現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 前まで白が多かったのに……レクサスみたいなディーラー増えてない? [自動車ディーラー]がこぞって黒っぽくなる理由が納得すぎた

ここから本文です

前まで白が多かったのに……レクサスみたいなディーラー増えてない? [自動車ディーラー]がこぞって黒っぽくなる理由が納得すぎた

掲載 35
前まで白が多かったのに……レクサスみたいなディーラー増えてない? [自動車ディーラー]がこぞって黒っぽくなる理由が納得すぎた

 最近、自動車ディーラーが黒に染まってきている。黒いお店と言えば少し前のレクサスを思い浮かべるが、ここ数年でマツダや三菱のお店が、続々と黒くなっているのだ。ではなぜ黒が選ばれるのか。マツダと三菱が黒を選んだ理由を探っていくと、ある共通の色が、黒の選択に大きく関係していた。

文:佐々木 亘/写真:Adobe Stock(トップ画像=OceanProd@Adobe Stock)

前まで白が多かったのに……レクサスみたいなディーラー増えてない? [自動車ディーラー]がこぞって黒っぽくなる理由が納得すぎた

■建て替えが相次ぐ日本の自動車ディーラー

マイナーで安っぽいというイメージを払拭すべく、落ち着いた質の高い店舗空間を作り出している(Кирилл Горшков@Adobe Stock)

 ここ数年で、自動車ディーラーの新築・改築ラッシュが続いている。一斉に工事がスタートしているのは、ほとんど同じタイミングでお店が建築されたため、老朽化が同じタイミングで起きていることも関係しているが、メーカーからの大号令が発出されたためでもある。

 ここ数年、国内の各自動車メーカーは、ブランドイメージの創出に軸足を置いてきた。

 クルマの雰囲気や質感を統一し、「これは〇〇(メーカー名)のクルマだね」と言われる機会が増えているという。店舗の改築も、ブランドイメージ創出の一環だ。イメージ通りの店舗外観にすることにより、イメージを強く植え付けるラインナップ群にもいい影響があるだろう。

 特に「高級感」や「洗練さ」を強く打ち出しているのが、マツダと三菱だ。ひところ前の、マイナーで安っぽいというイメージを払拭すべく、落ち着いた質の高い店舗空間を作り出している。そのための「黒」の選択なのだが、実はもう一つ黒を選んだ理由があった。

■黒は引き立て役?マツダ・三菱のメインイメージカラーは「赤」だったの?

 マツダが掲げる新世代店舗のガイドラインは、「品格あるたたずまい」「惹きつける力」「クルマを美しく魅せる」「居心地のよいしつらえ」の4つだ。中でも黒い店舗で強く感じるのは「クルマを美しく魅せる」という意気込みである。

 マツダの新世代店舗は、夜に映える。漆黒の店舗の中で、ガラス張りのショールームから見える魂動デザインと、最近のマツダ車のイメージカラーでもあるレッドのボディカラーが闇夜に浮かび出る光景は、荘厳とも言えるだろう。

 一方の三菱自動車はDrive your Ambition のブランドメッセージに基づき、全世界5,000もの店舗で、新しい店舗デザインを展開すると発表した。新デザインの店舗の基本的なカラースキームは、黒・白・グレーと、ダイナミックな赤いラインだ。

 もともと、三菱のコーポレートアイデンティティ(CI)は、赤い三つの菱形である。これまでは、白地に赤の三菱だったが、最近は黒地に赤の三菱が定着してきた。

 マツダ・三菱ともに、赤をより引き立たせるために、黒のお店を準備していることがよくわかる。グラフィックデザインにおいて、黒と赤の組み合わせは、刺激的で力強い性質を持ち、2色の関係性は強固なパートナーだというのだ。

 レクサスが黒い店舗で「高級」をイメージさせたのに対して、マツダと三菱は黒と赤を組み合わせることで、強さや刺激を与えているのだ。

 世の中の自動車ディーラーが、レクサスのような見た目になってしまうのでは?と、心配していた面もあったのだが、同じ黒いお店でも、その目的は大きく違うということに安堵する。



記事リンク















前の記事





実はオールラウンダーな仕事⁈ お客様の命を預かる重責も……知られざるディーラー整備士の一日に迫る!!















