■トヨタとスバルが共同開発した「86」「BRZ」ってどんなクルマ?
トヨタ「86(ハチロク)」とスバル「BRZ」は、トヨタとスバルが共同で開発した、エンジンやボディ、サスペンションといったクルマの基本構造を共通化した姉妹車です。両車は2012年に登場し、2016年にマイナーチェンジを受けています。
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2018年4月から2019年3月の1年間の販売台数は、86が約5000台、BRZが1281台と、発売から7年が経過した現在でも一定のユーザーからは根強く支持されています。また、中古車市場には100万円台のラインナップもあり、若い世代からも人気があるようです。
「ハチロク」と聞くと、「スプリンタートレノ/カローラレビン(AE86)」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。AE86は漫画「頭文字D」の人気もあって、クルマ好きでなくても認知度の高い車種です。
現行モデルの86は、AE86の復活と表現されることもありますが、ボディサイズや排気量などはAE86よりもサイズアップされており、まったく新しいクルマという評価もされています。
一方のBRZは、小型・軽量・低重心をコンセプトとし、車名はボクサーエンジン(Boxer Engine)、後輪駆動(Rear wheel drive)、究極(Zenith)のそれぞれの頭文字をとっています。スバル初の量販型後輪駆動車で、若者でも比較的手を出しやすいスポーツカーを目指して開発されたといわれています。
両車は一見すると、そこまで大きな違いがあるようには見えません。しかし、それぞれの持ち味が出ているのですが、それはどんなところなのでしょうか。
ボディサイズについては両車ともに共通で、全長4240mm×全幅1775mm×全高1320mm(アンテナ含む)。乗車人数は2+2の4人乗りです。
パワートレインも共通で、2リッター水平対向4気筒エンジンを搭載し、6速MTと6速ATが用意されています。MT車の最高出力は207馬力、最大トルクは212Nm、AT車の最高出力は200馬力、最大トルクは205Nmとなっています。
燃費(WLTCモード)は、86が11.8km/Lから12.8km/L、BRZは11.6km/Lから12.8km/Lと、ほぼ同じです。
価格帯は、86が262万3320円から496万8000円、BRZが243万円から359万1000円となっています。
エンジンなどの基本部分は共通ですが、外観のデザインに違いがあります。フロントグリルやヘッドランプ、フォグランプの形状が異なるほか、内装やオプション、ボディカラーのラインナップも異なっています。
さらに、両車のキャラクターを決定する上でもっとも大きな違いとして、走りの味付けが違うということがあげられます。
標準モデルでは、エンジンやサスペンション、トランスミッションなど、走行に関係する部品はすべて共通です。部品が同じなら走りも同じなのではと思いますが、「サスペンションにおけるバネの硬さ」という部分が大きく違っているのです。
86のサスペンションは、フロントが硬くリアが柔らかく設定されています。これにより、テールスライドしやすくなってドリフト走行が楽しめるという特徴があります。対するBRZのサスペンションは、86と比べてフロントが柔らかくリアが硬いため、走行安定性が高まるといいます。
そのため、サーキットなどでドリフト走行をしたいユーザーは86、普段使いで安定した走行を望むユーザーにはBRZがオススメといえるでしょう。
■AT車全盛の昨今では珍しくMT車が人気の86とBRZ
基本構造は同じでも性格が異なる両車ですが、実際に購入しているユーザー層はどのようになっているのでしょうか。
販売におけるMT/AT比率は、86の購入者の6割がMT車、4割がAT車を選んでいます。BRZについては、7割がMT車で3割がAT車ということです。
昨今の国内の新車販売では、約98%がAT車といわれていますが、どちらもMT車の比率の方が高いのは、最近では珍しい傾向ともいえるでしょう。
一般的にクルマ好きと呼ばれるユーザーはマニュアル走行を好む傾向があるため、両車ともクルマ好きに好まれるクルマということがわかります。
さらに、購入者の年齢層は、86では40代以上が4割、20代から30代が3割、BRZにおいては40代と50代が多いといいます。
登場当初は若者でも手が届くように、価格が200万円前後のグレードもありましたが、実際の購入者は40代以上が多く、MT車の比率も高いことから趣味性の高いクルマとされています。
※ ※ ※
86とBRZの共同開発は、2005年にトヨタが富士重工業(当時)と資本提携したところまでさかのぼるといわれています。
両車を開発するにあたり、コンセプトやデザインなどをトヨタが、設計などをスバルが主導するというやり方でプロジェクトがスタートしました。
トヨタのブランド力やマーケティング力と、スバルの技術力というタッグが組まれて作られたクルマといえます。
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