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旧車乗りの食指が動く可能性について考える【ヒョンデ・コナ長期レポート#4】

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旧車乗りの食指が動く可能性について考える【ヒョンデ・コナ長期レポート#4】

あまりにも『普通』のクルマ

27年前に購入したキャブ車(1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニア)を足グルマとして使っている筆者にとってEVはいまのところ無縁で、もっと踏み込んだ言い方をすると、カーボンニュートラルとは対極の立場にある。

【画像】長期レポート車として導入中のヒョンデ・コナ 全21枚

しかし、クルマ関連のライターをやっているという仕事柄、時おりEVに乗り充電することがあり、最近はヒョンデ・コナに触れる機会があった。

どういうシーンで乗ったのかというと、AUTOCAR JAPANの記事制作をサポートする際に都内と自宅がある町田市を往復したのだ。70km程度という短い距離だったが、都内の渋滞路を含む一般道と空いた東名高速にて試乗することができた。

平井編集長から受け取った時点でのバッテリー残量が70%ぐらいだったので充電不要だったが、我が家でコナが1泊するという余裕のあるスケジュールだったので、日が暮れた頃に近所の日産ディーラーで急速充電。翌朝出発して再び都内に向かった。

そのようなシチュエーションで実際に乗ってみてどうだったのかというと、あまりにも普通だったのでビックリしてしまった。

筆者が考える『普通』とは、内燃機関搭載車と同じような作法と感覚で走ってくれるという意味だ。おそらく、クルマに興味がない人をコナの助手席に乗せたら、EVであることに最後まで気づかず、静かなクルマで移動したという印象だけが残ると思う。

そんなことを考えながら、ステアリングを握っていた。

気を遣うことなく動かせるコナは最適な移動手段

旧車に乗ることが好きな筆者の場合、遠方に行く際にも往年のアルファ・ロメオを使っている。

実はイタリア車趣味の一環として2016年式のフィアット500ツインエアも所有しているが、ここ最近、すぐさま漏れてしまうクーラントを足しながら騙しダマし乗っている(←そのうち修理予定)こともあり、あくまでもファーストカーは51年前に生産されたアルファ・ロメオなのだ。

そのような特異なカーライフの中にEVを導入した場合、近所のスーパーやホームセンターなどに買い出しに行くときに乗ることになる。都内で打ち合わせがあり、電車で行くのが億劫なときにも使うかもしれない。

そのため、内燃機関搭載車と同じ走行感覚を有し、何も気を遣うことなく動かせるコナは平素のベストパートナーになってくれるといえ、まさに移動手段として最適。自宅に200Vコンセントは無いが、我が家の近くに急速充電できる場所が複数存在しているので、きっと有意義に使うことができるだろう。

筆者はEVを実直な移動手段として捉えているが、信頼できる足グルマをしっかり確保している旧車仲間の中には趣味の対象だと思っている好事家もいて、彼らの中では見た目も乗り味も独自であることこそがEVの魅力となっている。そう、作法や感覚が内燃機関搭載車と似ているようではダメだったりするのだ。

とはいえ、その考え方はカーマニアだけが懐くものなので、やはり、EVも使いやすいことが正義となる。

EVも内燃機関搭載車に似ているスタイルに?

持続可能な社会の実現のためにカーボンニュートラルを目指す世界の中で、内燃機関搭載車からEVなどへのシフトが着々と進んでいる。

そのような状況の中で、既存のクルマと同じようなプロポーションで、運転した感じも似たようなモデルが主流となっており、コナもエクステリアのディテールで個性豊かな未来的スタイリングを表現しているが、よく見れば伝統的なSUVシェイプを保っており、過度にEVらしさをアピールしていない点を強みとしている。

旧車乗りはイイ意味でヘンタイなので、EVは見た目も乗り味も独自性を出したほうが売れるのでは? などと思ってしまうが、当然のことながら庶民の足として使われる乗り物はコンサバであるべきなので、EVであっても冒険しないほうがいいというメーカーの経営判断は正しいといえるだろう。

先日開催された東京オートサロン2025に行ったら、ヒョンデの新型スモールEVであるインスターが展示されていたが、その遊び心に溢れたユニークなデザインは馴染み深いものだった。

これからリリースされるヒョンデ製EVのデザインがどのように推移していくのか分からないが、もしかしたらフロントフェイスがロボコップのようになっているコナが最も先鋭的なスタイルのモデルだった……ということになるのかもしれない。

そうなったらコナに対してヘンタイ旧車乗りの食指が動く可能性があるので、今後の展開が楽しみだ。

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みんなのコメント

3件
  • zzz********
    あちらこちらに矛盾と嘘、ステマがちりばめられている記事
  • kim changmin
    次に買うならヒョンデのBEVという人は、周りにも結構多い気がします。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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