次の記事





今までの常識が非常識に!? オーダーストップ頻発で変わる営業形態 自動車ディーラーが抱える問題















■一歩先ゆく? レクサスは木材質にシフトチェンジ

現在のレクサスは、外観だけでなく、内装にも木材が数多く使われている(Rafael Ben-Ari@Adobe Stock)

 マツダの新世代店舗が立ち始めたころ、レクサスは黒いお店からの脱却を狙っていた。高級感は十分に構築できたため、次は店舗の居心地のよさに注力したのだ。

 結果として現在のレクサスは、木のぬくもりをふんだんに感じられるデザインとなった。外観だけでなく、内装にも木材が数多く使われている。

 黒い店舗に白の大理石という、少しとっつきにくかったレクサスの店舗に、新しいデザインは親しみやすさを作り出す。店舗デザインでは、必ずと言っていいほど一歩先を行くのがレクサスだ。

 一方で、黒と赤が作り出すのは、これまで以上に元気なマツダや三菱なのだろう。両者の各営業所では、店舗のイメージに負けないくらい、元気で親しみやすい接遇を期待したい。

【画像ギャラリー】内装の高級級感がもはやレクサス越えでは? コスパ抜群なCX-60の写真を是非(10枚)

投稿 前まで白が多かったのに……レクサスみたいなディーラー増えてない? [自動車ディーラー]がこぞって黒っぽくなる理由が納得すぎた は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

18年ぶりに復活を遂げたトヨタ新型「クラウン・エステート」“待望”の発売! SUVの魅力をプラスした「新発想ワゴン」は635万円から
18年ぶりに復活を遂げたトヨタ新型「クラウン・エステート」“待望”の発売! SUVの魅力をプラスした「新発想ワゴン」は635万円から
VAGUE
ヒョンデ、『インスター』4月導入でEV普及を加速…新拠点開設やパートナーとの連携強化へ
ヒョンデ、『インスター』4月導入でEV普及を加速…新拠点開設やパートナーとの連携強化へ
レスポンス
軽自動車にこそEVがピッタリです。ル・ボラン編集部が選ぶ! 「EVアワード」日産サクラ
軽自動車にこそEVがピッタリです。ル・ボラン編集部が選ぶ! 「EVアワード」日産サクラ
LE VOLANT CARSMEET WEB
18年ぶり復活のトヨタ新型「クラウン“エステート”」! 「ワゴンとSUVの融合」実現した“デザイン”に込められた“想い”とは
18年ぶり復活のトヨタ新型「クラウン“エステート”」! 「ワゴンとSUVの融合」実現した“デザイン”に込められた“想い”とは
くるまのニュース
トヨタ「クラウンエステート」登場! “シリーズ第4”のモデルはなぜ「SUV×ワゴン」融合した? 伝統の「エステート」名称“復活”にかけた開発の想いとは【開発者インタビュー】
トヨタ「クラウンエステート」登場! “シリーズ第4”のモデルはなぜ「SUV×ワゴン」融合した? 伝統の「エステート」名称“復活”にかけた開発の想いとは【開発者インタビュー】
くるまのニュース
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
VAGUE
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
motorsport.com 日本版
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
ベストカーWeb
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
WEB CARTOP
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
くるまのニュース
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
AUTOSPORT web
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
バイクのニュース
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
くるまのニュース
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
乗りものニュース
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
くるまのニュース
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
くるまのニュース
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
motorsport.com 日本版
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
レスポンス

みんなのコメント

35件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

173 . 8万円 226 . 1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

40 . 0万円 139 . 3万円

中古車を検索
トヨタ ラッシュの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

173 . 8万円 226 . 1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

40 . 0万円 139 . 3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村