2023年の登場と目されるトヨタのGRハイパースポーツ、そして早ければこの秋の東京モーターショー2019でお披露目か? という話も流れるホンダのNSXタイプR。
こうした動きを見ていると、この2台を皮切りに、今後国産メーカーによるスーパースポーツモデルの新時代が始まるのではないか、という期待を抱かざるにはいられない。
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もしかするとそれは国内に目を向けたものではないのかも知れない(既報のGRハイパースポーツ完売か? の話題などをみているとそんな気がしてくるのだ)が、日本の国産スーパースポーツたちが世界のドライバーたちを席巻するのなら、それはそれで悪くない夢のように思える。
※本稿は2019年8月のものです
文:ベストカー編集部/写真:HONDA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年9月10日号
■2020年以降、ニッポンのスーパースポーツは超本格化の道を歩む!
2017年9月、トヨタ自動車がGRブランド戦略の発表イベントを開催した際、現在トヨタ自動車の副社長を務める友山茂樹GRカンパニープレジデントは壇上で「GRとして、オリジナルスポーツカーを送り出したい」と宣言した。
そこで示されたのはスポーティなモデルなどという生易しいものではなく、WECマシンをロードゴーイング仕様にしたような、超本格的なスーパースポーツのことだった。
●トヨタ GRハイパースポーツ(2023年3月デビュー)
ル・マンを闘う「TS050」のモノコックを使って開発されるハイパースポーツは、まさに「ロードゴーイングレーサー」。パワートレーンは2.4L、V6ターボ+モーターで後輪を駆動し、フロントには独立したモーターが搭載される4WD。システム出力は1100ps以上!(画像はベストカー予想CG)
トヨタが声を発した時の動きは早い。というよりも、ある程度のメドが立って不退転の覚悟を見せた時にトヨタはこうした発言をする。
その証拠に、3カ月後の2018年1月、東京オートサロンの場で「GRスーパースポーツコンセプト」として具体的な姿が示されるに至ったのだから、開発が急ピッチで進んでいることを我々に印象づけた。
さらに最新情報では、すでに優良顧客に向けたセールスが開始されているようで、価格は2億~3億円、市販開始予定は2022年度中と説明されているということだ。
全長4650mm、全幅1900mm、全高1050mm、ホイールベース2740mmのボディサイズ。開発は順調に進んでおり、富士スピードウェイでのテストシーンも目撃されている(画像はベストカー予想CG)
すでに初期ロット分の生産台数は見込み客で事実上の完売状態。ただし、台数限定モデルではなく、継続生産を計画しているため、待つつもりであれば必ず手に入れることはできるということだ。
パワートレーンはV6、2.4Lターボ+モーターによるミドシップ後輪駆動+独立モーター前輪駆動でトータル出力は1100psを超えるという。価格もパワーも規格外だ。
■(画像ギャラリー)オートサロン2019のコンセプトモデル、現行型NSXの画像と併せてチェック!!
一方、ホンダは「タイプR戦略」を推し進め、各モデルに「タイプR」を設定する計画。
その究極が「NSX タイプR」ということになる。
●ホンダ NXSタイプR(2021年秋デビュー)
ホンダが推し進めるタイプR戦略の象徴的な存在となるのがNSXタイプR。2021年秋デビューの計画で、価格は3000万円を超えるか?(画像はベストカー予想CG)
現在販売中の標準モデルでも2370万円のNSX。
スポイラーなどカーボンパーツの標準採用や、マイチェンモデル開発時点でバトンを受け取った栃木の開発チームによる「タイプRの頂点」にふさわしい徹底したシャシーチューニングなどが施される。システム出力は650psを発揮。
その走りは新時代のタイプRを象徴するものとなる。
■(画像ギャラリー)オートサロン2019のコンセプトモデル、現行型NSXの画像と併せてチェック!!
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