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ペレス使用の新エンジンにトラブル発生。再発を心配していたメルセデス「常にデータをチェックしていた」|F1フランスGP

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ペレス使用の新エンジンにトラブル発生。再発を心配していたメルセデス「常にデータをチェックしていた」|F1フランスGP

 メルセデスのルイス・ハミルトンが快勝した、ポール・リカールで28年ぶりの開催となったフランスGP。このレースにメルセデスは、スペック2.1と呼ばれるアップグレード版のパワーユニットを投入し、カスタマーチームを含む全6台に供給した。

 しかしそのうち、フォースインディアのセルジオ・ペレスは、エンジントラブルでリタイアすることとなった。当時、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、自チームのハミルトンやバルテリ・ボッタス、そしてウイリアムズのドライバーたちに、同様のトラブルが発生することを心配していたという。

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 しかしウルフの懸念を他所に、トラブルが再発することはなかった。

 ペレスがストップした時、心配していたかと尋ねると、ウルフは次のように語った。

「その通りだ。新しいパワーユニットだったから、常に慎重に(状況を)聞いていた。そして何が起きているのか、データで確認していたんだ」

「もし6つのパワーユニットのうち1基に問題があるなら、それは水圧を失ったということだと理解している……自らのエンジンに何かが起きるか、注意を傾けるだろう」

 2014年に現行のV6ターボエンジン+ハイブリッドの”パワーユニット”が導入されて以来、メルセデスは常に性能面でリードしてきた。しかし少なくとも今年の頭には、フェラーリが同等の性能を手にしたとウルフは考えている。

 そして今回投入されたスペック2.1でも、再びメルセデスが優位性を手にできるかどうかを判断するのは「非常に難しい」とウルフは語る。

「(予選の)データを見ると、ストレートで最も速かったのはキミ(ライコネン/フェラーリ)だった」

 そうウルフは語った。

「現時点では3社のパワーユニット、つまりルノーとフェラーリ、そして我々は、非常に接近している。だから信頼性を犠牲にすることなく、さらなるパフォーマンスを引き出すのが重要だ」

「この戦いは、シーズンの終わりまで続くだろう」

 ハミルトンは、フランスGPでのポールポジション獲得や優勝は、アップグレード版パワーユニットの効果であると、確信できていないという。

 しかしウルフは、今回のフランスでチームの運命が変わったと考えている。メルセデスは当初カナダGPでアップグレード版のパワーユニットを投入する予定だったが、これは間に合わなかった。そればかりでなく、レースでも苦労し勝利を逃すことになったのだ。

「モントリオールでは、遅れをとってしまった。何故なら、我々は新しいパワーユニットを持ち込めなかったからだ。しかも、1基目のパワーユニットでの、7戦目でもあった。対して他のメーカーはアップグレードを投入した」

 そうウルフは語った。

「それは当然、我々の助けになることはなかった」

「タイヤとの組み合わせで、マシンを正しくセットアップをする方法を常に模索している」

「そしてもちろん、我々はマシンにいくらかのアップグレードを入れてきたた。それらがひとつになれば、良いように見える」

「それぞれの分野での前進は、確固たるステップアップをもたらした。そして、我々はフランスでの3日間で、それを実現することができたのだ」

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