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メルセデス・ベンツの新型「Cクラス」全モデルに電動化ラインナップを追加

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メルセデス・ベンツの新型「Cクラス」全モデルに電動化ラインナップを追加

メルセデス・ベンツ「Cクラス(セダン/ステーションワゴン)」

メルセデス・ベンツは、ベストセラーモデル新型Cクラス(セダン/ステーションワゴン)を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて7月下旬からC200およびC220d各モデルの先行予約の受付を開始する。

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なお、セダンのC200及び C220dについては本年秋頃、C200 4MATICは2022年第一四半期、C350eについては 2022年中頃、ステーションワゴンのC200およびC220dについては2022年第一四半期のデリバリーを予定している。

Cクラスは1982年に「190クラス」として登場以来、動力性能や快適性、安全性などあらゆる面において常にセグメントのベンチマークとされているモデル。2014年から販売している先代Cクラスは、セダンとステーションワゴンを合わせて、日本で累計約10万台以上を販売し、2015年から2019年まで、年間のセグメントナンバー1(*8)を達成し、数々の賞を受賞するなど、多くのオーナーから高い評価を得ていた。
*8:欧州委員会の分類概念に基づいた輸入車Dセグメント

新型Cクラスはサポートの精度を高めた安全運転支援システム、直感的な操作設定が可能な縦型の大型センターディスプレイ、直感的な行先案内が可能なARナビゲーション、利便性が高い生体認証によるシートポジション等の設定、片側130万画素を誇るDIGITALライトによる効果的な夜間の視界確保や、良好な取り回しや優れたハンドリングを実現するリア・アクスルステアリングなど、フラッグシップモデルである新型Sクラス譲りの新技術を多数採用している。

また、エクステリアとインテリアのデザインにも新型Sクラス譲りの要素を取り入れながら、随所にCクラスらしいスポーティさも表現した。さらに、ISGとプラグインハイブリッドにより、全ラインアップを電動化(*9)を実施。
*9:電動化モデルは、純電気自動車、プラグインハイブリッド車およびISG・BSG(48Vマイルドハイブリッド)採用車を含む

エクステリアデザイン

静止していても疾走しているかのように見えるダイナミックなプロポーションは、短いフロントオーバーハングと長いホイールベース、そしてリアオーバーハングの組み合わせによるもの。パワードームを備えるスポーティなボンネットも、この前へ前へと進もうとする衝動を強調している。ウインドスクリーンとキャビンを大きく後方に置くことで、Cクラスらしい、伝統的でありながらスポーティなプロポーションとしている。

そして、先代モデルと比較し全幅の拡大は10mm(欧州参考値)に抑えながら、全長は65mm(欧州参考値)伸長し、伸びやかなシルエットとなった。また、「Sensual Purity(官能的純粋)」というデザインの基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により、特殊な陰影を生み出している。

その中で、サイドウィンドウ下端に近いショルダー部にフロントからリアまでを貫く、「キャットウォークライン」という愛称を持つキャラクターラインを一本通すことで、車高を低く、スマートに見せる効果をもたらしている。

フロントエンドのヘッドライトは、新型Sクラス譲りの、先代より上下方向に薄く、エッジの効いたクールなデザインとなっている。また、緩やかな多角形のラジエーターグリルの中央にスポーティな印象を与えるスリーポインテッドスターを採用。

AMGラインを選択すると、よりダイナミックな下部が広がる台形型の「Aシェイプグリル」が採用される。このグリルにはマットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターが無数に散りばめられている。そして、よりスポーティーでダイナミックなフロントバンパーが組み合わされる。

リアエンドにも、新型Sクラス譲りの三角形で横に長い特徴的なデザインの2分割型のリアコンビネーションランプを採用し、よりワイドでシャープに見せるデザインとなっている。ランプ内部の精密な構造も、高い品質がディテールまで行きわたっていることを示している。

Cd値はセダンが最小で0.24(欧州参考値)、ステーションワゴンが0.27(欧州参考値)とすることで、高水準のエアロダイナミクスを実現しており、省燃費性能も追求されている。

インテリアデザイン

インテリアデザインについても新型Sクラスの要素を取り入れながら、Cクラスらしいスポーティさを加えている。ダッシュボードは上下2つに分割され、上部は翼のような形状に、航空機エンジンのナセルを想わせる丸みをつけたやや横長の新デザインの角型エアアウトレットが配置されており、スポーティさを演出。下部には大きなインテリアトリムがあしらわれており、センターコンソールからダッシュボードへと途切れなく続いている。

また、ドライバーを重視することでスポーツ感を強調すべく、ダッシュボードと縦型の11.9インチのメディアディスプレイを6度、ドライバー側に傾けた新しいデザインを採用。運転席に備わる12.3インチの大型コックピットディスプレイは自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見える。

