1月25日に行われた2020年WRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロの競技3日目。ワークスチームとして3台のトヨタ・ヤリスWRCを投じるTOYOTA GAZOO Racing WRTでは、セバスチャン・オジエとエルフィン・エバンスが総合首位争いを演じ、最終的にエバンスが総合首位、オジエが総合2番手につけた。
ラリー・モンテカルロの競技3日目はフランス・ギャップに設けられたサービスパークを中心に2本のステージを2回ずつ、計4ステージを走行する行程で争われた。
この日のステージは道路脇に雪が積もる箇所もあり、雪解け水で路面が濡れている箇所や凍結している箇所もあるなど、トリッキーなコンディションだった。
前日のSS8終了時点で1.2秒差の総合首位につけていたオジエは、競技3日目最初のステージであるSS9を終えてリードを2.8秒まで拡大したものの、続くSS10で総合2番手エバンスに7.6秒の遅れを取り、総合首位の座を奪われてしまう。
ランチタイムのサービス後、午後最初のステージだったSS11でオジエはエバンスを4.8秒上回ってステージ2位となり、総合首位の座を奪還。しかし、アイスバーンも残る最終SS12でやや慎重な走りとなった結果、エバンスに逆転を許し、総合2番手へ後退してしまった。
そのエバンスは最終SS12でコースオフする場面もあったものの、ステージ2位を獲得。4.9秒リードの総合トップでラリー・モンテカルロ最終日に臨む。
「首位に立つことができていい気分だ。この週末は、ここまでのところ非常に満足している」とエバンス。
「クルマは大きな自信を与えてくれているし、チームとも力を合わせて戦っている。明日は激しい戦いになると思うが、集中力を保ち続け、あまり意識し過ぎないように走るつもりだ」
弱冠19歳のカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)は、この日もミスのない安定した走りで難コンディションの1日を走りきり、総合6番手。ワークス外から4台目のヤリスWRCで参戦している勝田貴元も途中スピンする場面もあったが大事には至らず、総合7番手で走行を終えている。
■総合2番手のオジエ「唯一、後悔しているのは最後のステージで、やや慎重に走り過ぎてしまったこと」
チーム所属のふたりが激しい火花を散らした競技3日目を終え、チーム代表のトミ・マキネンは「我々のふたりのドライバーが総合1、2番手につけ、優勝を激しく争っている状況はとてもエキサイティングだ」と語った。
「今朝2本目のステージ(SS10)でのエルフィン(エバンス)のパフォーマンスは、本当に素晴らしかったと思う。難しいコンディションだったが、彼は大きな自信を持って走っていた。午後のステージにはふたりともスリックタイヤで臨み、安定性を重視した走りだったが、依然アドバンテージを持っている」
「カッレ(ロバンペラ)はできる限り多くの経験を積みながら走っており、本当によくやっていると思う。明日はきっと激しい戦いが繰り広げられるだろうし、とても興味深い1日になるだろうね」
競技3日目最後のステージで総合首位から後退したオジエは「唯一、後悔しているのは最後のステージ(SS12)の凍ったトリッキーな区間で、やや慎重に走り過ぎてしまったことだ」とコメントを残した。
「しかし、個人的には側溝にはまってしまうよりも、注意深く走ったほうがいいとつねづね思っているし、過去このラリーではいつもそのようなアプローチをとり、何度も奏功しているんだ」
「リスクを冒してうまくいくこともあるが、つねにそうなるとは限らない。1日が終わり、決して残念な気持ちにはなっていないよ」
ロバンペラは「心から満足できる1日ではなかったが、それでも何の問題もない。やるべきことをきちんとやり、ミスと無縁の運転を続けている」としている。
2020年のラリー・モンテカルロ、競技最終日の26日はモナコ公国がスタート地点で、同国北側にあるフレンチアルプスを舞台にSS13~16までの4SSが行われる。
このうちSS13/15はラリー・モンテカルロを代表するつづら折りのチュリニ峠を通過するステージ。また、最終ステージのSS16はステージ上位5名に追加のドライバーズランキングポイントが与えられるパワーステージとして設定されている。
全4SS合計の走行距離は63.54km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は226.51km。SS16終了後、ドライバーたちはモナコのアルベール1世埠頭へ移動し、ここでセレモニアルフィニッシュが実施される。
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