■「オデッセイ」再投入 なぜ2年かかった?
ホンダは2023年4月7日、同社の最上級ミニバン「オデッセイ」を2023年冬に発売することを発表しました。
2021年末に日本市場での販売を終了していたオデッセイは、復活を求める声も多かったこともあり再販となるようですが、再投入までに2年かかった理由とは何なのでしょうか。
【画像】「黒強調仕様」も登場! 新「オデッセイ」内外装を画像で見る(66枚)
オデッセイは、ワンボックスカー並みの広い空間とセダン並み快適性能・走行性能を両立した中型ミニバンです。
当時のミニバンは商用車をベースにしたものが多かった中で、1994年のデビューとともに瞬く間に人気車となり、現在までのミニバンブームのパイオニア的存在に位置しています。
最新モデルの5代目は2013年11月に登場しました。
歴代共通の乗り心地・走行性能は踏襲しながらも、後席のドアをこれまでのヒンジドアに代わって両側スライドドアを初採用。利便性の向上に加えて、堂々としたデザインを採用するなど、上級クラスのミニバンへと進化しました。
その後、2モーターハイブリッドモデルを追加するなど改良を重ね、2020年11月には大規模なマイナーチェンジを実施。
フロントフェイスに厚みを持たせることで力強い印象のデザインへと刷新したほか、先進運転支援「ホンダ センシング」の機能などを高めています。
しかしマイナーチェンジからわずか約1年後の2021年末に生産を終了します。これについて、当時のホンダは「生産を担当している狭山工場の閉鎖に伴うもの」としています。
歴史が長くホンダを代表するモデルであり、人気ミニバンの一翼を担うオデッセイの販売終了には、SNSなどをはじめ多くのユーザーから惜しむ声が聞かれました。
そんな衝撃的な生産終了から約2年ぶりに復活することとなりますが、なぜ復活させたのでしょうか。ホンダの担当者は以下のように話します。
「生産終了当初からオデッセイの再販を求めるお客さまの声が上がっていたことが再投入理由のひとつです。実際に、各販売店の現場からもそういった声があるという意見が本社へと寄せられていました。
さらに、ホンダとして、長く愛されてきた『オデッセイ』というブランドを残したいという想いがあったことも理由で、オデッセイ誕生から30年を迎えるにあたり改良モデルを発売します」
復活の声が多数上がっていたのであれば、ユーザーが他車種へ流失するのを防ぐためにも、すぐに復活させることが必要だと考えられますが、生産終了から2年の歳月を必要としたことにはどのような理由があるのでしょうか。
「復活の声が多数あるとは言え、工場を閉鎖したことで国内では生産できません。
これをクリアするために、どこの工場で生産するかという課題が生じました。
そこで日本から近い中国の生産拠点では、25年という生産実績もあり、高いクオリティが担保できることに加え、元々日本仕様と近いモデルが生産されているから、中国製造のモデルを導入することを決定しました。
これらの判断をしつつも、国内でのミニバン需要などを十分見極めることも必要だったため、2年という時間がかかりました」
ホンダでは、海外の生産拠点で生産されたクルマを輸入することはこれまでもありましたが、中国生産車の輸入は今回が初めてだといいます。
さらに、国内のミニバン市場には強力なライバルがすでに存在しており、そこへ再参入することに対して、どれほどの需要が見込めるかを十分な時間を使ってシミュレーションすることが必要だったようです。
ホンダにとってある意味英断だったとも言える今回のオデッセイ導入ですが、再販を求められるほどの根強いファンがいることは事実であり、どこまで販売台数を伸ばしていけるかが注目されます。
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