国産勢黄金期に生まれた限定コンプリート車
80年代から90年代は国産車の性能が一気に向上して、世界レベルに達した時代。それを象徴するのが世界ラリー選手権、WRCでの国産勢の活躍だ。特にグループA時代は市販車をベースにしていたため、ここでの勝利は世界最高のスポーツカーである証だった。
80年代車再発見 1991年式・日産セドリック・シーマ タイプLセレクション(1991/NISSAN CEDLIC CIMA TYPE L SELECTION)
黄金期は90年代で途中からグループAではなくWRカーになるわけだが93、94年とトヨタ、続く95年から97年まではスバル、そして98年は三菱、99年にトヨタがワールドチャンピオンカーに輝いている。怒涛の活躍期にメーカー自らラリーイメージにチューニングした市販車が存在する。それがスバルのモータースポーツ子会社であるSTiが開発した22Bだ。
95年から3連覇を成し遂げたインプレッサをベースに97モデルを再現すべく前後ブリスターフェンダーやリヤスポイラーなどを装備しつつ、エンジンを2.2リッターにまで拡大。駆動系やサスペンションが強化されたメーカー製コンプリート車だった。
限定400台発売だったため、現在では中古車価格が暴騰。そのうちの1台をインプレッサに縁の深い人物が所有している。
外観
初代GC・GF系インプレッサは1992年に発売され、WRC向け高性能版のWRXをラインナップ。翌年からWRC参戦を開始し95年に2ドアのリトナを国内導入。97年からWRカー規定がスタートするとリトナベースのラリーカーが参戦。これをモデルに前後ブリスターフェンダーを装備する22Bが限定販売された。全幅は1690mmから1770mmまで拡大され、可変式リヤ大型スポイラーを装備する姿は圧巻だった
エンブレムCHECK!そもそもエンブレムが少ないインプレッサ。グリル中央にSTiイメージカラーのスバルマークとフェンダーにSTi、リヤに22Bの3つが装着される。
エンジンルーム
EJ22改型は280ps純正のEJ20を2212ccまで拡大したエンジンはEJ22改と改がつく。2800~5200rpmまでフラットトルクを発生し7900rpmまで実用域だ。
持つべき人といえる元スバルのデザイナー
22Bオーナーは89年にスバルに入社したデザイナー。なんと入社1年目で開発中だったインプレッサのデザインに携わるることになり、2年目に上司が退社してからほとんどの外装部品を手がけ、後に入社した後輩とともに発売まで頑張ったという人物なのだ。初代GC8のデザインなら知り尽くしているが、発売直後にスバルを退社している。
思い入れがある車種なので長くワゴンWRXに乗り続けたが、ある時555カラーにされた個体を手に入れるチャンスが到来。話を進めていたら別口で22Bが売りに出るとの情報が飛び込み、14年ほど前に2台同時に手に入れた。今では数千万円とプレミアがつく22Bだが、その当時は底値。良い買い物だと楽しんでいたら、みるみる中古車価格が高騰して手放すに手放せなくなった。
購入時から前オーナーが後期型ヘットライトや前期型リヤコンビランプ、自作の泥除けなどに変更されていた。オーナー自身はステッカーを貼ったくらい。このステッカーの名前でグッズ販売も行なっている。さらには初代インプを対象に、群馬県榛名湖で年に一度のオフ会を主催している。GC8系インプレッサ乗りの間では、ある意味有名な人物なのだ。
22Bのほかに初代インプレッサを所有していて、普段はガレージ保管。そのためトラブルとは無縁だが補修部品が製廃になりつつあり、今後が悩ましいそうだ。
室内
ステアリングをスパルコに変更したくらいでノーマルのインテリア。グローブボックス上のサインはSTI・辰己氏のものだ。純正は青黒のシートだがオプションのSTiスポーツシートに変更してある。骨格部はアルミ製で軽量。2ドアだがセダンと同じリヤシート。標準は青黒のカラーリングだ。
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