現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 1000馬力超え! スバル新型「“和製”スーパーマシン」! 「ヤマハ製パワトレ」搭載で“最速”目指す「STI E-RA」とは

ここから本文です

1000馬力超え! スバル新型「“和製”スーパーマシン」! 「ヤマハ製パワトレ」搭載で“最速”目指す「STI E-RA」とは

掲載 12
1000馬力超え! スバル新型「“和製”スーパーマシン」! 「ヤマハ製パワトレ」搭載で“最速”目指す「STI E-RA」とは

■1000馬力越えのスバル「STI E-RA」とは?

「STI E-RA」は、2022年1月に開催された「東京オートサロン」で初公開されたスバルが開発したコンセプトカーだ。 

【画像】超カッコイイ! スバルの新型「”和製”スーパーマシン」を画像で見る(33枚)

 車名のE-RA(イーアールエー)は、電気自動車であるElectricの頭文字と、Record Attempt(記録挑戦)を組み合わせたもの。RAは、初代レガシィの世界速度記録挑戦以来、記録に挑む車両につけられたネーミングとなってきた。

 スバルテクニカインターナショナル(以下STI)が、地球温暖化対策を主としたカーボンニュートラルな時代を見据え、モータースポーツの世界における新しい技術の経験と修練を目的に、STI近未来モータースポーツ スタディプロジェクト 「STI E-RA CHALLENGE PROJECT」を立ち上げた。

 このプロジェクトで開発が進められてきたのが、この「STI E-RA」(コンセプトカー)である。

 ヤマハ発動機と共同開発したモーターの最大出力は、なんと800kW(1088PS)、最大トルクも1100Nmと、とんでもないパワーを叩き出すモンスターである。

「走りの愉しさ」「絶対的な安心感」といったSUBARUらしさを、STIがより際立たせるため、SUBARUの強みである「全輪制御技術」の知見を活用し、このとてつもない1000馬力オーバーの高出力を、新たに採用する独自の4モーター4輪トルクベクタリング技術で制御しているのである。

 このモーターは、ハイパーEV向けギア、インバーター一体式大トルク高回転タイプが採用され、蓄電量60kWhのリチウムイオンバッテリーで駆動する。

 独自の4モーター4輪トルクベクタリングシステムは、走りの愉しさを最重要課題としたドライバー志向の制御で、4輪それぞれのグリップ限界までバランスを均等化させることで、グリップレベルを最大限に引き上げ、車体の姿勢を安定させることができる。

 最大の効果を得るため、荷重移動に伴って最適な駆動トルクを4輪に独立に与え、車輪速、車速、舵角、G、ヨーレート、ブレーキ圧、輪荷重など、各種センサーからの信号をリアルタイムに計算し、目標のスタビリティファクターになるよう各輪の駆動制動トルクを決めてインバーターに指示を出しているという。

 4輪へダイレクトにモーターが付いているが故に高い応答性が得られ、かつ車体のヨーを直接的にコントロールできるこの構造は、運動性能を最大化できるシステムといえよう。

 ボディサイズは、全長5010mm、全幅2000mm、全高1310mm、ホイールベース2690mmとなっている。

 なんとこのモデルは、国内サーキットを含む走行実験を重ねたのち、ニュルブルクリンクサーキット(北コース)でのタイムアタックで、ラップタイム400秒(6分40秒)に挑戦するというのだ。

 ニュルブルクリンクサーキットの北コースといえば、全長20.832kmにわたる世界で最長のサーキットコースだ。山間に渡って約300mに及ぶ激しい高低差が繰り返す変化に富んだレイアウトで、コーナーも170以上ある。雨や濃霧などの急な天候の変化によるコンディション格差が大きいことで知られる。それだけ事故も多い。

 間違いなく、世界で最も難易度の高いサーキットコースだ。

 だからこそ、世界中の自動車メーカーが、最高レベルのクルマを持ち込んで、スポーツカーとしての限界性能をここで試すわけである。

 これまでの北コースにおけるコースレコードは、メルセデス・ベンツ「AMG-One」の395秒を筆頭に、ポルシェ「911 GT2 RS」の398秒、マクラーレン「P1 LM」の403秒と続く(2023年時点)。

 スバルの、しかもSTIという企業規模で、メルセデス・ベンツやポルシェ、マクラーレンと互角で戦えるクルマが仕上がったとすれば、それは間違いなく快挙である。STIには、日本の底力ってやつを是非見せてもらいたい。

 誰もが安全で快適に、どこまでも走りたくなるクルマを創り続ける、だけでなく、脱炭素社会においてもクルマが愉しいものであり続け、クルマが人生を豊かにするものであり続けるために、スバルそしてSTIにはこれからもチャレンジをし続けてほしいものだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
AUTOCAR JAPAN
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
グーネット
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
AUTOSPORT web
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
AUTOSPORT web
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
AUTOCAR JAPAN
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
AUTOSPORT web
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
AUTOSPORT web
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
乗りものニュース
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
くるまのニュース
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
VAGUE
輪留めは物理的なブレーキであると共に気もちのブレーキとしても重要! 輪留めがプロドライバーの意識を高めていた
輪留めは物理的なブレーキであると共に気もちのブレーキとしても重要! 輪留めがプロドライバーの意識を高めていた
WEB CARTOP
グーマガ 今週のダイジェスト【12/14~12/20】池田直渡氏、吼える!
グーマガ 今週のダイジェスト【12/14~12/20】池田直渡氏、吼える!
グーネット
[DSP大全]「イコライザー」をプロ並みに使いこなすスペシャル・テクを紹介!
[DSP大全]「イコライザー」をプロ並みに使いこなすスペシャル・テクを紹介!
レスポンス
ホンダウエルカムプラザ青山が本社ビル建て替えのため2025年3月31日で休館。最後のイベントを開催へ
ホンダウエルカムプラザ青山が本社ビル建て替えのため2025年3月31日で休館。最後のイベントを開催へ
AUTOSPORT web
F1タイヤの34%が未使用で”ムダ”に。ピレリのデータから浮き彫りになる対策の必要性
F1タイヤの34%が未使用で”ムダ”に。ピレリのデータから浮き彫りになる対策の必要性
motorsport.com 日本版
どうして隣の車にビタ付きで走るの…? 謎の「トナラー運転」の行動心理を交通心理士がズバリ解説
どうして隣の車にビタ付きで走るの…? 謎の「トナラー運転」の行動心理を交通心理士がズバリ解説
乗りものニュース
レクサスの“小さな高級車”「LBX」がスゴい! 全長4.2mの小型ボディに“クラス超え”高級インテリア採用! どんなモデル?
レクサスの“小さな高級車”「LBX」がスゴい! 全長4.2mの小型ボディに“クラス超え”高級インテリア採用! どんなモデル?
くるまのニュース

みんなのコメント

12件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.5276.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.9238.0万円

中古車を検索
レガシィの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.5276.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.9238.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村