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1300万円超えのマツダ「2.0L ロードスター」実車登場! 斬新「丸目4灯ライト」採用のタルガ仕様!? 謎の「グランドアルバイシン」とは

掲載 更新 18
1300万円超えのマツダ「2.0L ロードスター」実車登場!  斬新「丸目4灯ライト」採用のタルガ仕様!? 謎の「グランドアルバイシン」とは

■「フータン グランドアルバイシン」ってなに?

 見た目からして存在感のある「2ドアオープン」が千葉県で展示されていました。
 
 実は日本人には馴染みの深いクルマがベース車となっているようです。

【画像】「えっ…!」これがロードスター? 斬新デザインの見た目がこれです。画像を見る!(59枚)

 スペインのコーチビルダー「フータンオートモビルス」の日本正規輸入販売代理店であるフータンジャパンは、2024年4月12日~14日の3日間、千葉県千葉市の幕張メッセで開催された国内外のヘリテージカーが集結した展示イベント「オートモビルカウンシル2024」に出展し、「フータン グランドアルバイシン」のタルガトップを展示しました。

 日本では聞きなれない「フータンオートモビルス」は、スペイングラナダ州サンタフェに拠点を置く自動車メーカーです。

 1991年に創業され、他社の市販車をベース車に、ボディ架装を施すコーチビルダーとして、創業より独自の車種を展開してきました。

 その特徴は、1950年代~60年代のクラシックカーの影響を受けたレトロなデザインにあります。

 近年では、1930年代のクルマをモチーフに、ジープラングラーをベースにした「ビンテージ」や愛嬌あるデザインの商用バン「ルート44」といった新たな世界観を持つモデルたちも手掛けています。

 日本の光岡自動車と同様のクルマ作りをしているといえば、その存在も理解しやすいでしょう。

 最新モデルとなる「フータン グランドアルバイシン」は、2022年に発表。

 マツダ「ロードスター」の輸出仕様であるMX-5スペイン仕様をベースに、独自のエクステリアと内装の加飾が加えられています。

 基本的なスペックは、MX-5に準じており、購入者のオーダーに沿った内外装のカラーリングや仕立てが行われるフルカスタマイズとなっています。

 つまり、全てのモデルが、オーナーだけの特別な1台であるわけです。そのため、生産も熟練の職人によるハンドメイドで行われています。

 基本となるデザインのスタイルは、レトロデザインの「ヘリテージ」と、基本デザインを共有しながらも、スポーティテイストを強めた「ビスポーク」の2種類があります。

 いずれもソフトトップ仕様に加え、ロードスターではRFに相当する「タルガ」の選択可能です。

 それぞれの仕様を簡単に説明すると、内外装の仕立てが異なります。ヘリテージでは、より往年の高級スポーツカーを彷彿させるレトロなスタイルを際立たせるために、縦基調のフロントグリルを採用。

 さらに前後バンパーやドアハンドルなどの各部にクロームパーツが使われ、アルミホイールもクラシックテイストのメッシュデザインとなります。

 インテリアも専用仕上げとし、ドアトリム、ダッシュボード、ステアリング、シートなどが専用のレザー仕上げとなり、ウッドパネルも使われています。

 一方、「ビスポーク」では、基本的なフォルムは共有しながらも、フロントグリルをメッシュデザインに変更。アルミホイールもスポーティなスポークデザインとなります。

 内装は、ヘリテージ同様にレザー基調となりますが、アルミニウムやカーボン素材を取り入れ、マットカラーを基調とすることで、現代的なスポーツカーテイストの印象を強めています。

 まさに現代のスポーツカーをクラシカルなデザインに包んだグランドアルバイシンならではの世界観といえます。

 日本のロードスターと大きく異なる点として、ステアリング位置とエンジン仕様、そして、専用デザインによるボディサイズの変化が挙げられます。

 まずスペイン仕様なので、ステアリグ位置は、左となります。さらにソフトトップ仕様では、エンジンが日本と同じ1.5リッター直列4気筒に加え、2リッター直列4気筒も選択できます。

 これも欧州でのMX-5仕様に準ずるところです。因みに、エンジンスペックは、日本仕様と同等となっています。

 トランスミッションについては、6速MTが基本となりますが、タルガのみ6速ATも用意されています。

 そして、専用デザインにより拡大されたボディサイズは、全長4205mm×全幅1820mm×全高1225mmに。

 日本仕様と比較すると、全長+290mm、全幅+85mmがそれぞれ拡大されています。

 これがクラシックスポーツカーらしいワイド&ローのスタンスを強調し、その迫力を生み出しているのです。

 そのため、タイヤ位置も、グラマラスとなったフェンダーにフィットするように、ワイドトレッド化が図られています。このため、足回りの仕様が少しロードスターとは異なります。

 今回の展示車は、フータンジャパンが設定した導入記念モデル「グランドアルバイシン ビスポーク タルガ ローンチエディション」です。

「フータン オートモビルズ30周年記念仕様」のオプション装備として、ペイントやインテリアなどが特別仕立てとなっています。

 特にクールなイメージを高めるマットのボディカラーは日本初導入だそう。同仕様は限定1台のみ。

 価格は1288万円となっています。最新のビスポークタルガの価格は、1296万円からなので、マットカラーなどを考慮すると、かなりお買い得な仕様となっています。

 2023年1月の正規販売開始からの販売台数は2台ほどで、いずれもソフトトップのみだそう。

 フータンジャパンが設立前も1台程度しか輸入されていないというから、超稀少車であることには変わりはありません。

 今ならば、日本初のタルガのオーナーになることができるのは、ちょっとマニア心を擽るかもしれません。

 中身は、日本製のロードスターなので、日常的にも使えるのは大きな魅力。しかも左ハンドル仕様ですから、誰もロードスターベースとは思わないでしょう。

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