モータースポーツにおいて、持ち前の速さを発揮することができるのが予選である。それはF1も同様。戦略や展開に左右されることが少ない予選は、決勝レースとはまた違った楽しさがある。
24戦で争われた2024年シーズンのF1を振り返ると、予選で良い成績を残したドライバー、そして苦戦したドライバーが如実にわかる。
■角田裕毅が魅せたF1サンパウロ予選3番手。前戦クラッシュがなければあり得なかった? 悔しさバネに成長と振り返る
もちろん、マシンの持つパフォーマンスが、予選結果を大きく左右する。なぜなら予選は、燃料搭載量やエンジンモードの制約なしに、純粋なペースを確認できるセッションであるからだ。そこには、ピレリタイヤをどう扱うかという、いずれのドライバーも苦労している要素も含まれる。
なお本稿で紹介する統計は予選のみであり、スプリント予選は対象としていないことをご承知おきいただきたい。
2024年シーズン、最も多くQ3まで進出したのはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリ、メルセデスのジョージ・ラッセルの4人で、いずれも23回である。つまりいずれのドライバーも、1戦だけQ3進出を逃しているのだ。
フェルスタッペンは、サンパウロGPの予選でQ2敗退。その他の3人はQ1敗退を喫している。ノリスはアゼルバイジャン、ピアストリはメキシコ、ラッセルはハンガリーで、いずれもQ1敗退となった。
そう考えると、今季の予選で最も好成績を残したのはフェルスタッペンと言える。さすがはチャンピオンと言ったところであろうか。
なお今季フェルスタッペンと同様にQ1敗退ゼロのドライバーは、フェラーリのカルロス・サインツJr.とシャルル・ルクレールのふたりのみ。ただ彼らは、Q2敗退を3度経験している。
一方で2024年のフル参戦ドライバーで、Q3進出を一度も経験していないのは、キック・ザウバーの周冠宇だけだ。途中でウイリアムズのシートを失うことになったローガン・サージェントと、フェラーリおよびハースで3戦にわたって代役参戦したオリバー・ベアマンも、Q3に進出していない。
なおトップ4チームで最も多くQ3進出を逃したのはレッドブルのセルジオ・ペレスで、Q2敗退3回、Q1敗退6回と、チームメイトのフェルスタッペンに大きな差をつけられた。またメルセデスのルイス・ハミルトンも、Q2敗退2回、Q1敗退4回を数えている。
シーズン途中から参戦したリアム・ローソン(RB)とフランコ・コラピント(ウイリアムズ)は、参戦レース数が少ない中でも1回Q3に駒を進めている。バルテリ・ボッタスはQ3に2回しか進んでおらず、今季のキック・ザウバーがいかに苦しんだかということを浮き彫りにした事象と言えるだろう。
ちなみにRBの角田裕毅は、実に11回も予選Q3に進出している。逆にQ1敗退は4回。チームメイト(ダニエル・リカルドとローソンの合計)のQ3進出数は4回であり、角田の予選一発での速さを如実に表した結果だと言えるだろう。
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