コロナ禍においても販売が好調なクルマがある。そのひとつがトヨタ『ハリアー』だ。 発売から20年以上経つ現在でも人気を保ち続ける理由はどこにあるのか?
1980年代、中国が今ほどの巨大な自動車市場になる前までは、北米がマーケットの中心だった。当時、北米市場ではステーションワゴンが80年代までファミリーカーの主役だったが、やがてミニバンが登場。室内のユーティリティースペースの広さがウケて、主役に躍り出た。しかし、走行性能を重視するファミリー層からは、ミニバンの走りの限界が指摘された。
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そこで登場したのが、スポーツユーティリティー(SU)という新しいジャンルだった。ステーションワゴンと同じように長いボンネットを持ち、着座位置が高く、ミニバンのように室内のユーティリティースペースは十分確保されている。そこに、オフロードでも走破できる最低地上高と4輪駆動方式を採用した走破性能の高さが加わったことで人気を集めた。
流行のきっかけを作ったのは、米国の自動車メーカーだったが、その人気の盛り上がりを見た日本勢(トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、いすゞ)が次々と、新型車を開発し北米へ送り込んだ。その後、日本同様に北米市場を重視していたドイツ勢も続き、スポーツユーティリティーを開発した。
当然だが、このジャンルはSUVとして世界に拡散し、今ではベストセラーカテゴリーに成長。2000万円以上のハイクラスから軽自動車まで多種多様なモデルが市場に投入されている。
トヨタ『ハリアー』は1997年に高級SUVという新しいジャンルを切り開いたモデル。北米市場で大ヒットしたことで、ドイツメーカーが追従しライバル車の開発に躍起になった。
最新モデルは、今年6月に登場。2Lガソリン車とハイブリッド車の2本立てで、ヒットしている。
上質な乗り味が魅力のベストセラーモデル
トヨタ『ハリアー』
Specification
■全長×全幅×全高:4740×1855×1660mm
■ホイールベース:2690mm
■車両重量:1720kg
■排気量:2487cc
■エンジン形式:直列4気筒DOHC+交流同期モーター
■最高出力:178PS/5700rpm+88PS/54PS
■最大トルク:221Nm/3600~5200rpm+202Nm/121Nm
■変速機:電気式無段
■燃費:21.6km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:452万円
※Gハイブリッド E-Four レザーパッケージ
バンパー上部を薄くしたグリルレスデザイン。二重のL字型デイタイムラインニングランプが目を引く。空気は下部バンパーが取り入れる構造。フォグランプは白色光も兼ね、グリル下部に装着。
全長は『GLB』より90mm長いが、ホイールベースは140mmも短い。ドアウインドウの上下幅を薄くし、車体後部に向かってせり上がるウエッジシェープでクーペ色を演出している。
高めの位置に横一文字に光るテールランプとストップランプが大胆。『GLB』に比べて全幅は10mm広いが、全高は40mm低い。リアゲートの開口部は『GLB』より約50mm高い。
成熟したミドルサイズSUV市場で新たな価値を提案する2台
エンジンルーム
ハイブリッド車は2.5L、ガソリン車は2Lのエンジン。FFと4WDを用意。4WDハイブリッド車は前後輪用に2つのモーターを搭載する。
運転席と各種装備
馬の鞍をイメージした、センターコンソール。木材を蒸したり煮沸かしたりしてから金型にはめてそのまま乾燥させる技法で作られた。
シートスペース
内装色は茶、グレー、黒の3色。前後席とも着座位置を低めにしないとドア上縁に頭をぶつけそうになる。後席は大人3人が座れる広さ。
ラゲージスペース
奥行きは約900mm、左右幅は1m以上あるがトノカバーは低め。後席は若干リクライニングし、前倒させるとほぼ平らになる。
【 ココがポイント!】横長の画面を2分割して情報表示
DCM(専用通信機)を標準装備。12.3インチのディスプレイはトヨタマルチオペレーションタッチを採用。横長の画面を2分割し、ナビ表示とユーザー操作用画面を同時に表示できる。
【 ココがポイント!】トヨタ車初のデジタルインナーミラーを搭載
デジタルインナーミラーは前後方の録画機能付き。SDカードに録画した映像を保存する機能も搭載。後方の映像が車体後部のカメラで映し出される。
上質感のある『ハリアー』
[運転性能]力強い走りと重めの操舵力はスポーツモデルとしては合格点。ドライブモードの切り替えもきちんと使いこなせる。18点
[居住性]若干、スタイリング重視のデザインは、前後席、ラゲージともやや我慢を強いられる。乗り心地はもう少し改善を。17点
[装備の充実度]安全装備は標準装備を充実させたり、新技術を採用するなどハイレベル。1500Wのコンセントがあるのも心強い。18点
[デザイン]実用性よりスポーティーさとパーソナル感を重視したコンセプトが伝わるデザイン。インテリアは若者を意識している。18点
[爽快感]0→100km/hの加速もハイブリッド車で7秒台というのは速い。路面が悪くなるほど実力を発揮する走破性能を持つ。19点
[評価点数]90点
取材・文/石川真禧照
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みんなのコメント
素人感覚では性能の違いはわからない。
コスパ重視には1個前しか考えられない
他社みたいな いきなりLクラスも担当とかになったりしてないしね