■若者のスポーツカー乗りは増えた?
最近は日本市場でもスポーツカーの話題が徐々に増えつつあります。一時期激減した国産スポーツカーと呼ばれるものは、今では以外と数多く存在します。トヨタ「86」、スバル「BRZ」、ホンダ「S660」、ホンダ「NSX」、日産「フェアレディZ」、日産「GT-R」、マツダ「ロードスター」、ダイハツ「コペン」と8車種も存在します。実際に羅列してみるとかなりの数のスポーツカーが販売されるようになりました。しかし、若い人たちに乗りたいクルマとしてアピールができているのでしょうか?
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スポーツカーとして世に出るクルマは、純粋に運転を楽しむというテーマで開発をされています。車体剛性、エンジンフィーリング、足回りなどは他のジャンルに比べればかなりの開発コストをかけているのですが、どうしても数が出る車種ではないために量産効果という面では希薄とならざるを得ず、割高に感じてしまうところでもあります。
ところで「スポーツカーが売れていない」とよく言われていますが、確かに登録販売台数の統計を見ればベスト50には上記の車種は入っていません。昔はスポーツカーに憧れて、「それを買うために働いた」、という話を50代以上の方々はよくおっしゃっていました。
しかし、いまの販売傾向ではハイブリッド車やミニバンなど、空間効率や燃費が重視される傾向にあります。つまり20代の社会人2年目や3年目で新車を買おうという若者には、トヨタ「86」よりもトヨタ「タンク」や「アクア」、ホンダ「S660」よりも「フィット」や「フリード」の方が刺さるというのです。
「スポーツカーに興味はあっても空間効率的に使い勝手が悪い」というのがスポーツカーを敬遠する最大の理由のようです。それ以外の理由としては、「道路交通法による制限速度の範囲内で運転するということにスポーツカーの意義を見出せない」、というのが筆者(松永和浩)が話を聞いた20代前半社会人の大半の意見です。
ところが20代後半から30代前半となると運転を楽しむことに興味を示し、実際に運転を楽しむことの出来る車種の購入を検討する人たちが現れます。やはり運転の経験が積み重なって初めて運転を楽しむということに興味を示す人々が現れるのです。
そこで候補になって来るスポーツカーはトヨタ「86」、スバル「BRZ」、マツダ「ロードスター」です。しかしそこに購入検討の比較対象として入ってくるのがスバル「WRX」やホンダ「シビックType-R」などのセダンやハッチバックのスポーティーグレード。しかしこれらを新車で買うにはいまだ収入が見合っていないため中古車での検討を始めるのです。
■「86」を新車で購入する20代が増えてきた!?
実際にスポーツカーを新車で購入する層のメインは35歳以上です。この年齢を考えると収入の増加? という疑問も湧くとは思いますが、これには免許を取得している人数の差と見ることも出来ます。
警察庁の発表した運転免許統計平成29年度版では 20代の免許取得者は約1000万人、30代では約1500万人、40代では約1900万人となっており、30代と40代のマーケット自体が大きくなっています。
また一部ではその流れも変わってきているとトヨタ関係者は話します。「新車で『86』を購入していた層は発売当初こそ40代、50代の方が購入される比率が高かったのですが、ここにきて20代が非常に増えてきた」と言います。
トヨタ「86」が発表された2012年にトヨタ自動車の豊田章男社長は「スポーツカーは文化だ」と語っています。これはスポーツカーが売れればよい、ということではなくそれを所有する喜び、そして走らせる喜びを体験して初めてスポーツカーや自動車そのものの意義がある、という文脈のお話でした。
それに伴ってトヨタは「86」を気兼ねなく走らせることの出来る場所をレースやラリーなどのモータースポーツを軸として提供しています。また、規模としてはトヨタほどではないにせよ、マツダもロードスターを気兼ねなくに走らせることの出来るレースやタイムトライアルなどを積極的に開催しています。
時間はかかりますが、こういった体験を40代から上の世代が20代を巻き込みながら広げていくことが「スポーツカー文化」を継承していくことにつながっていくのではないでしょうか。
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