個性溢れるデザインはあらゆる人を惹きつける
新型ジムニーは街中で圧倒的な存在感だ。軽自動車とは思えないプロポーションと質感はいいもの感に溢れており、もはや軽自動車の域を大きく超えている。新型ジムニー 「XC」 5MTが無事に納車され、道行く人が振り返る不思議な経験をさせてもらった。単にクルマに詳しい人がジムニーを知っているというだけでなく、「あ、格好いい!」とどう考えてもジムニーを知らなそうな小さな子供や老若男女問わず、みんな思わず目を奪われているようで、その存在感溢れるデザインが要因であるのは間違いないようだ。
27インチ級のロードバイクは果たしてジムニーに積めるのか!【スポーツ自転車積載チャレンジ:第1回 ジムニーシエラ編】
スズキアルトと新型ジムニーを並べてみた。フロントウインドウの傾斜角、タイヤ径、車高の違いなどがわかる。気付いてみれば、周りは丸いクルマばかりになった。うねったラインに鋭い目つきのヘッドライトと巨大なグリル、フロントウインドウは強く傾斜しているのがトレンドだ。タイヤは40偏平くらいの薄いタイヤに大径ホイール。新型ジムニーの見た目はそれらと真逆だ。
グッと絞り込まれたデザインのコンパクトカー、日産ノートと並べても堂々とした風貌の新型ジムニー。フロントウインドウの傾斜角の差、ホイール径の差が大きい。四角いボディは直線的なラインで丸いヘッドライト、小さな5スロットルグリル、フロントウィンドウは垂直に近く立っている。タイヤは80偏平の分厚いタイヤだ。最近の新型車としては珍しいデザイン、佇まいが、都会の中でも一際光って見えるようだ。車を知らない人にすら、「なんか凄そう」とか「本物感」を感じさせるデザインは本当に秀逸だ。しかも「手頃な価格の新車で買える」ということで発売から4年経過してもずっと1年以上の納期待ちとなっているのだろう。
RCOJロードスター展に行き、ライトウェイトスポーツカーであるマツダロードスターに挟まれるが、新型ジムニーの存在感は揺るがない。街乗りで活躍しているアルトやノートと並ぶ機会があったので写真を撮らせていただいた。同じ街での足として買い物やちょっとした用事で使用しても、新型ジムニーは乗り降りもしやすく、小回りも効いて、意外になかなか使い勝手が良かった。Aピラーが立っていると視界も良いし、紫外線で手や顔がジリジリ焼けることも少なく、快適なのだ。分厚いタイヤは乗り心地も柔らかいし、ホイールを擦らないか、心配しなくて良いだけでも気が楽だ。
マツダロードスター(ND)1500ccの抑揚ある曲面のデザインと新型ジムニーの四角い箱のデザインの違いが面白い。ヘッドライトの目つきと位置がかなり違う!
実際に街で乗ってみると筆者が長年愛用してきたマツダロードスターにも通じるダイレクト感あるライトウェイトスポーツカーのような走りの味も持っている。それもそのはず、ジムニーの前後重量配分は50:50に近く、車重も1トン近く、エンジンは縦置き、しかも街中ではFRでドライブしているのだ。走りが似てくるのも当然か。もっと走り込んで色々確認したいと感じた。
マツダロードスター(NC)2000ccの2台はオーバーフェンダー風のオーバルデザイン。それと並んでも堂々と見えるのはやはりデザインが四角いからか、車高があるからなのか。ジムニーのような本格的クロスカントリーモデルでこのサイズのクルマは存在せず、孤高の存在だが街乗りのしやすさに着目してレポートしていきたい。
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オープン仕様、幌車を出してほしい。