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「変わりすぎてビックリ!」 マイナーチェンジで見た目がガラッと変わった車5選

掲載 更新 14
「変わりすぎてビックリ!」 マイナーチェンジで見た目がガラッと変わった車5選

■フルモデルチェンジ並に見た目が変わったクルマたち

 新型車は発売後、次のフルモデルチェンジまでの間に、マイナーチェンジをおこなうことがあります。一般的なマイナーチェンジでは、そのクルマの鮮度をアップされるために、フロントグリルやライト回りなどを変更しイメージチェンジすることが多いです。

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 また、輸入車のようにマイナーチェンジのほかに毎年小改良をして商品力を持たせるモデルもあります。

 しかし、マイナーチェンジであっても別のクルマではないかとも思えるほど、大がかりな変更がおこなわれる場合もあります。今回は、そのようなモデルを5台紹介します。

●GT-Rを意識した日産「スカイライン」(2019年マイチェン)

「スカイライン」は日産の伝統的なモデルであり、数々のレースで優勝し、日産ファンのなかでも特別な一台に位置づけられます。

 しかし、2001年に発売された11代目のV35型には伝統の丸形テールランプが一時不採用となり、2007年に「GT-R」が独立したモデルとなって、それまでのスカイラインらしさとは異なるものになっていきました。

 2013年11月に発売が開始された現行の13代目モデルは、北米で展開中の高級車ブランドのインフィニティ「Q50」 と共通で、登場時にはフロントグリルに日産のエンブレムではなく、インフィニティのエンブレムが装着されていました。

 あわせて、歴代スカイラインに引き継がれてきたスポーツセダンという色が薄れ、ラグジュアリー色が高まりましたが、セダンの人気が低下する時代と重なり、セールスは厳しい状況となりました。

 発売から5年が過ぎた頃、場合によってはフルモデルチェンジもあり得るタイミングでしたが、日産はフルモデルチェンジではなくスカイラインらしさを取り戻すデザインや仕様を採用したビッグマイナーチェンジを実施しました。

 2019年9月 に登場したモデルでは、フロントフェイスはGT-RをイメージさせるVモーショングリルの新デザインを採用。

 エンジンも3.5リッターV型6気筒エンジン+電気モーターのハイブリッドモデルに加え、3リッターV型6気筒ツインターボエンジンがラインナップされました。

 そして、ターボモデルのなかにはスカイライン史上最強の405馬力というハイパワーユニットを搭載したグレード「400R」を用意したことで、スカイラインファンの注目をあびました。

 安全装備では運転支援システムの「プロパイロット2.0」も採用、国産車で初の自動車専用道路上での「同一車線内ハンズオフ機能」が搭載され、手放し運転が可能になった点も大きな変更点として話題となりました(ハイブリッドモデルに搭載)。

●最新の三菱顔になった三菱「デリカD:5」(2019年マイチェン)

 2007年1月にデリカシリーズの5代目モデルとして発売が開始された「デリカD:5」は、ミニバンとしては異色なクロスカントリーRVに通じる悪路走破性を持ち合わせたモデルです。

 ほかのミニバンと比べて販売台数はそれほど多くないものの、根強いファンがいるデリカD:5は、発売後10年以上が経過。

 本来フルモデルチェンジされてもおかしくはないタイミングではあったものの、ビッグマイナーチェンジモデルの販売を2019年2月に開始し、知らない人であればまったくの別のモデルであると思えるくらい大幅に変更がなされました。

 フロントデザインには、最新の三菱のデザインである「ダイナミックシールド」を採用。最近流行の大型グリルや縦型のLEDヘッドライトを採用するなど、都会的なミニバンに変身しました。

 ビッグマイナーチェンジでは通常のマイナーチェンジでは手を加えられないようなダッシュボード周りも、まったく別のものに変更されました。

 大型モニターが採用されたほか、高級感のあるメッキと木目が映えるインテリアに変更されています。

●熟成が進んだトヨタ「プロボックス」(2014年マイチェン)

 2002年7月に発売を開始した「プロボックス」(2020年5月までは姉妹車の「サクシード」も存在)は、乗用モデルがベースの商用車ではなく、最初から商用ユースを主眼として開発された、積載性やビジネスカーとしての使い勝手を追求したモデルです。

 発売から12年が経過した2014年8月にビッグマイナーチェンジがおこなわれました。

 横滑滑り防止装置やトラクションコントロールなどの安全装備が標準装備されたほか、エンジンやトランスミッションも一新され、安全性、走行性などが大幅改善されました。

 このような大がかりな変更をするにあたり、フロントのプラットフォームも変更され、型式も変わってしまったのでフルモデルチェンジともいえそうですが、トヨタとしては上部ボディの変更がないことからマイナーチェンジとして販売を行っています。

 インテリアも一新し、1リットルの紙パック飲料が入るセンターコンソールトレイやスマートフォンなどが置けるマルチホルダーなど、クルマのなかで過ごすことの多い外回りの営業担当者がより便利に、快適に使えるインテリアにバージョンアップしているのもビッグマイナーチェンジモデルの特徴です。

 フロントフェイスは当時のトレンドにあわせて手直し、大きく印象を変えています。

 2018年11月にはハイブリッドモデルが追加され、燃費性能や環境性能が高められました。ビジネスのスタイルが大きく変化しない限り、当分フルモデルチェンジはなさそうです。

■フルモデルチェンジ級の改良がおこなわれたセダンとは?

