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シトロエンC5 Xシャインパック(1.6Lガソリンターボ)試乗 フラッグシップで味わうシトロエン哲学

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シトロエンC5 Xシャインパック(1.6Lガソリンターボ)試乗 フラッグシップで味わうシトロエン哲学

フラッグシップに早速試乗

ステランティス・ジャパンが2022年8月29日に発表したばかりのシトロエンC5 X」に試乗した。シトロエンブランドのフラッグシップモデルだ。

【画像】大きいシトロエン×魔法の絨毯【シトロエンC5 Xを細部まで見る】 全118枚

試乗会の起点となった都内ホテルの地下駐車場で実車と対面。即座に、実にシトロエンらしいと感じる。

筆者としては、在りし日に身近で接した「CX」を思い出す。

そのうえで、最新モデルラインアップで共通化されている、Vシェイプのライティングシグニチャーがシトロエンのアイコンとして定着したことをあらためて実感する。

ボディスタイルは、SUVというよりステーションワゴンの雰囲気が強めのクロスオーバー。

SNSなど一部では「新型クラウン・クロスオーバーにちょっと似ている」という声があるようだが、実車を見る限りシトロエンの世界感はまったく別物という印象を持つ。

車内に入ると、「C4」で採用された意匠をさらに上級化させたイメージ。

ダッシュボードとドアパネルとの位置関係など、各所で奥行き感を持たせたことや、シトロエンのシンボルであるダブルシェブロンがATシフター周辺に縦長にあり、またドアポケットの底面など各所にあしらい、シトロエンらしい世界観を演出している。

車高は1490mmのため、クーライクなシートポジションで、走りに対するワクワク感を醸し出しているようだ。

「魔法の絨毯」の恩恵

今回、試乗車として準備されていたのは、1.6L 4気筒ガソリンターボエンジン(最高出力180ps/最大トルク25.5kg-m)搭載の「C5 Xシャインパック」だ。

ホテルの地下駐車場を出て市街地を行き、まず感じたのは柔軟な乗り心地だ。

C4でも定評のあるプログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)を全グレードで標準装備している。

シトロエンは、在りし日のハイドロニューマチックサスペンションを「魔法の絨毯(じゅうたん)」と呼ぶなど、独自の乗り心地を追求してきた。

そうした開発哲学を最新化したPHCだが、C4に比べてボディサイズが大きく、車重が多いC5 Xでは効果が絶大で、走行前の予想を超える独自の世界観を堪能できた。

試乗コースは都心湾岸部に近く、橋を渡ってから急な角度で切り込む走行条件の交差点などが複数あったが、「脚が良く動いている」ことが実によく分かるのだ。

そのうえで、クルマの特性を確認するため、あえてアクセルのオンオフを短時間で強めにおこなうと、クルマが前方に沈み込むノーズダイブと、後方に沈み込むスクワットで、それぞれの変化量が大きいことが分かる。

つまり、基本的にはかなりソフトなサスペンションセッティングなのだ。

それを、ショックアブソーバー内のセカンダリーダンパーにより、走行状態に応じて絶妙にコントロールしている。

唯一無二の世界観

その後、レインボーブリッジからお台場、さらに東京ゲートブリッジを走る。

サンシェード付きのスライディングガラスルーフを開けて、夏の終わりの風を感じながら、しばしの東京ドライブを楽しだ。

前述のように、プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)は魔法の絨毯としての柔軟性に富んでいる。

だがけっしてソフトでフワついた乗り心地ではなく、ハンドリングも実にしっかりしていることに驚く。

2022年に入ってから、日系メーカーや輸入ブランドでさまざまなSUVやクロスオーバーを試乗してきたが、C5 Xの走りは他ブランドとは明らかに違う。

その違いを明確に言葉にするのは、とても難しい。

ステランティ・ジャパン関係者も、販売店を通じてユーザーにシトロエンらしい乗り味・走り味を説明する際、かなり苦労していると話す。

それを筆者としてあえて言葉にするならば、「人にやさしい」とか「人に寄り添った」という表現になるが、やはり実車を乗って感じていただくのが、シトロエンらしさを理解するための最良のアプローチだと思う。

また、1.6Lターボ+8速オートマティックと、そうした乗り味・走り味とのマッチングは実に良い。

エンジン音や走行音に対する車内での静粛性も高いと感じた。

PHEVモデルにも期待感

今回は試乗車が準備されていなかったプラグインハイブリッド車には4つのドライブモードに連動したアドバンスト・コントロール・アクティブサスペンションが装備されている。

最新技術によるシトロエンらしい乗り味と走り味への期待が、今回の試乗を介してさらに高まった。

税込の希望小売価格は636万円と、シャインパックより106万円高いが、国や自治体からの電動車に関する購入補助金を活用すると、その差はぐっと縮まる。
 
さて、最後に日本でのシトロエンブランド全体を俯瞰してみると、直近での販売総数の約半分が「ベルランゴ」で占められている状況だ。

そうした中で、C4に次いで導入されたC5について「日本では2015年にC5の販売が終了しており、C5 Xを待ち望んでいたユーザーが一定数いる」という。

日本でもベルランゴ効果によって、広い世代にわたって「シトロエンの目指すこと」への認知度が一気に高まっているところだ。

シトロエンはフラッグシップC5 Xに対して「シトロエンの哲学をもっとも先進的に体現した」と形容している。

フランス車に対して「遠い存在」とか、シトロエンに対して「馴染みが薄い」と思ってきた日本ユーザーには、ぜひ一度、C5 Xが持つ世界観を味わってほしい。

シトロエンC5 Xシャインパックのスペック

価格:530万円
全長:4805mm
全幅:1865mm
全高:1490mm
ホイールベース:2785mm
車両重量:1520kg
パワートレイン:直列4気筒1598ccターボ
最高出力:180ps/5500rpm
最大トルク:25.5kg‐m/1650rpm
ギアボックス:8速オートマティック

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