新車の納期遅延の影響で中古車人気が高まっている。そこで、中古車にまつわる疑問を達人たちに回答していただこう。お買い得となるクルマ選びはもちろん、中古車購入を考えた時に気になる部分もわかりやすく解説してもらっている。
達人たちの話を聞くと、中古車探しは宝探しなのだとつくづく思う。最高の物件を最高の買い方で手に入れられるよう祈っています!
現代の「AE86」か!? カスタム好きに今なお愛されるダイハツ エッセ5つの魅力
※本稿は2021年11月のものです
文/萩原文博、ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年12月10日号
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■100万円以下の中古輸入車 オススメはこの5台!
100万円以下のお薦め中古輸入車としてはボルボV40が挙がる。グレードはT4がメイン
現行モデルだと100万円以下で購入できる中古の輸入車はないが、旧型や生産終了したモデルであれば、充分に手が届く。
100万円以下で購入できる輸入車としてまず取りあげたいのがボルボV40。インテリセーフ10と呼ばれる充実した安全装備が魅力のモデルだが、100万円以下の中古車は約160台流通していて、価格帯は約40万~約388万円となっている。100万円以下の中古車のグレードは「T4」が中心。
そのほかのおすすめとして、先代のVWゴルフヴァリアントが挙がる
今年、日本に新型が導入されたVWゴルフヴァリアントも2014年に導入された旧型ならば100万円以下の中古車が約80台流通。価格帯は約50万~約479万円だ。
コンパクトカーながら上質感が魅力のアウディA1も旧型ならば100万円以下の中古車が約70台流通している。本革シート装着車も手に入るのは魅力だ。同じコンパクトカーの旧型プジョー208も約120台と豊富。独特なネコ足と呼ばれる乗り味は一度味わうとくせになる。
最後は2007年に登場した旧型のミニ。流通台数は約640台と豊富で、欲しい仕様が見つけやすい。価格帯は約10万~約380万円。
アウディA1などもお薦め
■100万円以下の中古スポーツならオススメこの5台!!
100万円以下のお薦め中古国産スポーツでは流通数の多さでホンダCR-Zが狙い目
スバルBRZに続いて、GR86が登場し、国産スポーツカーが活気づいている。そんな国産スポーツカーのなかで予算100万円で購入できるお薦めの5台を紹介する。
流通台数が多く最もお薦めのモデルが2010年に登場したハイブリッドスポーツカーのホンダCR-Z。流通している約510台の中古車のうち、100万円以下のMT車は約120台と豊富。MT車の価格帯は約25万~約385万円となっている。
3代目マツダロードスターのRHTもお薦め
続いては、マツダロードスターのNB型と呼ばれる2代目とNC型と呼ばれる3代目モデル。1998年登場のNB型は100万円以下のMT車が約90台あり、価格は約45万円から。そしてRHTと呼ばれる2006年に設定されたNC型メタルトップ車は、100万円以下のMT車は約30台。価格は約45万円からとなっている。
同じオープンカーのトヨタMR-Sもお薦めの一台。100万円以下のMT車は約45台あり、価格は約40万円から。
最後は最終型セリカをピックアップ。100万円以下のMT車は約58台あり、価格は約29万円からで割安感も出ている。
トヨタMR-Sなどもお薦め
■200万円以下でベンツ、レクサス、BMWのオススメモデルとなると?
200万円以下の中古ベンツでは先代のGLAがお薦め。中古車の数も多く選びやすくなっている
中古車の醍醐味は新車では手の届かなかった高級車が割安な価格で手に入れることができること。プレミアムブランドと呼ばれるメルセデスベンツやBMW、レクサスも予算200万円という軽自動車の新車価格で選び放題だ。ここでは各ブランドのお薦め車種を紹介する。
メルセデスベンツは流通台数約90台のコンパクトSUVの旧型GLA、約60台の旧型Cクラスワゴン。そして約370台の旧型Bクラスに注目。なかでもお薦めは立体駐車場に対応した優れたパッケージの旧型GLAで、価格帯は約125万円からだ。
BMWは流通台数約50台の旧型3シリーズグランツーリスモ、約290台の旧型X1。そして、約100台の3列シートモデルのグランツアラー。なかでも旧型X1は後輪駆動のモデルで、高い走行性能が魅力。価格帯は約44万~約310万円と割安感は抜群。
そしてレクサスは、流通台数約110台のGSハイブリッド、約100台の現行型IS、そして約100台の先代RXハイブリッドをチョイス。なかでもミドルセダンのGSハイブリッドは約110万円から手に入る。
【番外コラム】これからは中古車もタマ不足になる?
中古車の発生量は新車販売と表裏一体だ。現在のように半導体不足で、新車のデリバリーが遅延すると、ユーザーが新車への乗り換えができないため、中古車の発生量が減り、その結果中古車の台数不足による価格の高騰ということに繋がる。
自動車メーカーも中古車の発生量を安定させるために、個人リースやサブスクリプションといった数年後にクルマが自分たちの手元に返って来る新たなサービスを展開し、中古車の安定供給を図っているのである。したがって現在の半導体不足が解消すれば、中古車不足という現象は解消されるだろう。
現在、新車ではナビゲーションなどのパーツが半導体不足によって供給できない状況だが、高年式の中古車ではナビゲーションが装着されているクルマも多く流通している。新車の納車が遅くなることで、こういった高年式中古車の流通台数が減るということはありえるかもしれない。
その一方で、納期の長い人気モデルが新車価格より高額な価格で中古車市場に出回ることがあったが、こういった転売ができない車種も出てきていて、手に入れにくくなる。
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