現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ノアヴォク・ステップワゴン・セレナは全部2022年! 「ライバル車」の新型車投入が「同タイミング」になるワケ

ここから本文です

ノアヴォク・ステップワゴン・セレナは全部2022年! 「ライバル車」の新型車投入が「同タイミング」になるワケ

掲載 更新 23
ノアヴォク・ステップワゴン・セレナは全部2022年! 「ライバル車」の新型車投入が「同タイミング」になるワケ

 この記事をまとめると

■新型車が似たような時期に新型を発表する謎を解説

「なんで2年も遅れる?」ファンは涙! 日本メーカーの新型車が海外発売に遅れて日本に導入する理由

■人気カテゴリーのクルマは、新車を望むタイミングが被りやすい傾向にある

■ライバル車が同じタイミングに出てくる現象は50年以上前からあった

 人気カテゴリーがみんな同じようなタイミングで新車を出す理由

 2022年は「ミニバンの年」になる。まず1月13日には、ノア&ヴォクシーがフルモデルチェンジを行って新型が登場した。ノア&ヴォクシーは人気車だから、ステップワゴンも手を打たないわけにはいかない。そこでステップワゴンは、2021年12月10日にホンダのホームページでティザーキャンペーンを開始して、2022年1月7日には、もう少し詳しいデザインや機能について明らかにした。2月5日になると販売店では価格を明らかにして、2月中旬からは予約受注も開始した。

 この後もステップワゴンは受注を続け、5月26日に正式な発表を行う。翌日の27日には、納車を伴う発売となる。ティザーキャンペーンの開始が前述の2021年12月10日だから、ユーザーは約半年も待たされることになった。

 この背景には、ノア&ヴォクシーのフルモデルチェンジに加えて、ステップワゴンが生産工場を移転する事情もある。従来は狭山工場で製造していたが、閉鎖になるから埼玉製作所に移す。この作業のために、生産の立ち上がりに時間を要した。

 ちなみに販売店によると「ステップワゴンの予約受注を2022年3月中旬に行った場合、納期は9月頃になる」という。発売が5月27日だから、納車がそれ以降になるのは当然で、そこを踏まえると9月であればさほど遅延していない。納期は6カ月弱で、予約受注の急増はないのだろう。

 ミニバンが欲しい層は、みんな同じような時期に新型を求める

 ライバル車のノアの納期は、ノーマルエンジンが4カ月で、ハイブリッドは8カ月、ヴォクシーはノーマルエンジンが5カ月、ハイブリッドは9カ月で、安全装備のオプション装着によってはさらに2カ月伸びる。つまり最長では約1年も待たされるから、ステップワゴンは予約受注の段階ではあるが、納期はノア&ヴォクシーよりも短い。

 そしてノア&ヴォクシーとステップワゴンのライバル車として、日産セレナも挙げられる。これも2022年の終盤から2023年に掛けて、次期型にフルモデルチェンジされる予定だ。

※写真は現行型

 このようにライバル同士が一斉にフルモデルチェンジする理由をメーカーの商品企画担当者に尋ねると、以下のように返答した。「ミニバンは、基本的に国内専売になる。つまり同じターゲットのお客様に対して複数のメーカーが商品を開発しているため、デザイン、機能、価格、発売時期まで重複しやすい。みんな同じ時期に同じことを考えているわけだ」。

 2020年から2021年には、ヤリス、アクア、フィット、ノート、ノートオーラ、が続けて登場して、コンパクトカーの主力車種が一新されている。偶然的な要素も多分にあるが、メーカーがコンセプトを煮詰め、開発をスタートさせ、商品化に至る時期は重なりやすい。

 これは今に始まったことではなく、1966年にはトヨタカローラと日産サニーの初代モデルが同時に発売され、マイカー元年と呼ばれた。

 ミニバンに話を戻すと、セレナがフルモデルチェンジを行うと、暫くはこのカテゴリーから新型車が登場しない。セレナの登場を待ち、ノア&ヴォクシーやステップワゴンと比較した上でベストな車種を選ぶと、間違いのない購入が行える。

こんな記事も読まれています

佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
AUTOSPORT web
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
AUTOSPORT web
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
ベストカーWeb
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
AUTOSPORT web
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

23件
  • 今までこの3種類、同時にフルモデルチェンジした年なんかこれまでにあった?
    最近コンパクトカーとミニバンのタイミングがたまたまあっただけで、一般化できるほど繰り返された現象じゃない。
  • 貨物車がー商用車がー

    家庭に縁の無い人は羨ましく思って妬むんだろうな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

309.0358.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.9574.0万円

中古車を検索
ヴォクシーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

309.0358.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.9574.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村