2022年2月25日、BMWジャパンはプレミアムコンパクトクーペ「2シリーズクーペ」の新型および、同シリーズベースのMモデル「M240i xDrive」を発表、両モデルとも3月1日より販売を開始する。納車は3月以降の予定。
ボディ剛性の強化と軽量化を両立
BMW 2シリーズクーペは、1966年に登場した「02シリーズ」の系譜を受け継ぐ、プレミアムコンパクトクーペモデルの代表格だ。スポーティなデザインと、同ジャンルでは唯一の後輪駆動による運動性能を持つことで、個性派のスポーツコンパクトモデルと目されている。
BMW 2シリーズクーペが、FRベースを継承してフルモデルチェンジ。M240i xDriveに海外で先行試乗
さて、今回フルモデルチェンジした新型「2シリーズクーペ」は、ワイドでたくましさを表現するフェンダーワークと躍動的なキャラクターラインが、エクステリアの特徴をかたどる。そして、シャープで精悍なフロントとリアデザインが、スタイリッシュな雰囲気を醸し出す。
ドライビングダイナミクスでは、後輪駆動やおよそ前50:後50の理想的な重量配分などにより、スポーティで俊敏なハンドリング性能を実現しているという。搭載エンジンは、最高出力184ps/5000rpm、最大トルク300Nm/1350-4000rpmを発生する2L 直列4気筒ターボを搭載。トランスミッションは、8速ATが組み合わされる。
そして、従来型2シリーズクーペのスポーティな走りにさらに磨きをかけるため、軽量化を行ないつつサスペンション取り付け部やアンダーフレームを強化、さらに高剛性ボディを採用することでロール剛性を高めている。これにより切れのあるスポーティなハンドリングに加え、衝突時の安全性能の向上も図られた。
また、アルミニウム材をボンネットだけではなく、エンジンキャリアや、エンジンキャリア接続部に用いることで、ボディ剛性の強化と軽量化という相反する性能の実現にもチャレンジしている。
スポーツタイプといえども先進運転支援システムは充実しており、高性能カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力によって精度を向上させた「先進安全機能ドライビング・アシスト」が標準装備される。
具体的には、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)をはじめ、レーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)、レーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、サイドコリジョンプロテクション、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロストラフィックウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などだ。
加えて、パーキングアシスタントも標準装備となる。35km/h以下で走行していれば、直前に前進したルートを最長50mまでを記憶し、これと同じルートをバックで戻れるようハンドルを自動操作してくれるという「リバースアシスト機能」を採用する。
AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMW最新の機能で、今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉でドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にする他、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことが可能となる。システムの「名前」をドライバーが自由に付けることもできる。
3L直6ターボ搭載のMパフォーマンスモデル
新型「2シリーズクーペ」の登場に併せ、それをベースとしてBMW M社が手がけたMモデル「M240i xDrive」もデビューを飾った。厳密にいうとMモデルには、サーキットでの走行を念頭に開発された「Mモデル」と、サーキットで培われた技術を取り入れて走行性能を高めた「Mパフォーマンスモデル」の2つのラインを用意されるが、今回の「M240i xDrive」は後者となる。
「M240i xDrive」のエクステリアは、「2シリーズクーペ」の持つ筋肉質なアスリート然としたた佇まいをさらにブラッシュアップさせたものとなっている。セリウムグレーのサイドミラーやリアスポイラーを装備することで空力特性の向上に加え、精悍さをより強調するアクセントとなっている。
ドライビングダイナミクスでは、標準グレードと同様に約50:50の前後重量配分に加え、路面に最適なトルクを4輪すべてに伝えるBMWの4WDシステム「xDrive」を採用する。スポーティで俊敏なハンドリング性能により磨きを掛けたダイナミックな走りが期待できそうだ。
搭載されるエンジンは、最高出力387ps/5800rpm、最大トルク500Nm/1800-5000rpmを発生する3L直列6気筒ターボで、トランスミッションに8速ATが組み合わされる。軽量化やボディ剛性などについては「2シリーズクーペ」と同様だが、フロント下部やリアサスペンション取り付け部にも補強を施すことで、ねじり剛性を高めているところがMパフォーマンスモデルならではのものだ。
先進運転支援システムおよびコネクテッドなどの先進機能は、「2シリーズクーペ」に準じたものとなる。
BMW 2シリーズ クーペ ラインナップ
220i:508万円
220i Mスポーツ:550万円
M240i xDrive:758万円
BMW 220i 主要諸元
●全長×全幅×全高:4545×1825×1405mm(※)
●ホイールベース:2740mm
●車両重量:1530kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1998cc
●最高出力:135kW(184ps)/5000rpm
●最大トルク:300Nm/1350-4000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●WLTCモード燃費:13.3km/L
●車両価格(税込):508万円
※220i Mスポーツの全長は4560mm
BMW M240i xDrive 主要諸元
●全長×全幅×全高:4560×1825×1405mm
●ホイールベース:2740mm
●車両重量:1710kg
●エンジン:直6 DOHCターボ
●総排気量:2998cc
●最高出力:285kW(387ps)/5800rpm
●最大トルク:500Nm/1800-5000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●WLTCモード燃費:10.9km/L
●車両価格(税込):758万円
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みんなのコメント
こんなツラさげてイキって走る奴の気が知れない
BMWは本当にデザイン終わったな
折角FRベースなのに。