コックピットディスプレイとメディアディスプレイは3つのスタイル(ジェントル、スポーティ、クラシック)と3つのモード(ナビゲーション、アシスタンス、サービス)の中から選択することでカスタマイズすることが可能だ。

ステアリングホイールもメルセデス・ベンツの最新世代型を採用。ナビゲーションやインストゥルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を全て手元で完結できる機能性も有している。さらに、従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。

これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手が向上。AMGラインを選択すると、よりスポーティーな左右、中央のそれぞれのスポークがツインスポークとなるステアリングホイールが装備される。

シートの調整スイッチやドアハンドルが配置されたフロントドアのブラックパネルは、エッジがクローム仕上げとなり、ドア表面から浮き上がるようなデザインとなっており、アンビエントライトの照明による上質感を演出。室内を彩る「アンビエントライト」も改良され、64色から選択でき、単色の発光に加えて色の連続変化も可能。

乗車時には、乗員を迎え入れる演出も設定された。また、エアコンディショナーの温度設定に連動して、青や赤に点灯する。また、ホイールベースは従来より25mm(*12)、後席レッグルームは21mm(*12)伸長され、後席のヘッドルームも13mm(*12)拡張されたため、後席の居住性が向上している。
*12:欧州参考値。後席ヘッドルームはスライディングルーフ装着時は従来比10mmの拡張

パワートレイン

新型CクラスのパワートレインはISG(*21)、もしくはプラグインハイブリッドにより全ラインアップが電動化されている。C200およびC200 4MATIC各モデルには、エンジン単体で204PS(150kW)、300Nmを発生する、新型の1.5リッターの直列4気筒ターボエンジンの「M254」を採用。C220d各モデルには、エンジン単体で200PS(147kW)、440Nmを発生する、2.0リッターのクリーンディーゼル直列4気筒ターボエンジンの「OM654M」が採用される。

両パワートレインとも、エンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドシステムのISGによって、短時間、最大で20PS(15kW)、200Nmのブーストが可能で、従来型のC200と比較しても、エンジン、モーターの双方がより強力になっている。

また、C220dにおいては、メルセデス・ベンツ初のクリーンディーゼルエンジンとISGを組み合わせたモデルとなる。高トルク、省燃費が売りのクリーンディーゼルエンジンに、電気による緻密なサポートが組み合わさることで、さらにスムーズな加速感と、燃費の低減に寄与する。

なお、C200(ガソリンエンジン)の従来型で採用されていた BSG(*22)と比較して、ISGはエンジンとトランスミッションの間に配置されることから、より強力で効率的でありながら、瞬間的なブーストが可能となっている。ブーストだけではなく、回生ブレーキ、コースティングなどで燃費の低減に寄与するのはもちろんのこと、変速ショックやエンジン再始動時の振動の低減なども図られ、強力、かつ洗練された乗り味を実現している。

2022 年内の日本導入が予定されているC350eは、204PS(150kW)、320Nmを発生する新型1.5リッター直列4気筒ターボエンジン「M254」に、最大129PS(95kW)、440Nmを発生する電気モーターを組み合わせた、プラグインハイブリッド。

内部に冷却システムを備えた25.4kWhの大容量のリチウムイオンバッテリーを採用し、回生ブレーキによるエネルギー回収能力を高めるなどの結果、電気のみでの走行可能距離 100kmを達成している。日常生活の近距離では、電気自動車のように電気のみでの走行を主とし、遠距離のドライブでは、エンジンと併用することで、充電状況を気にすることなく使用することができ、利便性の高い電動モデルとなっている。

*21: ISGはIntegrated Starter Generatorの略称で、マイルドハイブリッドシステム
*22: BSGはBelt driven Starter Generatorの略称で、マイルドハイブリッドシステム

なお、新型Cクラスは全モデルで、「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用した。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。

ラインアップ

メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通り。

                    ※上記の表で「C 350 e アバンギャルド」の排気量が1.5Lとなっていますが、正しくは2.0Lとなります。

<2021 年 8 月 6 日追記> 今回メーカー希望小売価格が変更となったモデルは、発表時(2021 年 6 月
29 日)から、3 万円(税込)引き下げ。

関連情報
▼C-Class セダン
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benzcars/campaigns/c-class-mi/c-class-saloon-w206-mi.html

▼C-Class ステーションワゴン
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benzcars/campaigns/c-class-mi/c-class-estate-s206-mi.html

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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みんなのコメント

2件
  • 価格に見合った造りがされているとは思うけどマイルドハイブリッドのわりには高すぎる。
    個人的には価格でCクラスは選択できない。
  • 電動こけCクラス
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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