キャデラックは、2024年5月30日、新型クロスオーバーEV「OPTIQ(オプティック)」を発表した。
この「オプティック」は、競争力のある価格設定のラグジュアリーSUVとして「リリック」「エスカレード IQ」「セレスティック」、そして来年発表予定の「ヴィスティック」を含む、拡大するキャデラックのEVラインアップに加わることになる。なお同モデルは、ヨーロッパを含む10以上の地域で販売される予定となっている。
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スリリングかつ俊敏なパフォーマンス
「オプティック」は、スポーツ感覚あふれる楽しいドライビング・エクスペリエンスに貢献するデュアルモーター全輪駆動を採用。さらに「リリック」より6インチ短いホイールベースが、より俊敏な運動性能を実現。
また「オプティック」の卓越した空力性能は、一充電で約483km(キャデラック推定値)の航続距離を可能にしている。革新的な「アルティウム」プラットフォームとドライブ・ユニット、そして低燃費タイヤ(LRR)の採用も、このモデルの優れた航続距離に重要な役割を果たしている。加えてベント付きリアスポイラー、ディフューザーなど、いくつかの革新的なソリューションにより、印象的なSUVの車両デザインを損なうことなく、リアの空力性能の向上を実現している。
【オプティックの特長】
・搭載された85kWhのバッテリーパックと標準装備のデュアルモーター全輪駆動推進システムが、最高出力300PSと最大瞬間トルク480Nm(キャデラック推定値)を発揮
・フル充電時の航続距離は、一充電で約483km(キャデラック推定値)を実現。DC急速充電では約10分間で127kmの航続距離を充電
・「リジェン・オン・デマンド」を採用し、ドライバーがステアリングに装着された専用の感圧パドルで「オプティック」を減速または停止させることが可能な、ドライバー制御のブレーキ機能を搭載
・「ワンペダルドライビング」では、あらゆる運転条件下で、アクセルペダルのみで車両を減速および停止させることが可能。またこのシステムは「オプティック」の回生エネルギーを必要時に使用できるようバッテリーパックに蓄積
・ドライバーによる複数のドライブモードへの切り替えを提供。日常的な運転に使用する「ツアー」、ドライビングの強化とステアリング操作の向上を図る「スポーツ」、ホイールのスピンを防止する「スノー/アイス」、ブレーキ操作の応答性やステアリングフィールの向上などドライビング・エクスペリエンスをパーソナライズする「マイモード」
ユーザー志向のテクノロジーとインテリア
キャビン内は、ハイテクでそしてつながりを感じられるようにデザインされ、広々としたラグジュアリーな車内は快適な空間に仕上げられている。キャデラックのラグジュアリーに独自の解釈を加えた「オプティック」のインテリアには、イルミネーションや装飾が施され、直感的に操作できる車載テクノロジー機能が搭載。また、セグメント最高の荷室容量と2列目の広さを実現している
キャデラック・デザイン担当エグゼクティブ・ディレクターのブライアン・ネスビット氏は、次のように述べている。
「『オプティック』の大胆なデザインは、キャデラックのラグジュアリースタンダードを生かしつつ、若々しくスポーティで革新的です。表現力豊かなディテール、統合されたテクノロジー、居心地の良いインテリアは、ドライバーに真の没入感をもたらします」
さらに革新的な素材に焦点を当て、その用途と配置に新しいアプローチを取り入れることで、最も先進的なキャデラックのインテリアが誕生した。「オプティック」のパターン入りアクセントファブリックは、100%リサイクル素材から作られた糸で織られており、ペーパーウッド材は、チューリップ材と新聞のリサイクルペーパーを同量ずつ使用している。
この「オプティック」の生産は、今秋後半に開始される予定となっている。
■グローバル・キャデラック バイスプレジデント ジョン・ロス氏のコメント
「キャデラックは、常にアメリカン・ラグジュアリーを定義してきましたが、『オプティック』は、キャデラックの大胆な革新的精神が、EVの未来へと前進していることを示す一例です。過去5年間で、キャデラックは世界で約100万人の新規顧客をファミリーに迎え入れ、北米における若年層の購入比率は5%上昇しました。今後10年以内に全車電動化のポートフォリオを提供することを目指す私たちにとって、『オプティック』は、ラグジュリーEVを求めるお客様をキャデラックに惹きつける重要なゲートウェイとなるでしょう」
■GMヨーロッパ プレジデント兼マネージング・ディレクター ジャクリン・マクエイド氏のコメント
「キャデラックの欧州における電気自動車参入の一環として、『オプティック』のデビューをパリで迎えられることを大変うれしく思っています。今年後半には、『オプティック』の仕様を発表し、販売を開始できることを楽しみにしています」
関連情報:https://www.cadillac.com/
構成/土屋嘉久
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