世界最速への挑戦
ホンダが世に問う世界最高峰のFFスポーツセダン「シビックタイプR」の新たな写真と鈴鹿サーキットにおけるラップタイプが公開された。タイプR、その性能の高さは、ルノースポールやフォルクスワーゲンといった欧州実力派メーカーも認めるもので、世界各地のサーキットでラップタイムの競争が繰り広げられてきたほど。ユーザーの間でも新型シビックが発表されるとその瞬間、「タイプRはいつ出るの?」と話題に上がる。6代目となる新型タイプRの登場は2022年夏と予定されている。
ホンダの発表によると、新型タイプRは鈴鹿サーキット国際レーシングコースでFF最速タイムとなる2分23秒120をマーク。スポーツモデルの新型が出るとなれば従来モデルより速くなって登場するのは当然といえば当然だが、すでにFF2リッターターボの限界に近い領域に達していることを踏まえると、そこからのタイムアップは立派である。ではどの程度早くなったかというと、従来モデル2分23秒993に対して、新型は2分23秒120。おそらく目標は2分22秒台だったと思われるが、それには及ばなかったものの0.9秒近く短縮したことになる。ちなみに従来の2分23秒993というタイムはホンダがメガーヌルノースポールからFF最速の座を奪回し、2020年7月に発表したもの。新型タイプRはそこから着実な進化を遂げていることになる。
>>現行型シビック タイプR(2021年7月販売終了)のおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる
オトナ受けしそうなデザイン
もうひとつの注目はデザイン。先代の5代目モデルでは標準モデルとの差別化が強まり、勢いを増したスタイリングでパフォーマンスの高さを誇示した。では新型はどうなのか。公開された画像はカムフラージュにより抑揚が目立たなくされているが、それでも抑えの効いたスタイリングに仕上げられていることはうかがえる。例えばフロントバンパーは、大型エアインテークが採用され存在感が増しているものの、加飾を排しながら空力性能を高める機能性重視のアプローチが採られているようだ。ワイドトレッド化によるタイヤの膨らみを包み込むフェンダーは、先代モデルがワイドアーチが際立った形状だったのに対し、新型ではより自然な膨らみのブリスターフェンダーを採用。リアウイングの形状もおとなしくなった。これであれば、“高性能は欲しいけど目立ちすぎるのは避けたい”というユーザーの選択肢にも入るだろう。
万人受けしそうな顔と瞬足を併せ持つ6代目シビックタイプR。その姿が見られる夏が待ち遠しい。
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みんなのコメント
今この価格のスポーツセダンを買うのは良い歳のオッサンが多いと思います。
久しぶりにホンダディーラーに行ってみようと思います。
たぶんドイツ御三家の真似をしてるんだと思うけど、トヨタみたいに早めに公表した方が余裕をもって購入計画を立てる事ができるからユーザーとしてはありがたい。
突然発売して数量限定販売だと他と比較できないし、転売中古車屋に買い占められて一般ユーザーは手に入らない。
ホンダスポーツのフラッグシップならマーケティング戦略もしっかりと考えてほしい。