニングムービーで「いつかはクラウン?」というフレーズが登場します。
その後、「SEDAN? SUV?」という意味深なフレーズも登場し、16代目がこれまでとは異なる「新しいクラウン」としての登場を予感させます。
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みんなのコメント
もはやクラウンの名前は地に堕ちた。
もはや安いだけが売り
場末の娼婦がふさわしい
16代目 世界に挑戦、
でっけえ〜カローラ。