「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、アウディ A4(4代目マイナーチェンジ)だ。
アウディ A4(2012年:4代目マイナーチェンジ)
日本でも世界でも、アウディ販売台数の約4分の1を占める(編集部註:2012年当時)のが、Dセグメント モデルのA4だ。今回のマイナーチェンジではフロントまわりを中心にデザインを一新し、新たなパワートレーンを搭載して魅力を増し、同じドイツのライバルに迫る。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
その起原は、1972年に登場したアウディ80。1996年からA4という名称になり、今回マイナーチェンジを受けたのは、2008年に発売された8代目(A4としては4代目)。日本では言うまでもなく、世界的に見ても、アウディ販売台数の25%を占めるという重要なモデルだ。
今回試乗したアバント=ワゴンが追加されたのは、1996年のこと。A4販売台数の増加とともにアバントの割合も増加し、今や3分の1以上を占めている。国産ワゴンは人気が下火になって久しいが、逆にワゴンはほとんど輸入車しかないから伸びているのかもしれない。
ちなみに念のためラインアップをおさらいしておくと、セダンとアバントそれぞれにFFとクワトロ(4WD)があり、エンジンは同じ直4の2LターボだがFFは180ps/クワトロは211psと、クワトロの方が出力が高い。またどちらにも333psを発揮するV6のスーパーチャージド3Lを搭載したS4が用意されている(駆動方式はクワトロのみ)。トランスミッションはFFがCVT、クワトロは7速DCTのSトロニックと組み合わされる。
パワートレーン系の改善で燃費を飛躍的に向上
今回いちばん大きく変わったのは、このパワートレーン系。当然ながら、燃費の向上を成し遂げるためのアイドリングストップ機構やブレーキエネルギー回生システムが盛り込まれ、それぞれ17~20%と飛躍的に燃費を向上させている。またクワトロに標準装備されるアウディドライブセレクトにも「コンフォート」、「オート」、「ダイナミック」に加え「エフィシェンシー」モードが追加された。
こう聞くと、燃費の追求ばかりで軟弱になったかのように感じるが、パワフルさにはまったく影響はない。個人的にいちばん大きく変わったと感じたのは、シャシの熟成だった。バネ下荷重を削減や剛性確保のため、フロントサスペンションまわりのパーツにはアルミが多用され、また縦方向と横方向の力を分散して対応するように設定されたために、硬いだけではない、しなやかさを手に入れたのだなと実感できた。
以前のクワトロモデルで感じたような不快な微振動はすっかり消えうせ、低速から高速域まで実に気持ち良く、ボディの一体感を伴って走ってくれる。アウディ独特のフワーッと回るステアフィールは好き嫌いが分かれるところだが、このまとまり感なら現在このクラスでトップとの呼び声が高い、メルセデス・ベンツ Cクラスといい勝負ができそうだ。
アウディ A4アバント 2.0TFSIクワトロ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4720×1825×1465mm
●ホイールベース:2810mm
●車両重量:1730kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1595cc
●最高出力:155kW(211ps)/4300ー6000rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1500-4200rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・61L
●JC08モード燃費:13.6km/L
●タイヤサイズ:245/45R17
●当時の車両価格(税込):541万円
[ アルバム : アウディ A4(4代目マイナーチェンジ) はオリジナルサイトでご覧ください ]
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