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技術屋集団オーテックジャパン懇親の作!? 異色のカスタマイズモデル3選

掲載 更新 13
技術屋集団オーテックジャパン懇親の作!? 異色のカスタマイズモデル3選

■オーテックジャパンが開発した異色のモデルを振り返る

 日産は2021年10月7日に、新型「ノート AUTECH クロスオーバー」を発売しました。新型ノートをベースにした派生車で、これまでプレミアムな「ノート オーラ」、スポーティな「ノート AUTECH」に続くモデルとなります。

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 ノート AUTECH クロスオーバーは車名のとおりノート AUTECHをSUVテイストに仕立てたモデルで、オーテックジャパンが開発した同社初のクロスオーバーSUVです。

 このオーテックジャパンは1986年に、日産グループ内にある特装車の機能と人材を集結させた「特装エンジニアリング会社」として神奈川県茅ケ崎市に設立されました。

 初代社長は「スカイライン」の開発責任者を長年務めていた櫻井眞一郎氏が就任し、当初は商用特装車の製造・販売が中心でしたが、「ライダー」シリーズや「ハイウェイスター」シリーズ、「NISMO」バージョンなどの、カスタマイズカーとコンプリートカーを手掛けるようになって、現在に至ります。

 オーテックジャパンは、これまで数多くの個性的なクルマを世に送り出してきましたが、なかにはユニークなモデルも存在。

 そこで、オーテックジャパン謹製による異色のカスタマイズカーを、3車種ピックアップして紹介します。

●オーテック・ザガート「ステルビオ」

 1989年というと日本はバブル景気の絶頂期で、数多くの名車が誕生した年ですが、なかでも記録よりも記憶に残る1台が同年に発売されたオーテック・ザガート「ステルビオ」ではないでしょうか。

 ザガートはイタリアの名門カロッツェリアとして名を馳せ、主にアルファロメオやランチアのクルマをベースにしたハイパフォーマンスカーをつくってきました。

 ステルビオはオーテックジャパンとザガートの共同開発によって誕生。日産2代目「レパード」をベースにしたコンプリートカーです。

 外観はザガートの手によるアグレッシブなフォルムの2ドアクーペで、ボンネットに内蔵されたフェンダーミラーが最大の特徴です。

 また、ダブルバブルのルーフやリアまわりのデザインには、ザガートのデザイン・アイデンティティが色濃く反映されており、レパードの面影はまったくありません。

 一方、内装はレパードのデザインから大きく変わっていませんが、ダッシュボードやシート、そのほかの内張りに本革が使われ、メーターパネルやセンターコンソールなどは本木目とされるなど、見るからにゴージャスなスポーツカーといった印象です。

 搭載されたエンジンは最高出力280馬力を発揮する3リッターV型6気筒シングルターボの「VG30DET型」で、オーテックジャパンが専用にチューニングをおこない、トランスミッションは4速ATが組み合わされました。

 生産方式はベースとなるレパードのシャシを日本からイタリアに送り、アルミ製ボディパネルやカーボンファイバー製ボンネットなどをザガートが架装して再度日本に輸入され、最終的にオーテックジャパンが仕上げて販売するというものでした。

 200台の限定生産で日本のみならず海外でも販売されましたが、当時、日本での価格は1870万円と「シーマ」の3倍以上と高額に設定するなど、まさにバブル景気を象徴したモデルではないでしょうか。

●日産「テラノ AJリミテッド」

 日産は古くからクロスカントリー4WDをラインナップしていました。とくに1980年代はフラッグシップの「サファリ」と、「ダットサントラック4WD」が人気となり、次の一手として1986年にステーションワゴンタイプのクロカン車、初代「テラノ」を発売しました。

 テラノはダットサントラック4WDのラダーフレームと主要なコンポーネンツをベースに開発されたミドルサイズのクロカン車で、外観はアメリカのライトトラックをベースとしたSUVをイメージさせるスクエアなフォルムを採用していました。

 当初は3ドアのみでしたが後に使い勝手の良い5ドアを追加ラインナップし、テラノのデザインは高く評価されてヒット作となり、さらに1990年代初頭のRVブームでは同クラスのトヨタ「ハイラックスサーフ」と人気を二分する存在でした。

 この初代テラノの「4ドアワイドR3M」グレードをベースに、オーテックジャパンがカスタマイズしたのが、1993年に登場した「テラノ AJリミテッド」です。

 外観は、フロントにスチール製のグリルガード、アルミ製アンダーガード、IPF製の大型フォグランプなど、当時のクロカン車のカスタマイズでは定番のアイテムが装備されました。

 一方で、リアゲートの上部にはウイング形状の大型リアスポイラーが取り付けられ、オンロード用をイメージさせるスタイリッシュなデザインのアルミホイールを装着するなど、「街を走る本格クロカン車」というコンセプトで仕立てられており、都会的なテラノを演出していました。

 このテラノ AJリミテッドは好評だったようで、1997年には第2弾が発売されました。

●日産「セドリック ロイヤルリムジン」

 アメリカではVIPが乗るクルマとして、主に大型セダンをベースにホイールベースを延長したリムジンが古くから存在し、その多くは車体を切って伸ばして製作された「ストレッチリムジン」です。

 国産メーカーではあまり馴染みがないリムジンですが、過去に三菱やトヨタ、日産が販売していました。

 なかでもバブル景気の頃に、オーテックジャパンが7代目「セドリック」をベースに開発した「セドリック ロイヤルリムジン」は、かなり本格的なストレッチリムジンだったといえます。

 1987年に発売されたセドリック ロイヤルリムジンは、モノコックシャシを切って600mm伸ばし、つなぎ直す手法でつくられました。

 後席の室内空間は広大で、前席との間にパーテーションを設置した仕様では、専用のテレビ、ビデオ、オーディオセット、ミニバーなどを装備。

 外観では延長された分のBピラーに小さな窓が設けられており、フロントフェイスも専用のグリルによって標準的なセドリックセダンよりも重厚感のある印象です。

 セドリック ロイヤルリムジンは企業の役員用などの法人向けが主で、当時の価格は1000万円からに設定され、装備や内装の仕様はオーダーが可能でした。

 さらに1996年には、ホイールベースを150mm延長して大型のリアドアを装着したショートサイズのリムジン、「セドリック/グロリア ブロアムL」が同じくオーテックジャパンから販売され、こちらは主にタクシーやハイヤーとして使われたといいます。

※ ※ ※

 オーテックジャパンのコーポレートカラーといえばブルーで、「AUTECH BLUE」と呼称されています。これは創業の地である湘南・茅ヶ崎の海と空イメージしており、別名「湘南ブルー」とも呼ばれています。

 また、本社社屋も非常にユニークで、外観は直列6気筒エンジンをモチーフにデザインされたといいます。

 まさに、スカイラインの父である初代社長の櫻井眞一郎氏こだわりの本社といえ、この強いこだわりはオーテックジャパンがつくるクルマにも現れているのではないでしょうか。

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みんなのコメント

13件
  • タイトル見てがっかりして本文読んでないわ。懇親(笑)渾身だろ(笑) まあ、親しくなったから実現した企画なら懇親でも合ってるけどさ。渾身の力で漢字勉強してこい。今7時5分。何時に修正される?
  • 昔話しか出来ない日産。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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