初めは好評の「トンガリ」次世代 ウェッジシェイプのADO71（1） 明日も明後日も美しい？

直後は高く評価されたウェッジシェイプ

1960年代後半に誕生した、複数の英国ブランドを統合したブリティッシュ・レイランド。直線基調のウェッジシェイプ・デザインで次世代を世に問うたが、結果はまったく振るわなかった。

そのADO71を褒めても、少なくない英国人は、皮肉だと受け止めるに違いない。半世紀も前のモデルだから、否定的なイメージは過去のように思える。それでも、取材中に通りかかった1人は、「英国車の最悪だった1台だね」。と声をかけてきた。

このクルマの魅力を彼へ少し説明したが、意表を突かれたような表情を浮かべていた。

Comments

[kmq********]

国産だと､ロードペーサーやフローリアンやGL1300がこれに当たる

[fxnhe501]

ADO71は大好きな車で、こうして取り上げてくれるのはありがたい。かつて、カーグラフィックを始めとする日本のマスコミは、この時代の普通の英国車を否定するだけしてまともに紹介することを怠けてきた。写真一枚載せることも稀であった。控え目に言っても、抹殺されていたのだ。最終モデルであるオースチン・アンバサダーに至っては、プリンセスの改良型という素性すら明らかにせず、いっときモンテゴの前にそういう車があった、という伝聞だけが車名に引っかかっていた。1990年代の末、インターネットの恩恵に与れるまで、我々はこの6ライトのボディを目にすることすら叶わなかったのだ。

この理不尽さはなんだ、と今でも思っている。誰もがミニやジャガーやロータスばかりが好きなわけではないのに。