●フルモデルチェンジにしか見えないレクサス「IS」(2020年マイチェン)

 レクサス「IS」は、レクサスのセダンラインナップのなかでもっとも小さなモデルです。同クラスには、メルセデス・ベンツ「Cクラス」、BMW「3シリーズ」、アウディ「A4」があり、レクサスのなかでは量販したいモデルともいえます。

 3代目(日本では2代目)となる現行モデルは、2013年5月に発売が開始されました。2代目モデルが約8年でフルモデルチェンジがおこなわれており、現行モデルもフルモデルチェンジが近いタイミングではありましたが、2020年11月にビッグマイナーチェンジがおこなわれました。

 ビッグマイナーチェンジでは、通常のフェイスリフトとは異なり、ISらしいデザインイメージを踏襲し、レクサス共通のスピンドルグリルを採用しながらスポーティなデザインになりました。

 とくにボディ全体が一新され、ボディサイズが全長30mm、全幅30mm、全高5mm拡大。フロントから見たスタイルがよりワイド&ローで安定したイメージに変わっています。

 リアのデザインも一新し、左右からつながるリアコンビネーションランプやレーシーにブラックアウトされたバンパーなど最新のトレンドにスポーティなテイストが追加され、まったく新しいイメージに仕上げられています。

 サイド部のデザインでは、サイドのドア、ピラー部分に加え、給油口の位置も変更。エクステリアだけ見たら同じ部分を見つけるのが困難なほど一新し、もはやフルモデルチェンジではないかとも思える変更がなされています。

 インテリアでも最近流行のディスプレイがダッシュボードに刺さっているようなイメージの10.3インチワイドディスプレイが採用され、エアコン吹き出し口、メーターなどもスポーティにリファインされました。

 また、見えない部分でも変更が加えられています。例えば、日本車のホイールはハブナットで固定していますが、欧州車でよくみられるハブボルトで固定するタイプに変更し、取り付け剛性を高めたとされています。

 ビッグマイナーチェンジでISはフルモデルチェンジ並みに魅力が高まりましたが、SUV人気に押されてセダンが軒並み販売終了となるなか、ISの人気が復活するのかどうかに注目です。

●定番の押し出し感をプラスしたホンダ「オデッセイ」(2020年マイチェン)

 初代オデッセイはファミリーカーとして大ヒットしたミニバンでした。

 しかし、最近では販売数が減少し、2013年9月に発売が開始された5代目の現行モデルは、上級ミニバンの「エリシオン」と統合。リアに両側スライドドアを装備してオデッセイとエリシオンを2で割ったような仕様となりました。

 また4代目までのオデッセイのような車高が低めのミニバンは、トヨタ「アイシス」、「ウィッシュ」、日産「プレサージュ」、「ラフェスタ」、マツダ「プレマシー」、ホンダ「ジェイド」、三菱「グランディス」などがありましたがすべて販売終了。

 残るトヨタ「プリウスα」も2021年3月までに生産終了する予定となっており、ミニバンは背の高いモデルに集約されてきています。

 そのような厳しい状況のなか、約7年が経過した2020年11月にオデッセイのビッグマイナーチェンジがおこなわれました。

 フロントは大きくイメージが変わりました。初期モデルはノーズが低いデザインが採用され、スポーティな印象でしたが、ビッグマイナーチェンジでは、最近流行の大型グリルを備え、角ばったフロントフェイスは、高級感と押し出し感のあるテイストになりました。

 トヨタ「アルファード」の独り勝ちという高級ミニバン市場において、大幅改良でどの程度ユーザー拡大ができるか楽しみです。

※ ※ ※

 マイナーチェンジで見た目がガラッと変わったクルマ達の販売ボリュームはそれほど大きくはなく、フルモデルチェンジの開発費をかけるほどではないという環境におかれたモデルが多いです。

 フルモデルチェンジしたモデルも魅力がありますが、初期モデルの不具合や短所を改良したしてきたモデルは、熟成された良さと最新の装備を手に入れられるという長所もあります。

 あえてフルモデルチェンジから時間がたったクルマを選ぶことで、満足度を高められることもあるのではないでしょうか。

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みんなのコメント

14件
  • 少し前に、スカイラインはインフィニティバッジをつけてどうのこうのと言っていたが、しれっと日産バッジだったんですね。
  • 「変わりすぎてビックリ!」 そんなにビックリしない。
    クルマ好き層なほど、この辺りは審美眼と基準が備わっているから変化には気づけど冷静だ。

    ゆえに、本当ならコレ書いてる執筆者なんかは、なにがMC後でなにがMC前なのかよくわかってないくらいだとも思う。なのにこのキャッチの”変わりすぎてビックリ”は単に盛り上げのためのコトバに過ぎない。その証拠を端的に示しているのが。グリル&バンパー周り程度の意匠変更でよくあるMCレベルのスカイライン400Rをメインサムネに出してること。

    変わりすぎてビックリなら、デリカD5やレクサスISがメインPHに持ってくるのが相応しい。

    少なくとも、冷静フツーにいって、「マイナーチェンジで見た目がガラッと変わった」という括りなら、スカイラインとプロボックスは外れるハズだ。

    つまりこのライターは知見ないうえで「~選」なんてやってるワケだ。お前に選ぶ資格(メディアとして)無し!辞めろ

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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