■ブレンボブレーキや空力パーツがセットで24万3000円のオプションはオトクなのか?
トヨタ86にブリティッシュグリーンの特別ボディカラーをまとった特別仕様車が設定されることが発表されました。その名も「GT“British Green Limited”」。2019年2月12日から5月31日まで期間限定で注文を受け付ける限定車で、発売は7月下旬頃とアナウンスされています。
政治経済の世界ではイギリスがEUから脱退する“ブレグジット”が話題となっていますが、86がブリティッシュグリーンを選んだのに他意はないはず。英国的スポーツカーの世界観や伝統へ憧れるユーザーの気持ちに応えた特別仕様車と理解すべきでしょう。ボディカラーとタン×ブラックの内装は定番の組み合わせです。これによってロータスやジャガーといったブランドへの憧れを満足させることは難しいかもしれませんが……結構イイ線いっている! と思うユーザーは少なくなさそうです。
さて、そんな「GT“British Green Limited”」のメーカー希望小売価格は6速MTで325万1880円。ベースとなっているGTグレードが298万1880円ですから、その価格差は27万円。大きなところでいうと、フロントシートがファブリックから本革×アルカンターラ(シートヒーター付き)となっています。そのほか内装のグレードアップを含めた差額として考えて妥当と納得できれば、十分に価値を見出されるはず。さらに注目したいのは「ハイパフォーマンスパッケージ」と名付けられた24万3000円のセットオプションです。
「ハイパフォーマンスパッケージ」に含まれるのは、ブレンボ製の高性能ブレーキ(前4ポット・後2ポット)、ブロンズ塗装の専用17インチアルミホイール、SACHS(ザックス)アブソーバー、リヤスポイラー、フロアアンダーカバーといったパーツ群。ベースとなったGTグレードでも、ブレンボのブレーキシステムと17インチアルミホイールのセット(15万6600円)やザックスアブソーバー(5万4000円)は設定されていますが、リヤスポイラーとフロアアンダーカバーといった空力アイテムは未設定。GT“British Green Limited”だけの特別なセットオプションです。
ちなみに、これらの空力デバイスはGT“Limited”以上のグレードに標準装備されています。つまり、カタログモデルのGT“Limited”にブレンボブレーキと17インチアルミホイール、ザックスアブソーバーのメーカーオプションをセットすると、特別仕様車GT“British Green Limited”にハイパフォーマンスパッケージをプラスした状態と似た仕様になるといえます。GT“Limited”は本革×アルカンターラのシートなので内装の仕様としても近い印象を受けます。
さて、GT“Limited”に上記のオプションを付けた状態での車両価格は339万4440円(6速MT)。一方で、特別仕様車GT“British Green Limited”にハイパフォーマンスパッケージをプラスすると349万4880円(6速MT)となります。ボディカラーへの思い入れや限定販売という希少性を評価せず、走りのパフォーマンスを重視するのであれば、カタログモデルのGT“Limited”にブレンボブレーキと17インチアルミホイール、ザックスアブソーバーのメーカーオプションをセットしたほうがベストチョイスなのかもしれません。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト
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