新技術満載 グレード構成も見直し
レクサスは、一部改良を加えた新型『RZ』の英国での販売を開始した。英国価格は5万3995ポンド(約1070万円)からとなる。
【画像】「Fスポ」も初設定! 気合を入れたマイナーチェンジ【改良新型レクサスRZを詳しく見る】 全48枚
今回、最上位グレードとして『RZ 550e』が新たに設定され、車輪とステアリングシステムの間に機械的な連結がないステアバイワイヤが装備されている。英国の市販車で同技術が採用されるのはRZが初めて。
ステアリングは四角いヨーク(操縦桿)型で、ロック・トゥ・ロックが約200度で設定されており、少ない動作でフルターンが可能となっている。従来の円形ステアリングは720度で、2回転させる必要がある。
レクサスによれば、この「画期的な」システムは自動調整機能を備えており、市街地では軽い操作感、高速道路では重厚な操作感、ワインディングロードでは「楽しい」操作感を実現するという。
RZのステアバイワイヤ・システムは、レクサスの母体であるトヨタが開発した『ワンモーション・グリップ』で、bZ4Xなど他のモデルにも展開される予定だ。
2023年にデビューしたRZ。今回のマイナーチェンジでは、ステアバイワイヤ導入の他にもさまざまな改良が施されている。
従来の450eに代わる形で設定された最上位グレードの550eは、新しいスタイリング、サスペンション強化、最高出力408psの四輪駆動システムを獲得した。
550eのもう1つの大きな特徴が、仮想マニュアル・トランスミッションだ。8段変速をシミュレートし、ステアリングヨーク付属のパドルで操作できる。「レブリミッター」作動時の出力制限など、実際のマニュアル・トランスミッションと同様の挙動を再現している。
車内には加減速に応じてサウンドが流れ、「車両との深い一体感」と「より爽快な走行体験」を提供するという。
その他、新型モーターと77kWhバッテリーの採用により、エネルギー消費効率が向上している。最も効率の良い前輪駆動の『350e』では航続距離が568kmに達する(WLTP基準、18インチホイール装着時)。
英国では現在注文受付中で、納車は2026年春に開始予定だ。
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